ダイル・ザウル県でのシリア民主軍に対する蜂起を主導したアラブ系部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏は戦闘が小康状態なのはイラク・クルディスターン地域のアルビール市での会合の結果を待っているためと主張(2023年10月11日)

ダイル・ザウル県での人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対する蜂起を主導したアラブ系部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏は音声声明を出し、同県での戦闘が小康状態であることについて、イラク・クルディスターン地域のアルビール市で開かれている会合の結果を待っているためだと述べた。

ハフル氏は会合の内容について明らかにしなかったが、シリア民主軍が部族の活動を封じようとしているが、それは成功せず、アラブ系部族の部隊は近日中に各地でシリア民主軍への攻撃を再開するだろうと述べている。

AFP, October 12, 2023、ANHA, October 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2023、‘Inab Baladi, October 12, 2023、Reuters, October 12, 2023、SANA, October 12, 2023、SOHR, October 12, 2023などをもとに作成。

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ミラー米国務省報道官はトルコ軍がシリア北東部の北・東シリア自治局の支配地に対して続けている爆撃・砲撃に懸念を表明(2023年10月11日)

米国務省のマシュー・ミラー報道官は記者会見で、トルコ軍がシリア北東部の北・東シリア自治局の支配地に対して続けている爆撃・砲撃に関して、「懸念を感じている」と述べた。


AFP, October 12, 2023、ANHA, October 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2023、‘Inab Baladi, October 12, 2023、Reuters, October 12, 2023、SANA, October 12, 2023、SOHR, October 12, 2023などをもとに作成。

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レバノン南部でヒズブッラーとイスラエル軍が砲撃の報酬:イスラエルはレバノンからの領空侵犯があったとの発表を訂正(2023年10月11日)

NNA(10月11日付)やナハールネット(10月11日付)によると、レバノンのヒズブッラーが、前日までの戦闘でイスラエル軍によってメンバーを殺害されたことへの報復として、ザヒーラ村(南部県スール郡)の南側に位置するイスラエル領内の郡の陣地に対して誘導ミサイル(対戦車ミサイル)複数発を発射した。

これを受け、イスラエル軍はレバノン南部のザヒーラ村一帯を砲撃した。

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イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、11日午前10時半ごろ、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、速報として、レバノン領内から北部のアレヴ・アル・アラムシェ村西の軍陣地に向けて対戦車砲が発射されたことを確認したと発表した。

一方、イスラエル国防軍は午後6時半ごろ、テレグラムのアカウント(https://t.me/idfofficial/4004)を通じて、レバノンからの領空侵犯があったと発表した。

だが、アドライ報道官は午後7時頃、レバノンからの領空侵犯があったとの報告に関して、いかなる砲弾の着弾も確認されなかったと発表した。

AFP, October 11, 2023、ANHA, October 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2023、‘Inab Baladi, October 11, 2023、Naharnet, October 11, 2023、NNA, October 11, 2023、Reuters, October 11, 2023、SANA, October 11, 2023、SOHR, October 11, 2023などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーは米国による空母打撃群を東地中海への派遣について「イスラエルの弱さと外国支援の必要性を明らかにしている」と非難(2023年10月11日)

レバノンのヒズブッラーは声明を出し、パレスチナのハマースが7日に開始した「アクサーの大洪水」作戦に対するイスラエル軍の激しい反撃に関して、米国を「ガザ侵略の完全なるパートナー」とみなし、同地での殺戮、包囲、破壊の全責任は米国にあると主張した。

ヒズブッラーはまた、米国がイスラエルを支援するために空母打撃群を東地中海に派遣したことに関して、「空母派遣は我が国の国民、そして勝利まで戦う用意がある抵抗勢力を怖がらせるものではない」と非難、「イスラエルの弱さと外国支援の必要性を明らかにしている」と付言した。

マナール・チャンネル(10月11日付)などが伝えた。

AFP, October 11, 2023、ANHA, October 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2023、‘Inab Baladi, October 11, 2023、Qanat al-Manar, October 11, 2023、Reuters, October 11, 2023、SANA, October 11, 2023、SOHR, October 11, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ダルナジュ村、シュハイル村で地元の武装集団がシリア民主軍の陣地複数ヵ所を襲撃(2023年10月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるダルナジュ村、シュハイル村で地元の武装集団が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地複数ヵ所を襲撃、戦闘となった。

AFP, October 11, 2023、ANHA, October 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2023、‘Inab Baladi, October 11, 2023、Reuters, October 11, 2023、SANA, October 11, 2023、SOHR, October 11, 2023などをもとに作成。

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イドリブ県では、ロシア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山一帯を爆撃する一方、トルコ軍が政府支配下のM5高速道路沿線を砲撃(2023年10月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃、これによりシリア軍兵士1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は、シャーム解放機構の支配下にあるアブザムー町にあるトルコ軍基地一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、シャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方一帯を爆撃した。

