イスラエル軍がヒムス県を爆撃する一方、シリア軍が発射した地対空ミサイル1発がイスラエル南部に着弾(2023年7月2日)

国防省は声明を出し、シリア軍が2日の午前0時20分頃、イスラエル軍がレバノンの首都北東上空方面からヒムス県ヒムス市一帯の複数ヶ所に対して爆撃を行い、シリア軍防空部隊がこれを迎撃し、被害は物的被害に限定されたと発表した。

https://www.facebook.com/mod.gov.sy/posts/601887518754805

また、SANA(7月2日付)はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/syrianarabnews/)で2日午前0時49分、ツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/SanaAjel/)で0時50分に、爆撃が行われたと速報で伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/251316377631797

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一方、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は2日午前0時48分、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)を通じて、シリア領内からイスラエル領内に向けて対空ミサイル1発が発射され、同ミサイルは上空で爆発したと見られるとの速報を発表した。

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アヴィハイ・アドライ報道官はまた午前4時53分に、イスラエル軍の戦闘機複数機が、イスラエル領内にミサイルを発射したシリア領内の防空ミサイル発射台を狙ったと発表した。

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さらに午前11時1分、イスラエル軍の戦闘機複数機が、イスラエル領内にミサイルを発射したシリア領内の防空ミサイル発射台を爆撃したとしたうえで、同地の複数の標的も爆撃したと発表した。

また、シリア領内から発射されたミサイルについて、上空で爆発したことを確認、死傷者もなかったと発表した。

https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1675323817713971201

イスラエル国防省も12日午前0時49分とツイッターのアカウント(https://twitter.com/IDF/)を通じて、シリア領内からイスラエルに向かって対空ミサイルが発射され、ミサイルがイスラエル領空で爆発したと発表した。

また0時56分、これに対する報復として、イスラエル軍戦闘機複数機が地対空ミサイル発射台などを爆撃したと発表した。

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これに関して、ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は以下の通り発表した。

7月2日の午前0時20分から午前0時30分にかけて、イスラエル空軍のF-15戦術戦闘機4機が、地中海からレバノン北部を経由して、ヒムス県一帯の標的に8発の誘導ミサイルによる爆撃を行った。また、午前4時35分から4時39分にかけて、イスラエル空軍F-16戦術戦闘機2機が、レバノン北部からハマー県ミスヤーフ市一帯地域のインフラ施設に対して2発の誘導ミサイルによる爆撃を行った。

なお、グリノフ副センター長の発表によると、この爆撃による死傷者はなかった。

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タイム・オブ・イスラエル(7月2日付)は、発射されたのがロシア製のS-200ミサイル・システムだとしたうえで、ミサイル1発がイスラエル領空で爆発し、その金属片が同国南部のラハトに着弾したと伝え、金属片の写真を公開した。

https://twitter.com/SAMSyria0/status/1675260486038814727

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シリア人権監視団によると、爆撃は、ヒムス市北東のナジュマ村にある貯蔵庫を狙ったもので、「イランの民兵」1人が死亡、外国人4人が負傷した。

また、タルトゥース県のカドムース町近郊のS-200防空システムが配備された基地が狙われ、シリア軍防空部隊の兵士4人が負傷した。

AFP, July 2, 2023、ANHA, July 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2023、‘Inab Baladi, July 2, 2023、Reuters, July 2, 2023、RIA Novosti, July 2, 2023、SANA, July 2, 2023、SOHR, July 2, 2023、The Time of Israel, July 2, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合が過去24時間に、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に14回にわたって違反したことを確認したと発表(2023年7月2日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、米主導の有志連合が過去24時間に、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に14回にわたって違反したことを確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(7月2日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 2, 2023をもとに作成。

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トルコ占領下の「オリーブの枝地域」内に位置するアレッポ県ジュワイク村でシリア国民軍ハムザ旅団のメンバーが13歳の少女を強姦(2023年7月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「オリーブの枝地域」内に位置するジュワイク村で、シリア国民軍に所属するハムザ旅団のメンバーが13歳の少女を強姦した。

AFP, July 1, 2023、ANHA, July 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2023、‘Inab Baladi, July 1, 2023、Reuters, July 1, 2023、SANA, July 1, 2023、SOHR, July 1, 2023などをもとに作成。

