バイデン米大統領は、シリア政府の行為に関してこれまでに宣言された発出された国家非常事態を1年延長し、シリアへの制裁を継続すると発表(2023年5月8日)

ジョー・バイデン米大統領は声明を出し、シリア政府の行為に関してこれまでに宣言された発出された国家非常事態が2023年5月11日に失効するのを前に、これを1年延長し、シリアへの制裁を継続すると発表した。

1年間の延長が宣言されたのは、シリアのテロ支援、レバノンに対する実効支配、国民への弾圧、大統領令第13338号(2004年5月11日)、第13399号(2006年4月25日)、第13460号(2008年2月13日)、第13572号(2011年4月29日)、第13573号(2011年5月18日)、第13582号(2011年8月17日)、第13606号(2012年4月22日)、第13608号(2012年5月1日)。

(大統領令の内容については、青山弘之「米国がシリアに対する新たな制裁法「シーザー法」を発動、その内容、そして影響は?」Yahoo! Japanニュース、2020年6月18日を参照のこと)

AFP, May 9, 2023、ANHA, May 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2023、Reuters, May 9, 2023、SANA, May 9, 2023、SOHR, May 9, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県内のトルコ占領地にトルコのNGOが48年パレスチナ人のNGOの支援を受け、新たなモデル村「ウンム・トゥーバー村」を建設・開村(2023年5月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域のシーラーワー町近郊のシャーディーラ村近くに、トルコのNGOのベヤズ・エルレル(白い手)協会が、48年パレスチナ人のNGOのアイシュ・カラーマ(尊厳ある暮らし)協会の支援を受け、新たなモデル村「ウンム・トゥーバー村」を建設、開村した。

ウンム・トゥーバー村の面積は45平方メートル、60の住宅ユニットから構成されている。

ウンム・トゥーバー村の近くには、同様のモデル村であるバスマ村もある。

AFP, May 21, 2023、ANHA, May 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2023、Reuters, May 21, 2023、SANA, May 21, 2023、SOHR, May 21, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヨルダン軍戦闘機がシリア南部を爆撃、麻薬製造・密売人を殺害、家族も巻き添えに(2023年5月8日)

イナブ・バラディー(5月8日付)などによると、所属不明の戦闘機複数機が、ダルアー県とスワイダー県の間に位置するラジャート高原の複数ヵ所を爆撃し、子供6人を含む一家8人が死亡した。

これに関して、地元のニュース・サイトのラジャート・プレス(5月8日付)は、地元の複数筋の話として、ヨルダン軍の航空機がスワイダー県東部のシュアーブ村にある羊飼いのルワイシド・ラムサーン氏の自宅を爆撃し、同氏と妻(ヒンド・ラムサーンさん)、6人の子供(ハムザくん、アッバースくん、アスィールちゃん、ヤマーマちゃん、マリクくん、ラミースちゃん)が殺害されたと伝えた。

https://www.facebook.com/allajat.sy/posts/pfbid0HNjFHNhRMeYGk7wHaF358hM13u8FjSeh7oYABP2CH9DUwkeScKRk91S96w1qQaDql

ヨルダンのアンマン・ネット(5月8日付)などによると、ラムサーン氏(アブー・ハムザ)で、ヨルダン国境で暮らす地元部族の長、スワイダー県の砂漠地帯で活動する地元民兵の司令官で、シリアからヨルダンへの麻薬密輸網を仕切っていた人物だという。

「イランの民兵」やシリア軍内の「規律を欠く」部隊の支援を受けるレバノンのヒズブッラーから届けられる麻薬の補完を担っていた。

ラムサーン氏は、2022年末にスワイダー24(2022年12月16日付)の取材に応じており、自身が12月8日に、ダマスカス県とスワイダー市を結ぶ街道に設置されているアーディリーヤ検問所で空軍情報部によって「容疑者と名前が似ていた」という理由で逮捕され、その後軍事情報局の10日に釈放されたことを明らかにしたうえで、「私は麻薬密輸の存在を否定しないが、メディアは私の役割を誇張し、ウサーマ・ビン・ラーディンのような存在としてとりあげている」と述べていた。