これに対して、シリア軍は、シャーム解放機構の支配下にあるスフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村、シャンナーン村、カフルハーヤー村、マルイヤーン村、マガーラ村、サルミーン市一帯アーフィス村、に40発以上の砲弾で砲撃を行い、アーフィス村で若い男性1人が死亡、シャンナーン村で住民2人が負傷した。

一方、トルコ軍はアレッポ県アブザムー町のトルコ軍基地に対するシリア軍の砲撃への対抗措置として、M5高速道路沿線を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室も応戦、砲撃戦となった。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原で砲撃戦を行った。

AFP, October 11, 2023、ANHA, October 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2023、‘Inab Baladi, October 11, 2023、Reuters, October 11, 2023、SANA, October 11, 2023、SOHR, October 11, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年10月11日)

スワイダー県では、スワイダー24(10月11日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

デモには数十人が参加した。

 

AFP, October 11, 2023、ANHA, October 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2023、‘Inab Baladi, October 11, 2023、Reuters, October 11, 2023、SANA, October 11, 2023、SOHR, October 11, 2023、Suwayda 24, October 11, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍は7日連続で北・東シリア自治局の支配地を爆撃・砲撃:4日以降のトルコ軍による大規模な攻撃によって、これまでに住民47人が死亡、59人以上が負傷(2023年10月11日)

トルコ軍は7日連続で北・東シリア自治局の支配地に対する爆撃と砲撃を行った。

ANHA(10月11日付)、シリア人権監視団によると、11日のトルコ軍、およびシリア国民軍による攻撃では以下の場所、施設が攻撃を受けた。

アレッポ県

無人航空機(ドローン)による爆撃:タッル・リフアト市近郊のマイヤーサ村、スーガーニカ村。
砲撃:タッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村、バイルーニーヤ村、アイン・ダクナ村、マンナグ村、タッル・ジージャーン村、タアーナ村、スムーキーヤ村、シャフバー・ダム、ハルバル村、マルアナーズ村、アルカミーヤ村、シャワーリガ村、タート・マラーシュ村、バイナ村、アキーバ村。
タアーナ地方 タアーナ村一帯

ハサカ県

ドローンによる爆撃:フール町均衡のフィッジャ村。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下で活動するアフリーン解放軍団は声明を出し、トルコ軍の攻撃に対抗して8日と9日にアレッポ県アフリーン市近郊とバーブ市で特殊作戦を実施し、トルコ軍兵士1人と「傭兵」(シリア国民軍戦闘員)3人を殺害、「傭兵」7人を負傷させたと発表した。

また、シリア民主軍も広報センターが声明を出し、10日にハサカ県タッル・タムル町均衡のクナイヒル村とアルバイン村にあるトルコ軍基地を攻撃し、トルコ軍兵士4人を殺害、「傭兵」3人を殺害したと発表した。

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ANHA(10月11日付)は、1日にトルコの首都アンカラの内務省施設前で発生した自爆テロに対する報復だとしてトルコ軍が4日から開始した大規模な爆撃や砲撃によって、これまでに住民47人が死亡、59人以上が負傷したと報じた。

AFP, October 11, 2023、ANHA, October 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2023、‘Inab Baladi, October 11, 2023、Reuters, October 11, 2023、SANA, October 11, 2023、SOHR, October 11, 2023などをもとに作成。

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シリア国内の大学でパレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦、パレスチナ人民との連帯、シオニストに対する闘争や抵抗への支持を訴えるデモ(2023年10月11日)

ダマスカス県のダマスカス大学、ヒムス県ヒムス市のバアス大学、ハマー県ハマー市のハマー大学、タルトゥース県タルトゥース市のタルトゥース大学、ラタキア県ラタキア市のラタキア大学、ハサカ県ハサカ市のユーフラテス大学ハサカ分校の工学部、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市のユーフラテス大学、アレッポ県アレッポ市のアレッポ大学で、イスラエルに対してパレスチナのハマースが7日に開始した「アクサーの大洪水」作戦を支持するデモが行われ、パレスチナ人民との連帯、シオニストに対する闘争や抵抗への支持が表明された。

デモには各大学の学長、バアス党各支部の幹部、学生らが参加した。

首都ダマスカス

タルトゥース市

ハサカ市

ダイル・ザウル市

ハマー市

ラタキア市

アレッポ市

ヒムス市

SANA(10月11日付)が伝えた。

AFP, October 11, 2023、ANHA, October 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2023、‘Inab Baladi, October 11, 2023、Reuters, October 11, 2023、SANA, October 11, 2023、SOHR, October 11, 2023などをもとに作成。

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アティーヤ在オランダ大使はOPCW執行理事会でヒムス軍事大学に対するドローンによるテロ攻撃について「米国、フランスなどから命令や支持なしには行われ得ない」と非難(2023年10月11日)