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レバノンのシャラフッディーン移民問題担当国務大臣:「シリア政府はシリア難民18万人を第1段階として受け入れ、その後毎月1万5000人を受け入れる用意がある」(2023年7月1日)

レバノンのイサーム・シャラフッディーン移民問題担当国務大臣(レバノン民主党)はロシアのスプートニク・アラビア語版(7月1日付)のインタビューに応じ、そのなかで、シリア政府がレバノンに身を寄せているシリア難民18万人を第1段階として受け入れ、その後毎月1万5000人を受け入れる用意があるとの意思を示していると述べた。

AFP, July 1, 2023、ANHA, July 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2023、‘Inab Baladi, July 1, 2023、Reuters, July 1, 2023、RT Arabic, July 1, 2023、SANA, July 1, 2023、SOHR, July 1, 2023などをもとに作成。

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トルコの当局はこの1週間で「一時保護身分証」を取得しているシリア難民390人をアレッポ県に強制出国(2023年7月1日)

シリア人権監視団は、トルコの当局がこの1週間で、「一時保護身分証」(TPID、 Kimlik)を取得しているシリア難民390人をアレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所経由で占領下の「ユーフラテスの盾」地域内に位置するアアザーズ市に強制出国させたと発表した。

AFP, July 1, 2023、ANHA, July 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2023、‘Inab Baladi, July 1, 2023、Reuters, July 1, 2023、SANA, July 1, 2023、SOHR, July 1, 2023などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がアレッポ県西部の第46中隊基地一帯で砲撃戦(2023年7月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室が県西部の第46中隊基地一帯で砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, July 1, 2023、ANHA, July 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2023、‘Inab Baladi, July 1, 2023、Reuters, July 1, 2023、SANA, July 1, 2023、SOHR, July 1, 2023などをもとに作成。

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国立地震センターは過去24時間にマグニチュード1.5~3.2の地震が5回発生したと発表(2023年7月1日)

国立地震センターは声明を出し、過去24時間にラタキア県北西の地中海、タルトゥース検西の地中海、同県南西部、キプロス北西沖、トルコを震源とするマグニチュード1.5~3.2の地震が5回発生したと発表した。

SANA(7月1日付)が伝えた。

AFP, July 1, 2023、ANHA, July 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2023、‘Inab Baladi, July 1, 2023、Reuters, July 1, 2023、SANA, July 1, 2023、SOHR, July 1, 2023などをもとに作成。

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アレッポ市のギリシャ・カトリック聖ジョージ教会で、オーストラリアの使節団が出席するなか、平和への祈りをささげるミサ(2023年7月1日)

アレッポ県では、アレッポ市にあるギリシャ・カトリックの聖ジョージ教会で、オーストラリアの同教会のロバート・ラバート司教を代表とする使節団が出席するなか、平和への祈りをささげるミサが行われた。

オーストラリアのギリシャ・カトリック使節団は、アレッポとの連帯を示すため、2日間の予定で同地を訪問していた。

SANA(7月1日付)が伝えた。

AFP, July 1, 2023、ANHA, July 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2023、‘Inab Baladi, July 1, 2023、Reuters, July 1, 2023、SANA, July 1, 2023、SOHR, July 1, 2023などをもとに作成。

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シリア外務在外居住者省はフランスの首都パリ郊外のナンテールで発生したフランス警察によるアルジェリア系移民2世の射殺事件を非難、抗議デモへの連帯を表明(2023年7月1日)

外務在外居住者省の公式筋は、6月27日にフランスの首都パリ郊外のナンテールで発生したフランス警察によるアルジェリア系移民2世の射殺事件に関して、「冷酷且つ意図的に殺害された」、「無謀で無責任な(当局の)振る舞いに抗議して数百万人がデモを行うことになった」として「強く非難する」としたうえで、「フランスの警察、治安当局、高官らの根深い人種差別感情や振る舞いを抑えるよう求めている勢力を擁護する」と表明した。

SANA(7月1日付)が伝えた。

AFP, July 1, 2023、ANHA, July 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2023、‘Inab Baladi, July 1, 2023、Reuters, July 1, 2023、SANA, July 1, 2023、SOHR, July 1, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センター:シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合の有人・無人航空機による違反が6月の1ヵ月間だけで315件確認(2023年7月1日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合の友人・無人航空機による違反が、6月の1ヵ月間だけで315件確認されたと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(7月1日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 1, 2023をもとに作成。

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