また、ラースィド(2022年12月16日付)は、釈放された時の様子を撮影したビデオを公開していた。

ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣はCNN(2023年5月4日付)のインタビューのなかで、シリアに湾岸諸国や世界への麻薬の流入を食い止める能力がなければ、シリア領内で軍事行為を行う、と述べていた。

**

イスラエルのアルマ調査教育センターは、カプタゴン製造に関連する2ヵ所が標的となったと発表した。

同センターによると、そのうちの1ヵ所は、ダルアー県のムザイリーブ町南、ヤードゥーダ村近くにある排水処理施設内にあるカプタゴン製造関連施設で、この施設は軍事情報局の傘下にある民兵の司令官であるムスタファー・ムサーラマ氏(通称カスィム)が運営されていたという。

この人物は、4月24日に欧州理事会によって、麻薬製造・密輸に関与したとして制裁対象に追加されていた。

またもう1ヵ所は、ハッラーブ・シャフム村、アジャミー村、ファウワール村、ヒルバト・カイス村、ナハーグ村を拠点とし、戦闘員300人を擁する民兵のリーダーであるアフマド・マーフーシュ氏(通称アブー・サーリム)が運営するカプタゴン製造関連の設備の一部で、シリア軍第4軍団に近い人物だったという。

AFP, May 8, 2023、Allajat Press, May 8, 2023、Alma Research and Education Center, May 8, 2023、Amman net, May 8, 2023、CNN Arabic, May 5, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、‘Inab Baladi, May 8, 2023、Rased, December 16, 2022、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023、Suwayda 24, December 16, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのチャヴシュオール外務大臣:エルドアン大統領とアサド大統領の会談は今年中に可能だろう(2023年5月8日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とシリアのアサド大統領の会談に関して、今年中に可能だろうと述べた。

RIAノーヴォスチ通信(5月8日付)などが伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、RIA Novosti, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構がイスラーム解放党の拠点であるイドリブ県ダイル・ハッサーン村の民家5棟を強襲し、多数を逮捕(2023年5月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関が7日深夜から8日にかけて、ダイル・ハッサーン村の民家5棟を強襲し、シャーム解放機構の隊員を殺害した容疑で多数を逮捕した。

同地では、前日、シャーム解放機構とイスラーム解放党のメンバーが交戦しており、逮捕は両者の対立の一環と見られる。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県カッリー町で前日に続いて、女性数十人が同機構による住民の恣意的逮捕に抗議するデモ(2023年5月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるカッリー町で前日に続いて、女性数十人が同機構による住民の恣意的逮捕に抗議するデモを行った。

デモに参加した女性らは、「友愛、名誉はどこにあるのか」、「ジャウラーンの機構は倒れる」、「禁を犯す総合不正機構は倒れる」などと連呼して抗議の意思を示した。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のマーリア市(アレッポ県)で、シリア国民軍の憲兵隊と同軍に所属するハムザ師団が交戦(2023年5月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のマーリア市で、シリア国民軍の憲兵隊と同軍に所属するハムザ師団が交戦し、後者の戦闘員1人が負傷した。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「決戦」作戦司令室がイドリブ県ダーディーフ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害(2023年5月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の狙撃連隊がシリア政府の支配下にあるダーディーフ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村、ズィヤーラ町、カルクール村を砲撃した。

対する「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にある同平原のハークーラ村、アミーカ村を砲撃した。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国務省のグレンジャー北・東シリア自治局支配地域担当特使が北・東シリア自治局の管理下にあるラッカ県のタブカ・ダムを初めて視察(2023年5月8日)

米国務省のニコラス・グレンジャー北・東シリア自治局支配地域担当特使が北・東シリア自治局の管理下にあるラッカ県のタブカ・ダムを初めて視察訪問した。

ANHA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がアルジェリアのタブーン大統領と電話会談(2023年5月8日)

アサド大統領はアルジェリアのアブドゥルマジード・タブーン大統領と電話会談を行い、アラブ諸国間の関係の好転、二国間および多国間での関係強化を可能とする方途について意見を交わした。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid02N83ijYmJ2E9BMo7SnyVXuLWRZfFHqgjV5wWCL7yUhqbeZTCw18wFNLmidV3vsMRHl

