ロイター通信:ダーイシュ(イスラーム国)のクラシー指導者はアレッポ商人だと偽り潜伏していた(2022年2月4日)

ロイター通信(2月4日付)は、2日に米軍の特殊作戦によってイドリブ県アティマ村近郊で死亡したダーイシュ(イスラーム国)のアブー・イブラーヒーム・クラシー指導者が、地元住民に対してアレッポ県出身のシリア人商人だと偽って、家族とともに潜伏生活を送っていたと伝えた。

AFP, February 5, 2022、ANHA, February 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2022、Reuters, February 4, 2022、SANA, February 5, 2022、SOHR, February 5, 2022などをもとに作成。

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米国防総省は米軍が違法に駐留するハサカ県タッル・バイダル村で兵士1人が死亡したと発表(2022年2月4日)

米国防総省は声明を出し、シリアのハサカ県タッル・バイダル村で2月1日、「生来の決戦」(ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」を支援する米陸軍のアレックス・J・ラム特攻兵(20歳)が「非戦闘関連の事件」で死亡したと発表した。

事件については現在調査中。

AFP, February 5, 2022、ANHA, February 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2022、Reuters, February 5, 2022、SANA, February 5, 2022、SOHR, February 5, 2022などをもとに作成。

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イスラーム解放党の支持者や住民数十人がイドリブ県ダイル・ハッサーン村でシャーム解放機構の支配に抗議するデモ(2022年2月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るダイル・ハッサーン村でイスラーム解放党(シリア州)の支持者や住民数十人が、不正撤廃や逮捕者釈放を求め、「尊厳の金曜日」と銘打った抗議デモを行い、シャーム解放機構などの反体制派の支配に抗議した。

AFP, February 4, 2022、ANHA, February 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2022、Reuters, February 4, 2022、SANA, February 4, 2022、SOHR, February 4, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県内各所のほとんどのモスクが午後の集団礼拝の後、拡声器を通じて国内避難民(IDPs)支援の募金を呼び掛ける(2022年2月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握る県内各所のほとんどのモスクが、午後の集団礼拝の後、拡声器を通じて募金を呼び掛けた。

募金呼び掛けは、2月1日にシャーム解放機構のアブー・ムハンマド・バグダーディー指導者が、「あなたがたの暖は我々の義務」と銘打った募金キャンペーンの開始を発表したのを受けたもの。

このキャンペーンは、100万ドルを集め、これをシリア救国内閣の開発人道問題省の関係部局を通じて国内避難民(IDPs)5万世帯の支援に充てることが目的。

AFP, February 4, 2022、ANHA, February 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2022、Reuters, February 4, 2022、SANA, February 4, 2022、SOHR, February 4, 2022などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県スーラーン町、アフリーン市、ジャラーブルス市、アアザーズ市で生活状況の改善を訴える抗議デモ(2022年2月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるスーラーン町、アフリーン市、ジャラーブルス市、アアザーズ市で、住民らが生活状況の改善を訴えて抗議デモを行った。

AFP, February 4, 2022、ANHA, February 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2022、Reuters, February 4, 2022、SANA, February 4, 2022、SOHR, February 4, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機2機がラッカ県ラサーファ砂漠にあるダーイシュの拠点複数カ所を爆撃(2022年2月4日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるラサーファ砂漠で、ダーイシュ(イスラーム国)がカーティルジー・インターナショナル・グループ社の石油トレーラー1輌を襲撃し、これを破壊した。

これに対して、ロシア軍戦闘機2機がラサーファ砂漠にあるダーイシュの拠点複数カ所を爆撃した。

AFP, February 4, 2022、ANHA, February 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2022、Reuters, February 4, 2022、SANA, February 4, 2022、SOHR, February 4, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県でのシリア軍とトルコ軍・シリア国民軍の砲撃戦でシリア国民軍戦闘員1人死亡、シリア軍兵士3人負傷(2022年2月4日)

アレッポ県では、ANHA(2月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、イルシャーディーヤ村、シャワーリガ村、シャイフ・イーサー村を砲撃し、マルアナーズ村ではシリア軍兵士3人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコ占領下のマーリア市一帯を砲撃し、シリア国民軍に所属するムウタスィム旅団の戦闘員1人が死亡、複数が負傷した。

AFP, February 4, 2022、ANHA, February 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2022、Reuters, February 4, 2022、SANA, February 4, 2022、SOHR, February 4, 2022などをもとに作成。

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ラッカ県でシリア民主軍が13人を拘束、連行(2022年2月4日)

ラッカ県では、SANA(2月4日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ市とアイン・イーサー市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が強制捜査を行い、住民13人を拘束、連行した。

シリア人権監視団によると、住民を拘束したのはシリア民主軍ではなく、内務治安部隊(アサーイシュ)。

また、拘束されたのはダーイシュ(イスラーム国)のメンバーだったという。

AFP, February 4, 2022、ANHA, February 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2022、Reuters, February 4, 2022、SANA, February 4, 2022、SOHR, February 4, 2022などをもとに作成。

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シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、ハマー県を砲撃(2022年2月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、バイニーン村、バーラ村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアムキーヤ町を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反3件(イドリブ県0件、ラタキア県2件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反10件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3151950971714304

AFP, February 4, 2022、ANHA, February 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 4, 2022、Reuters, February 4, 2022、SANA, February 4, 2022、SOHR, February 4, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で85人、北・東シリア自治局支配地域で76人(2022年2月4日)

保健省は政府支配地域で新たに85人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者330人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、2月4日現在のシリア国内での感染者数は計51,741人、うち死亡したのは3,001人、回復したのは39,918人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/242703088037675

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに76人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、2月4日現在のシリア国内での感染者数は計37,601人、うち死亡したのは1,525人、回復したのは2,525人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性39人、女性37人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市11人、カーミシュリー市26人、マーリキーヤ(ダイリーク)市24人、ルマイラーン町12人、アームーダー市2人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村1人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1782714095251853

AFP, February 4, 2022、ACU, February 4, 2022、ANHA, February 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2022、Reuters, February 4, 2022、SANA, February 4, 2022、SOHR, February 4, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民299人と国内避難民(IDPs)5人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は748,227人、2019年以降帰還したIDPsは105,838人に(2022年2月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、2月3日に難民299人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民285人(うち女性85人、子供145人)、ヨルダンから帰国したのは14人(うち女性4人、子供7人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は748,227人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者350,754人(うち女性105,407人、子ども178,590人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,473人(うち女性119,294人、子ども202,723人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,282人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は977,507人(うち女性293,359人、子供498,235人)となった。

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一方、国内避難民5人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは5人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は5人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,838人(うち女性41,468人、子供34,109人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,434人(うち女性424,027人、子供677,875人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3151950298381038

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 4, 2022をもとに作成。

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