スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年10月19日)

スワイダー県では、スワイダー24(10月19日付)によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, October 19, 2023、ANHA, October 19, 2023、‘Inab Baladi, October 19, 2023、Reuters, October 19, 2023、SANA, October 19, 2023、SOHR, October 19, 2023、Suwayda 24, October 19, 2023などをもとに作成。

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イラク、イエメン、シリアで米軍基地、駆逐艦、パイプラインがドローンなどの攻撃を受ける(2023年10月19日)

イラクのシャファク・ニュース(10月19日付)などは、10月18日深夜から19日未明に、米軍が駐留を続けるアンバール県のアイン・アサド基地とアルビール県のハリール基地が無人航空機(ドローン)やロケット弾による攻撃を受けたと伝えた。

シャファク・ニュース(10月19日付)はまた、19日にもアイン・アサド米軍基地に向けてグラード・ロケット弾複数発が発射されたと伝えた。

これに関して、 米中央軍(CENTCOM)は18日午後11時頃に声明第20231018-01号を出し、米軍がイラク領内の米軍および有志連合に接近したドローン3機を応戦したと発表した。

声明によると、イラク西部で、米軍がドローン2機と交戦し、1機を破壊、1機に損害を与える一方、イラク北部でドローン1機を破壊した。

イラク西部での交戦では、有志連合側に若干の負傷者が出たという。

一方、イラク・イスラーム抵抗は19日、この二つの攻撃のうちアイン・アラブ基地に関して、多数のロケット弾を撃ち込んだとして関与を認めた。

イラク・イスラーム抵抗は、イラクのシーア派民兵からなる人民動員隊を構成するヒズブッラー大隊、バドル機構、アサーイブ・アフル・ハック、ヌジャバー運動、ジハード連隊、殉教者の主大隊、アンサール・アッラー、フラーサーニー連隊、イラク自由人旅団、などからなる。

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一方、シリアでは、SANA(10月19日付)などによると、アイン・アラブ、ハリール両基地への攻撃の数時間後、米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所の基地がドローンの爆撃を受けた。

これに関しても、イラク・イスラーム抵抗が声明を出し、ドローン3機で爆撃を実施、直接の損害を与えたと発表した。

さらにその数時間後、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸のアブー・ハシャブ村近郊の砂漠地帯で、ウマル油田とCONOCOガス工場を結ぶパイプラインが攻撃を受け、大きな爆発が発生したと伝えた。

パイプラインは、米国(有志連合)と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシリア産のガスを盗奪ために使用しているもの。

シリア人権監視団によると、爆発は仕掛けられていた爆発物によるものだという。

攻撃を受けて、米軍とシリア民主軍が厳戒態勢を敷き、上空にはヘリコプターが無人航空機(ドローン)が頻繁に旋回し、警戒にあたった。

さらに、これと前後して、米軍が基地を設置し、違法駐留を続けるウマル油田もロケット弾による攻撃を受けた。

シリア人権監視団によると、砲撃を行ったのは「イランの民兵」でロケット弾5発が撃ち込まれた。

砲弾は、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸ではなく、ダイル・ザウル民政評議会の支配下にある東岸から発射された。

この攻撃による米軍の人的被害はなかった。

このほか、CONOCOガス田に違法に設置されている米軍の基地もドローンによる爆撃を受けた。

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一方、CNN(10月19日付)は2人の米当局者の話として、イエメン海外近くで米海軍の軍艦が複数の飛翔体を迎撃したと伝えた。

当局者らによると、飛翔体はアンサール・アッラー(フーシー派)が発射したミサイルで、これに対して米軍はミサイル複数発を発射し迎撃したという。

これに関して、国防総省のパット・ライダー報道官(准将)は、米海軍駆逐艦カーニーがフーシー派が発射した地上攻撃用ミサイル3発とドローンを撃破したことを認めた。

AFP, October 19, 2023、ANHA, October 19, 2023、CNN, October 19, 2023、‘Inab Baladi, October 19, 2023、Reuters, October 19, 2023、SANA, October 19, 2023、Shafaq News, October 19, 2023、SOHR, October 19, 2023などをもとに作成。

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レバノン南部・イスラエル北部でヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗とイスラエル軍による交戦続く(2023年10月19日)

レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は、レバノン南部・イスラエル北部での戦況について以下の通り声明を出した。