SANA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラン、中国、キューバ、ベネズエラがアラブ連盟へのシリアの復帰を歓迎(2023年5月8日)

イラン外務省のナーセル・カナーニー報道官は、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、地域の安定と平和に肯定的な結果をもたらし、同地への外国の内政干渉を回避することに資すると述べ、歓迎の意を示した。

**

中国外交部の王文彬は、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことを「歓迎、祝福する」としたうえで、「アラブ諸国の団結を評価し、アラブ世界の発展と再建を加速するのに資すると信じている」と述べた。

**

レバノンでは、ナビーフ・ビッリー国民議会議長(アマル運動)、ムハンマド・ウィサーム・ムルタダー文化大臣(アマル運動)、タラール・アルスラーン民主党党首らは、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに支持を表明した。

**

アラブ議会連合は声明を出し、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに歓迎の意を示した。

**

キューバのブルーノ・ロドリゲス外務大臣はツイッターのアカウントで、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに歓迎の意を示した。

**

ベネズエラ外務省は声明を出し、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに歓迎の意を示した。

**

アラブ首長国連邦(UAE)のガサク・シャーヒーン政務調整官は、国連安保理で開催されたシリアでの化学兵器使用にかかる会合で、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに言及、歓迎の意を示した。

シャーヒーン政務調整官はまた、化学兵器問題を進展させるには、化学兵器禁止機関(OPCW)とシリアが有意義な対話を行う必要があると指摘、OCPWとの問題解決に向けた新たな行動計画を策定するためのハイレベル協議を開催するとしたシリアの提案を歓迎し、シリアの治安と安定に深刻な脅威を与えているダーイシュ(イスラーム国)のテロ攻撃に引き続き注意を払うよう呼びかけた。

**

SANA(5月8日付)、RIAノーヴォスチ通信(5月8日付)、IRNA(5月8日付)などが伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、IRNA, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、RIA Novosti, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

【トルコ・シリア大地震】国民地震センターは過去24時間に、マグニチュード2.0~4.8の地震が14回発生したと発表(2023年5月8日)

国民地震センターは声明を出し、過去24時間に、ヒムス県北西部、アレキサンドレッタ地方(トルコのハタイ県)、トルコを震源とするマグニチュード2.0~4.8の地震が14回発生したと発表した。

SANA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー33輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動(2023年5月8日)

ハサカ県では、SANA(5月8日付)によると、県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー33輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

SANA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県ジャラーブルス市が面するユーフラテス川でシリア民主軍の支配地からルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に密輸しようとしていた密輸業者2人を逮捕、カプタゴン500グラム押収(2023年5月7日)

シリア革命反体制勢力国民連立の傘下組織である暫定内閣の国防省は、アレッポ県ジャラーブルス市が面するユーフラテス川で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配地からルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に密輸しようとしていた密輸業者2人を逮捕、カプタゴン500グラム(100万錠)を押収したと発表した。

シャーム・ネットワーク(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、Sham Network, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

【トルコ・シリア大地震】アルヌース首相:被災者は22万762世帯、数百万人に達し、1348世帯、6740人が32の避難所で避難生活を送る(2023年5月7日)

人民議会(第3期)は第9回定例会が、ハンムーダ・サッバーグ議長のもとに開会、フサイン・アルヌース首相をはじめとする閣僚が出席し、政府の施政方針についての審議を行った。

定例会に出席したアルヌース首相は施政方針演説のなかで、2月6日に発生したトルコ・シリア大地震の被害状況の詳細について明らかにした。

それによると、被災者は22万762世帯、数百万人に達し、1348世帯、6740人が32の避難所で避難生活を送っている。

また、21万6469の建物に対する耐震調査が完了し、うち9194棟が居住不可能で解体が必要、6万6889棟に補強が必要、14万386棟が安全であることが確認された。