ミーラード・アティーヤ在オランダ化学兵器禁止機関(OPCW)大使は、OPCW第104回執行理事会の開会会合において、5日にヒムス県ヒムス市の軍事大学の卒業式を狙って行われた無人航空機(ドローン)によるテロ攻撃について、シリア国内のテロリストを支援、化学兵器を含む武器や資金を供与し、教練を施している米国、フランスなどから命令や支持なしには、こうした攻撃は行われ得ないと主張し、こうした西側の手法がテロリストによる犯罪行為を助長していると批判した。

また、国連安保理のアル=カーイダ制裁委員会のリストに登録されているダーイシュ(イスラーム国)やシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)が、化学兵器を含む最新鋭の兵器や航空システムを保有し、それを多様するようになっていると指摘した。

SANA(10月11日付)が伝えた。

AFP, October 11, 2023、ANHA, October 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2023、‘Inab Baladi, October 11, 2023、Reuters, October 11, 2023、SANA, October 11, 2023、SOHR, October 11, 2023などをもとに作成。

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ベトナム外務省はヒムス軍事大学の卒業式会場を狙ったドローンによるテロ攻撃を非難、犠牲者や遺族に弔意(2023年10月11日)

ベトナム外務省は声明を出し、ヒムス県ヒムス市にある軍事大学の卒業式会場を狙った無人航空機(ドローン)による5日昼のテロ攻撃を非難、犠牲者や遺族に弔意を示した。

SANA(10月11日付)が伝えた。

AFP, October 11, 2023、ANHA, October 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2023、‘Inab Baladi, October 11, 2023、Reuters, October 11, 2023、SANA, October 11, 2023、SOHR, October 11, 2023などをもとに作成。

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シリア国内で活動するパレスチナ諸派がアラブ諸国、イスラーム諸国の国民にパレスチナ人民と連帯するよう呼びかける(2023年10月11日)

シリア国内で活動するパレスチナ諸派が首都ダマスカスにあるパレスチナ民族評議会の施設で会合を開き、記者会見でパレスチナのハマースが7日に開始した「アクサーの大洪水」作戦に関して、抵抗運動こそが領土解放とパレスチナ人の権利回復に向けた唯一の方法であることを立証したと表明したと表明、アラブ諸国、イスラーム諸国の国民にパレスチナ人民と連帯するよう呼びかけた。

会合に出席したのは、パレスチナ人民戦線総司令部派(PFLP-GC)のタラール・ナージー書記長、イスラーム聖戦機構のアブドゥルアズィーズミーナーウィー氏、バアス党パレスチナ地域指導部のムハンマド・カイス書記長、パレスチナ人民闘争戦線のハーリド・アブドゥルマジード書記長、ファタハ・インティファーダのズィヤード・サギール書記長、パレスチナ解放機構(PLO)のアンワル・アブドゥルハーディー政治局長、パレスチナ民主解放戦線(DFLP)のムウタスィム・ハマーダ・タアーミー政治局員。

SANA(10月11日付)が伝えた。

AFP, October 11, 2023、ANHA, October 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2023、‘Inab Baladi, October 11, 2023、Reuters, October 11, 2023、SANA, October 11, 2023、SOHR, October 11, 2023などをもとに作成。

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ハマースの「アクサーの大洪水」作戦への対応を協議するためのアラブ連盟緊急外務大臣会合開催:ミクダード外務在外居住者大臣は「イスラエルの数十年による植民地・入植占領政策と侵略行為の結果」と非難(2023年10月11日)

アラブ連盟緊急外務大臣会合がエジプトの首都カイロで開催され、パレスチナのハマースが7日に開始した「アクサーの大洪水」作戦に対するイスラエルや各国の動きへの対応が協議された。

会合に出席したファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、パレスチナで現在起きていることが、イスラエルの数十年による植民地・入植占領政策と侵略行為の結果だとしたうえで、パレスチナ人民による自衛、権利はく奪の試みに対する抵抗は正当な権利であると表明した。

また、イスラエルによる行為、軍事行動、ガザ地区根絶への脅迫、犯罪行為の拡大は失敗する運命にあり、アラブ人は今日パレスチナ人民への支持を提供する義務と責任があると強調した。

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ミクダード外務在外居住者大臣はまた、アルジェリアのアフマド・アッターフ外務大臣、チュニジアのナビール・アンマール外務大臣、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外務大臣、イラクのフアード・フサイン外務大臣と個別に会談した。



会談では、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦に伴うイスラエルの犯罪的な攻撃の現状などについて意見が交わされ、パレスチナ人民への支持、アラブ諸国の連帯強化などの必要が確認された。

各会談には、フサームッディーン・アーラー在カイロ・アラブ連盟大使、ジャマール・ナジーブ外務在外居住者局顧問が同席した。

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SANA(10月11日付)が伝えた。

AFP, October 11, 2023、ANHA, October 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2023、‘Inab Baladi, October 11, 2023、Reuters, October 11, 2023、SANA, October 11, 2023、SOHR, October 11, 2023などをもとに作成。

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