ロシア軍戦闘機がラッカ県、ハマー県の砂漠地帯でダーイシュを爆撃(2022年2月11日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がラッカ県ラサーファ砂漠、ハマー県のイスリヤー村一帯の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃を実施した。

AFP, February 11, 2022、ANHA, February 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2022、Reuters, February 11, 2022、SANA, February 11, 2022、SOHR, February 11, 2022などをもとに作成。

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米軍がダーイシュのアブー・イブラーヒーム・クラシー指導者暗殺作戦を敢行したトルコ占領地との境界地で住民らがシャーム解放機構に対する抗議デモ(2022年2月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るアティマ村近郊のアター国内避難民(IDPs)キャンプで、住民らが「ファーティマ・ハミードの金曜日」と銘打ってデモを行った。

デモは、前日にシャーム解放機構が、トルコ占領地から燃料を密輸しようとしてた女性と子供からなるグループに発砲、これにより女性1人と子供1人が負傷したことに抗議するのが目的。

これに対して、シャーム解放機構の総合治安機関が空砲を撃つなどしてデモ参加者を強制排除した。

AFP, February 11, 2022、ANHA, February 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2022、Reuters, February 11, 2022、SANA, February 11, 2022、SOHR, February 11, 2022などをもとに作成。

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スワイダー市のアイン・ザマーン寺院(ドゥルーズ派の寺院)前で住民が反政府デモ(2022年2月11日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市のアイン・ザマーン寺院(ドゥルーズ派の寺院)前に住民らが集まり、政府がスマートカードを使用して食料品を入手している約50万世帯への支援を打ち切ったことに抗議するデモを行った。

デモでは、宗派、人種、党派に基づかない、すべてのシリア人の権利を守る民主的な民政国家樹立が訴えられた。

AFP, February 11, 2022、ANHA, February 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2022、Reuters, February 11, 2022、SANA, February 11, 2022、SOHR, February 11, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県では、カフル・ヌーラーン村近郊にある「決戦」作戦司令室の拠点複数カ所をロシア軍所属と思われる自爆式ドローンが攻撃(2022年2月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握る県西部のカフル・ヌーラーン村近郊にある「決戦」作戦司令室の拠点複数カ所を、ロシア軍所属と思われる自爆式の無人航空機(ドローン)が攻撃した。

またシリア軍も同地一帯とタカード村一帯を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるミーズナーズ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、マンタフ村、バイニーン村および同村一帯の森林地帯、マアーッラト・ナアサーン村、シャイフ・サルマーン村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるドゥワイル・アクラード村、アンカーウィー村一帯、クライディーン村、ジャドラーヤー村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3156983721211029

AFP, February 11, 2022、ANHA, February 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 11, 2022、Reuters, February 11, 2022、SANA, February 11, 2022、SOHR, February 11, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で126人、北・東シリア自治局支配地域で162人(2022年2月11日)

保健省は政府支配地域で新たに126人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者355人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、2月11日現在のシリア国内での感染者数は計52,504人、うち死亡したのは3,023人、回復したのは42,282人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/246930994281551

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに162人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、3人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、2月11日現在のシリア国内での感染者数は計38,032人、うち死亡したのは1,532人、回復したのは2,532人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性91人、女性71人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市27人、カーミシュリー市37人、マーリキーヤ(ダイリーク)市31人、ルマイラーン町6人、アームーダー市3人、マアバダ(カルキールキー)町6人、アリーシャ・キャンプ1人、ダルバースィーヤ市13人、ラッカ県のラッカ市17人、タブカ市15人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市6人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1787270168129579

AFP, February 11, 2022、ACU, February 11, 2022、ANHA, February 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2022、Reuters, February 11, 2022、SANA, February 11, 2022、SOHR, February 11, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民334人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は750,486人に(2022年2月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、2月10日に難民334人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民325人(うち女性98人、子供165人)、ヨルダンから帰国したのは9人(うち女性3人、子供5人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は750,486人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者352,943人(うち女性106,603人、子ども179,704人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,543人(うち女性119,315人、子ども202,760人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,282人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は979,766人(うち女性294,036人、子供499,386人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,861人(うち女性41,472人、子供34,121人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,457人(うち女性424,031人、子供677,887人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3156992291210172

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 11, 2022をもとに作成。

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