また被災者の救済については、2023年法令第3号、同7号によって、被災者への税金の免除、財政支援が可能になったと説明した。

SANA(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

【トルコ・シリア大地震】国民地震センターは声イドリブ県西を震源とするマグニチュード4.8の地震が発生したと発表(2023年5月7日)

国民地震センターは声明を出し、午前11時半頃にイドリブ県西を震源とするマグニチュード4.8の地震が発生したと発表した。

SANA(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

【トルコ・シリア大地震】UAE赤新月社による「勇敢なる騎士2」で被災者300人が緊急医療措置を受ける(2023年5月7日)

アラブ首長国連邦(UAE)の赤新月社のムハンマド・カアビー使節団長は、トルコ・シリア大地震の被災者を支援するための「勇敢なる騎士2」の一環として、これまでに1,100世帯、6,000人に対して医療支援を行い、このうちの300人に対して緊急医療措置を行ったことを明らかにした。

SANA(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国はシリアのアラブ連盟復帰について「復帰するに値しない」と非難:ロシアは歓迎(2023年5月7日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、中東地域情勢の改善、シリア危機がもたらした影響の克服の加速に資すると述べ、歓迎の意を示すとともに、アラブ諸国がシリアの復興にかかる問題を解決するため、さらなる支援を行うことに期待を寄せた。

**

米国務省のヴェタント・パテル副報道官は、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、記者らに以下の通り述べ、批判した。

我々は、シリアが現時点でアラブ連盟に復帰するに値するとは思っていない。
我々は、自分たちがアサド体制との関係を正常することはないと信じ続けており、同盟国やパートナーがそうすることを支持しない。
我々は、国連安保理決議第2254号に沿ってシリア危機の解決に至ることを含めて、シリアに関してアラブ諸国のパートナーと多くの目標を共有している。

**

英国のタリク・アフマド中東・北アフリカ問題担当大臣は、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、「英国はアサド体制と関わることに反対し続ける。バッシャール・アサドは、無実のシリア人の逮捕、拷問、殺人を続けている。国民に対する彼の行為に変化の兆候は何ら見られないようだ」と述べ、反対の意思を示した。

**

ドイツ外務省は声明を出し、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、シリアの体制との関係正常化を求めるような変化は、現地シリアにおいて何ら生じていないとして、消極的な姿勢を示した。

**

RIAノーヴォスチ通信(5月7日付)などが伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、RIA Novosti, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がムハンマドUAE大統領と電話会談(2023年5月7日)

アサド大統領は、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領と電話会談を行い、アラブ地域における肯定的な事態の進展について意見を交わした。

会談のなかで、アサド大統領はアラブ諸国間関係の改善におけるUAEの役割を高く評価した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid023T1bTh4KP22Q8grcBmV6EzaDARN6kfeBCGskJhe3T9kQdBPGuQ7XXafAry4MbcB9l

 

SANA(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外務在外居住者省はアラブ連盟によるシリアの加盟復帰を受けとめたと発表(2023年5月7日)

外務在外居住者省は声明を出し、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、「シリアはアラブ地域で現在進行中の肯定的な動きを注視し、それがすべてのアラブ諸国の国益、同諸国民の安定、安全、繁栄の実現に資すると考えている」としたうで、「シリアはこうしたなかで会合での決議を、関心をもって受けとめた…。シリアは、アラブ諸国が直面する課題に対処するため、対話と共同行動の重要性を確認している。アラブ連盟発足国でもあるシリアは、アラブの共同行動、協力強化が必要だとの姿勢を新たにし、今後は二国間、多国間のレベルにおいて、アラブ民族の対話、互恵、相互利益の原則にもと、実効的で建設的なアラブの方法を追及する」と表明した。

SANA(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アラブ連盟外相会合でシリアの連盟復帰が決議:カタールは消極的にこれを受け入れる(2023年5月7日)

アラブ連盟は本部のカイロ(エジプト)で緊急外務大臣会合を開催し、2011年11月に加盟資格を失っていたシリアの連盟復帰を認める決議第8914号を採択した。

アラブ連盟のジャマール・ラシュディー事務総長付報道官によると、決議採択が非公開の会合で行われた。

決議第8914号の内容は以下の通り:

