欧州理事会はアサド大統領のおじであるムハンマド・マフルーフ氏の家族5人を新たに資産凍結、渡航禁止などの制裁対象者に追加、5人はいずれも女性(2022年2月21日)

欧州理事会は、アサド大統領のおじであるムハンマド・マフルーフ氏の家族5人を新たに資産凍結、渡航禁止などの制裁対象者に追加したと発表した。

アラビー・ジャディード(2月21日付)によると、新たに制裁対象となったのは、同氏の2人の妻ハラー・タリーフ・マーグート氏、ガーダ・アディーブ・ムハンナー氏、3人の娘サーラ・マフルーフ氏、シャフラー・マフルーフ氏、カンダ・マフルーフ氏。

マフルーフ氏が2020年9月に死去したのを受けた措置で、同氏の財産の使用を阻止するのが目的だという。

これにより、制裁対象者の数は292人となった。

AFP, February 22, 2022、ANHA, February 22, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, February 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2022、Reuters, February 22, 2022、SANA, February 22, 2022、SOHR, February 22, 2022などをもとに作成。

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米軍の支援を受ける革命特殊任務軍はロシア軍の大型偵察機複数機と戦闘機複数機が、米占領下の「55キロ地帯」上空に飛来したと主張(2022年2月21日)

『クドス・アラビー』(2月21日付)は、米軍の支援を受ける革命特殊任務軍のムハンナド・アッターラ司令官(准将)の話として、ロシア軍の大型偵察機複数機と戦闘機複数機が、米国の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所やルクバーン・キャンプがあるいわゆる「55キロ地帯」上空に飛来したと伝えた。

タッラーア司令官は、ロシア軍の航空機は2月20日に55キロ地帯上空に飛来、他国の戦闘機1機に接近、衝突が起こりそうになったと主張した。

AFP, February 21, 2022、ANHA, February 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 21, 2022、al-Quds al-‘Arabi, February 21, 2022、Reuters, February 21, 2022、SANA, February 21, 2022、SOHR, February 21, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がヒムス県、ハマー県・アレッポ県・ラッカ県の県境、ダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュに対して10回あまりの爆撃を実施(2022年2月21日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がヒムス県のスフナ市一帯の砂漠地帯、ハマー県・アレッポ県・ラッカ県の県境の砂漠地帯、ダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して10回あまりの爆撃を実施した。

AFP, February 21, 2022、ANHA, February 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 21, 2022、Reuters, February 21, 2022、SANA, February 21, 2022、SOHR, February 21, 2022などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣がロシアを訪問し、ラヴロフ外務大臣と会談、ウクライナ情勢をめぐる欧米諸国の姿勢が国際社会の緊張を高めていると非難(2022年2月21日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣がロシアを訪問し、首都モスクワでセルゲイ・ラヴロフ外務大臣と会談した。

SANA(2月21日付)によると、会談では、シリア情勢、中東地域情勢、国際情勢の進捗について意見が交わされた。

シリア情勢をめぐっては、シリアの安定強化、主権維持、領土統合への西側の妨害を許さないこと、政治プロセスの継続の必要が確認され、西側諸国によるシリアへの一方的制裁への非難が表明された。

またウクライナ情勢をめぐっては、ミクダード外務在外居住者が米国や西欧諸国によるロシアへの誹謗中傷や偽情報の拡散を非難、こうした動きが国際社会の緊張を高め、国際社会におけるロシアの役割を低下させようとするものだと非難した。

AFP, February 21, 2022、ANHA, February 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 21, 2022、Reuters, February 21, 2022、SANA, February 21, 2022、SOHR, February 21, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、ラッカ県で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年2月21日)

SANA(2月21日付)によると、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市スポーツ・サロン、ラッカ県のサブハ町、アレッポ県のマスカナ市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, February 21, 2022、ANHA, February 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 21, 2022、Reuters, February 21, 2022、SANA, February 21, 2022、SOHR, February 21, 2022などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2022年2月21日)

ハサカ県では、SANA(2月21日付)によると、兵站物資を積んだ米主導の有志連合の貨物車輌など23輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入した。

AFP, February 21, 2022、ANHA, February 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 21, 2022、Reuters, February 21, 2022、SANA, February 21, 2022、SOHR, February 21, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県、アレッポ県各所を砲撃(2022年2月21日)

ラッカ県では、ANHA(2月21日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のサファーウィーヤ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(2月21日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村を砲撃した。

AFP, February 21, 2022、ANHA, February 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 21, 2022、Reuters, February 21, 2022、SANA, February 21, 2022、SOHR, February 21, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、ハマー県、ラタキア県各所を砲撃、トルコ軍憲兵隊がイドリブ県北部で農作業中の老人を銃殺(2022年2月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

またシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るサルキーン市近郊のマシュラファイーヤ村では、老人が農作業中にトルコ軍憲兵隊の発砲を受けて死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原各所で砲撃戦を行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある区バイナ丘一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、東ムライハ町でシリアの司法当局から指名手配を受けていた元反体制武装集団の司令官が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反2件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3164513037124764

AFP, February 21, 2022、ANHA, February 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 21, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 21, 2022、Reuters, February 21, 2022、SANA, February 21, 2022、SOHR, February 21, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で125人、北・東シリア自治局支配地域で12人(2022年2月21日)

保健省は政府支配地域で新たに125人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者240人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、2月21日現在のシリア国内での感染者数は計53,784人、うち死亡したのは3,053人、回復したのは45,643人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/253246580316659

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに12人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が完治したと発表した。

これにより、2月21日現在のシリア国内での感染者数は計38,321人、うち死亡したのは1,564人、回復したのは2,554人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性6人、女性6人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市4人、カーミシュリー市4人、マアバダ(カルキールキー)町1人、アームーダー市2人、ダイル・ザウル県1人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1794098387446757

AFP, February 21, 2022、ACU, February 21, 2022、ANHA, February 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 21, 2022、Reuters, February 21, 2022、SANA, February 21, 2022、SOHR, February 21, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民323人と国内避難民(IDPs)12人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は753,777人、2019年以降帰還したIDPsは105,881人に(2022年2月21日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、2月20日に難民323人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民305人(うち女性92人、子供155人)、ヨルダンから帰国したのは18人(うち女性5人、子供9人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は753,777人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者356,134人(うち女性107,021人、子ども181,330人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,643人(うち女性119,345人、子ども202,812人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,829,838人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は983,057人(うち女性295,024人、子供501,064人)となった。

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一方、国内避難民12人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは12人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は12人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,881人(うち女性41,475人、子供34,133人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,477人(うち女性424,034人、子供677,899人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3164507683791966

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 21, 2022をもとに作成。

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