ヒズブッラーのナスルッラー書記長:「シリアに対する世界規模の大戦は何の成果ももたらさずに終わった」(2022年2月8日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はマナール・チャンネル(2月8日付)のインタビューに応じ、そのなかで「シリアに対する世界規模の大戦は何の成果ももたらさずに終わった。だが、北部にてテロ組織がおり、シリアとイラクでダーイシュ(イスラーム国)を西側が再生しようとしているなかで、事態には依然として警戒が必要だ」と述べた。

AFP, February 8, 2022、ANHA, February 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2022、al-Manar, February 8, 2022、Reuters, February 8, 2022、SANA, February 8, 2022、SOHR, February 8, 2022などをもとに作成。

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ハサカ市グワイラーン地区などで米軍M2ブラッドレー歩兵戦闘車がパトロールを実施(2022年2月8日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍のM2ブラッドレー歩兵戦闘車8輌と装甲車2輌からなる部隊が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局が支配)などでパトロールを実施した。

パトロール部隊はルマイラーン町の基地からハサカ市のパノラマ交差点に移動した後、2班に分かれ、第1班はダイル・ザウル県に至る街道一帯を、第2班はグワイラーン刑務所一帯、ヌシューワ地区を巡回し、タッル・バイダル村の基地に向かった。

AFP, February 8, 2022、ANHA, February 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2022、Reuters, February 8, 2022、SANA, February 8, 2022、SOHR, February 8, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるジュダイド・バッカーラ村で住民がパン不足に抗議(2022年2月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるジュダイド・バッカーラ村で、住民がパン不足に抗議し、「人民庁舎」(村庁舎)や地元評議会拠点などを閉鎖した。

AFP, February 8, 2022、ANHA, February 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2022、Reuters, February 8, 2022、SANA, February 8, 2022、SOHR, February 8, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がラサーファ砂漠でダーイシュの拠点に対して40回にわたり爆撃を実施(2022年2月8日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して40回にわたり爆撃を実施した。

一方、最近になってラッカ県内の砂漠地帯各所に展開していたシリア軍第5軍団が、ロシア軍が拠点として駐留するタブカ航空基地に撤退した。

AFP, February 8, 2022、ANHA, February 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2022、Reuters, February 8, 2022、SANA, February 8, 2022、SOHR, February 8, 2022などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市でシリア国民軍に所属する武装集団どうしが麻薬密輸をめぐって撃ち合いに(2022年2月8日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で、シリア国民軍に所属する武装集団どうしが、麻薬密輸をめぐって衝突、撃ち合いとなった。

衝突したのは、シリア国民軍憲兵隊に所属する麻薬撲滅部隊とハムザ師団のメンバーからなるグループと、東部自由人運動とスルターン・ムラード師団のメンバーからなるグループ。

後者のグループが前者に対して麻薬密輸にかかる「手数料」の支払いを拒否したことで衝突した。

AFP, February 8, 2022、ANHA, February 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2022、Reuters, February 8, 2022、SANA, February 8, 2022、SOHR, February 8, 2022などをもとに作成。

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シリア人権監視団:米占領下のタンフ国境通行所一帯地域内にルクバーン・キャンプでダーイシュによるシリア軍拠点襲撃により物価が高騰(2022年2月8日)

シリア人権監視団は、米国の占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプの複数筋から得た情報として、キャンプ内で生活に必要な基本物資の価格が最近になって高騰していると発表した。

価格高騰は、ダーイシュ(イスラーム国)が、55キロ地帯と政府支配地を隔てるジュライギーム通行所(シリア政府が管理)一帯地域に設置されているシリア軍の拠点や陣地がダーイシュ(イスラーム国)によって頻繁に攻撃を受けているため。

キャンプ内には1万1000人の国内避難民(IDPs)が帰宅できないまま避難生活を送っており、最近ではシリア政府の支配地への帰還が相次いでいる。

AFP, February 8, 2022、ANHA, February 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2022、Reuters, February 8, 2022、SANA, February 8, 2022、SOHR, February 8, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2022年2月8日)

アレッポ県では、ANHA(2月8日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のハズワーン村、ニーラービーヤ村、シャイフ・カイフ、スムーキーヤ村、シャフバー・ダム、ハルバル村、ナーイフ山、マルアナーズ村、アルカミーヤ村、シャワーリガ村を砲撃した。

AFP, February 8, 2022、ANHA, February 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2022、Reuters, February 8, 2022、SANA, February 8, 2022、SOHR, February 8, 2022などをもとに作成。

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スワイダー市近郊の村々で2月6、7日に続いて反政府デモ(2022年2月8日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市近郊の村々で、2月6、7日に続いて、政府がスマートカードを使用して食料品を入手している約50万世帯への支援を打ち切ったことに抗議するデモが行われ、参加者らは首都ダマスカスとスワイダー市を結ぶ高速道路でタイヤを燃やすなどして通行を遮断した。

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ダマスカス郊外県ムウダミーヤト・シャーム市、アレッポ県サフィーラ市で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが始まる(2022年2月8日)

ダマスカス郊外県では、SANA(2月8日付)によると、ムウダミーヤト・シャーム市に新たに和解センターが設置され、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが開始された。

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アレッポ県では、SANA(2月8日付)によると、サフィーラ市に新たに和解センターが設置され、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが開始された。

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SANA(2月8日付)によると、ダマスカス郊外県のキスワ市とザーキヤ町、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市スポーツ・サロン、ラッカ県のサブハ町、アレッポ県のマスカナ市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, February 8, 2022、ANHA, February 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2022、Reuters, February 8, 2022、SANA, February 8, 2022、SOHR, February 8, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるハマー県、イドリブ県を砲撃(2022年2月8日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村、アンカーウィー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカフル・ウワイド村、ハルーバ村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反3件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3154774298098638

AFP, February 8, 2022、ANHA, February 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 8, 2022、Reuters, February 8, 2022、SANA, February 8, 2022、SOHR, February 8, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で114人(2022年2月8日)

保健省は政府支配地域で新たに114人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者335人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、2月8日現在のシリア国内での感染者数は計52,119人、うち死亡したのは3,014人、回復したのは41,237人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/245110504463600

AFP, February 8, 2022、ACU, February 8, 2022、ANHA, February 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2022、Reuters, February 8, 2022、SANA, February 8, 2022、SOHR, February 8, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民300人と国内避難民(IDPs)7人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は749,503人、2019年以降帰還したIDPsは105,845人に(2022年2月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、2月7日に難民300人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民295人(うち女性88人、子供150人)、ヨルダンから帰国したのは5人(うち女性2人、子供3人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は749,503人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者351,990人(うち女性105,777人、子ども179,219人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,513人(うち女性119,306人、子ども202,744人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,282人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は978,783人(うち女性293,741人、子供498,885人)となった。

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一方、国内避難民7人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは7人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は7人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,845人(うち女性41,469人、子供34,111人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,441人(うち女性424,028人、子供677,877人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3154773098098758

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 8, 2022をもとに作成。

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