エジプトを議長とする緊急アラブ連盟閣僚級会合が2023年5月7日日曜日に開催され、以下を決議した。
アラブ連盟憲章と、その原則に基づき、シリアの主権、領土保全、安定、そして地域の安定を維持することを改めて遵守する。過去10年におよぶ姉妹国シリアの国民の苦しみを終わらせたいという願望に基づき、またアラブ共通の利益、アラブの文明文化に歴史的に貢献してきたシリア国民を含むすべてのアラブ諸国民を結びつける兄弟関係に沿って、シリアが危機から脱するのを支援するためのアラブの取り組みを継続強化する重要性を確認する。
2023年4月14日、5月1日にそれぞれジェッダとアンマンでの会合で発表されたシリアにかかるアラブ諸国の声明を歓迎する。シリア危機解決におけるアラブの主導的役割のもと、難民、テロの脅威、麻薬密輸など、人道、治安、政治にかかる危機によってシリアとその国民にもたらされたすべての被害を癒し、近隣諸国、地域に与えた影響を解消することを切望する。シリアがアラブ諸国と協力して、関連するアラブ諸国の決議を実施し、アンマンでの会合の取り決めや合意を実施し、アラブの役割を活性化させるのに必要な仕組みを採用する意思を示したことを歓迎する。
危機解決に向けた実質的で実効的な措置を、国連安保理決議第2254号に沿って、段階的な方法で講じていく必要を確認する。これは、関連する国連決議において採用されている仕組みに沿って、シリア国内で支援を必要としているすべての人に人道支援を行き届かせる措置を継続することをもって開始される。
ヨルダン、サウジアラビア、イラク、レバノン、エジプト、アラブ連盟事務総長からなる閣僚連絡委員会を設置し、アンマン声明の実施状況を確認し、シリア危機の包括的解決に向けてシリア政府との直接対話を継続し、国連安保理決議第2254号に沿って、段階的な方法ですべての被害に対処する。委員会は連盟閣僚級会合に定期的に報告書を提出する。
シリアの使節団は2023年5月7日付でアラブ連盟および同連盟に所属するすべての機関の会合に再び参加する。
事務総長に対して、本決定の規定の実施状況の確認と、同会合への進捗の報告を要請する。

**

議長を務めたエジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣は、会合の場で、悲しい過去を清算するよう訴えるとともに、シリア政府に対して難民帰還に取り組むよう求めるとともに、同国の危機の政治的解決の責任がシリア政府にあると指摘、同政府とシリアの諸派に、政治的解決に向けて取り組むよう呼びかけた。

**

カタールの代表として出席したムハンマド・ビン・アブドゥルアズィズ・ビン・サーリフ・ハリーフィー外務大臣は以下の通り述べ、シリアの連盟復帰に反対の意見を示しつつも、決議を受け入れた。

カタール、シリア危機の公正な解決に向けた、地域、そして国際社会によるすべての努力を支援してきたし、これからも支援する。それはシリアの統合、主権、領土保全を尊重し、シリア国民の要求を実現し、人道、政治のすべての面で国連安保理決議第2254号に基づいている。
カタールは、アラブの合意を実現するものを常に支援しようとしており、その障害とはならない。今日のこの合意は基本的にはシリアの体制の連盟への復帰にかかわるものだ。だが、体制との関係改善に向けたカタールの公式の立場は、関連する国連決議に従って、政治的系決に向けた進展があることと結びついている。

**

イラク外務省のアフマド・サッファーフ報道官は声明を出し、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されることに同意したと発表、「イラクが行ってきた対話外交、アラブ統合への取り組み」がこれを可能としたと強調した。

**

パレスチナのハマースのハーズィム・カースィム報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/hazemaq/)を通じて、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、歓迎の意を示した。

https://twitter.com/hazemaq/status/1655282840169226246

**

SANA(5月7日付)、QNA(5月7日付)、INA(5月7日付)などが伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、INA, May 7, 2023、QNA, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2023年5月7日)

アレッポ県では、ANHA(5月8日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村を砲撃した。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県カッリー町で、女性らが同機構による恣意的逮捕に抗議するデモ(2023年5月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるカッリー町で、女性らが同機構による恣意的逮捕に抗議するデモを行った。

参加者らは、「ジャウラーニーは倒れる」、「ジャウラーニーよ、極悪人よ」などと連呼して、抗議の意思を示した。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国(有志連合)が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動するシリア自由軍はヨルダンに密輸されようとしていたカプタゴンを押収(2023年5月7日)

米国(有志連合)が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動するシリア自由軍(旧革命特殊任務軍)はツイッターのアカウント(https://twitter.com/SyrianFree_Army/)を通じて、ヨルダンに密輸されようとしていたカプタゴンを押収したと発表した。

 

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局がノルウェー政府の使節団とダーイシュのノルウェー人戦闘員の遺児1人の身柄引き渡しすることで合意(2023年5月7日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の渉外関係委員会がノルウェー政府の使節団とダーイシュ(イスラーム国)のノルウェー人戦闘員の遺児1人の身柄引き渡しすることで合意した。

この遺児はハサカ県のロジュ・キャンプに収容されていた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ダイル・ハッサーン村で同機構のメンバーとイスラーム解放党のメンバーが交戦(2023年5月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるダイル・ハッサーン村で、同機構のメンバーとイスラーム解放党のメンバーが交戦した。

ダイル・ハッサーン村はイスラーム解放党の最大の拠点と目されている地。

シャーム解放機構の総合治安機関が同村を強襲し、イスラーム解放党のメンバー3人を逮捕したのが戦闘のきっかけで、住民らにも負傷者が出た。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターはロシアと米国がシリア領空での偶発的衝突を回避するために2015年10月に交わした合意に、米主導の有志連合が意図的且つ組織的に違反を続けていると批判(2023年5月6日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、ロシアと米国がシリア領空での偶発的衝突を回避するために2015年10月に交わした合意に、米主導の有志連合が意図的、且つ組織的に違反を続けており、有志連合の航空機がロシア軍航空機に対して再三にわたって照準システムを使用していると非難した。

RIAノーヴォスチ通信(5月6日付)が伝えた。

RIA Novosti, May 6, 2023をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下の「オリーブの枝」地域(アレッポ県アフリーン市一帯)でシリア国民軍に所属するスルターン・スライマーン・シャー師団の戦闘員が、10歳の少女を強姦(2023年5月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域の中心都市アフリーン市に至る街道で、シリア国民軍に所属するスルターン・スライマーン・シャー師団(通称アムシャート師団)の戦闘員が、10歳の少女とその母親を連行、近くの農園で少女を強姦した。

強姦を働いたのは、アフマド・マムドゥーフ(アブー・ダッハーム)を名乗る戦闘員で、事件後にジンディールス町のクーラー村方面に逃走した。

AFP, May 6, 2023、ANHA, May 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2023、Reuters, May 6, 2023、SANA, May 6, 2023、SOHR, May 6, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構がイドリブ市近郊で新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構のメンバー3人を逮捕(2023年5月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関がイドリブ市近郊で新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構のメンバー3人を逮捕した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で軍事情報局傘下の民兵どうしが戦闘となり、1人が死亡した。

AFP, May 6, 2023、ANHA, May 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2023、Reuters, May 6, 2023、SANA, May 6, 2023、SOHR, May 6, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「決戦」作戦司令室に所属するナスル軍がハマー県アミーカ村近郊のシリア軍の拠点複数ヵ所に対して、特攻自爆(インギマースィー)攻撃を行い、兵士5人を殺傷(2023年5月6日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室に所属するナスル軍の複数の戦闘員がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のアミーカ村近郊のシリア軍の拠点複数ヵ所に対して、特攻自爆(インギマースィー)攻撃を行い、兵士2人を殺害、3人を負傷させた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がブライジュ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

これに対して、シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるサーン村、マジュダリヤー村を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県西部のアミーン協会一帯を砲撃した。

AFP, May 6, 2023、ANHA, May 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2023、Reuters, May 6, 2023、SANA, May 6, 2023、SOHR, May 6, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.