19日昼、イスラエル軍のマナーラ陣地をミサイル攻撃し、直接の損害を与えた

19日午後、イスラエル軍のジャル・アラーム陣地、バフリー陣地、ザルイート陣地、シュミーラー兵舎、ハバド・ブスターンの監視塔に攻撃を加え、装備などに損害を与えた。

19日午後、イスラエル軍のイバード陣地の要塞陣地複数ヵ所を攻撃した。

マナール・チャンネル(10月19日付)が伝えた。

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一方、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で以下の通り発表した。

午後3時15分頃
前日のイスラエル軍によるヒズブッラーの陣地などへの攻撃の映像を公開。

午後4時半頃
レバノン領内から西ガリラヤ地方に砲弾6発が発射され、5発が着弾したほか、対戦車ミサイルがイスラエル軍陣地、軽火器によるイスラエル軍の別の陣地への攻撃が確認された。

午後5時半頃
レバノン領内から西ガリラヤ地方にロケット弾約20発が撃ち込まれたことへの報復として、イスラエル軍が砲弾が発射されたレバノン領内の複数ヵ所を攻撃した。

午後8時45分頃
イスラエル軍はヒズブッラーの陣地多数を攻撃し、破壊分子のセルを殲滅した。


AFP, October 19, 2023、ANHA, October 19, 2023、‘Inab Baladi, October 19, 2023、Qanat al-Manar, October 19, 2023、Reuters, October 19, 2023、SANA, October 19, 2023、SOHR, October 19, 2023などをもとに作成。

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占領下のゴラン高原で爆発が発生(2023年10月19日)

イスラエルのYnet(10月19日付)は、18日深夜に占領下のゴラン高原で爆発が発生したと伝えた。

AFP, October 19, 2023、ANHA, October 19, 2023、‘Inab Baladi, October 19, 2023、Reuters, October 19, 2023、SANA, October 19, 2023、SOHR, October 19, 2023、Ynet, October 19, 2023などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県タルナバ村の通行所に設置されているトルコ軍の基地一帯を砲撃(2023年10月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるタルナバ村の通行所に設置されているトルコ軍の基地一帯を砲撃した。

シリア軍はまた、シャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村を砲撃、シャーム解放機構とともに「決戦」作戦司令室を主導する国民解放戦線(シリア国民軍)所属のハムザ師団のメンバー4人とシャーム解放機構アブー・バクル・スィッディーク旅団の戦闘員4人が死亡した。

シリア軍はまたアーフィス村一帯に対しても砲撃を加えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室が県北西部のハークーラ村一帯で砲撃戦を行った。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるバスラトゥーン村、カブターン・ジャバル村一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は、シャーム解放機構の支配下にある、カフルタアール村、カフル・アンマ村、タディール村一帯を砲撃した。

AFP, October 19, 2023、ANHA, October 19, 2023、‘Inab Baladi, October 19, 2023、Reuters, October 19, 2023、SANA, October 19, 2023、SOHR, October 19, 2023、October 20, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県ダーラ・イッザ市で、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化に抗議するデモ(2023年10月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるダーラ・イッザ市で、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化に抗議するデモが行われた。

デモには、市民社会関連組織の職員やボランティア、イドリブ県で活動する人道活動家ら数十人が参加した。

AFP, October 19, 2023、ANHA, October 19, 2023、‘Inab Baladi, October 19, 2023、Reuters, October 19, 2023、SANA, October 19, 2023、SOHR, October 19, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県スブハ村でダーイシュのスリーパーセルと見られる武装集団がシリア民主軍の兵士2人を銃で撃ち殺害(2023年10月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスブハ村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られる武装集団が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士2人を銃で撃ち殺害した。

AFP, October 19, 2023、ANHA, October 19, 2023、‘Inab Baladi, October 19, 2023、Reuters, October 19, 2023、SANA, October 19, 2023、SOHR, October 19, 2023などをもとに作成。

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シリア医師組合、教員組合が国内各所でイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化に抗議し、パレスチナ人民との連帯を表明するデモ(2023年10月19日)

シリア医師組合は国内各所で、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化に抗議し、パレスチナ人民との連帯を表明するデモを行い、シリア各地の医療機関のスタッフが参加した。

デモを実施したのは、ダマスカス県のワサワー病院、アサド大学病院、ダルアー県のダルアー国立病院、クナイトラ県のジュンキョウシャマムドゥーフ・アバーザ病院、ヒムス県のバースィル病院、ハマー県のハマー国立病院、イドリブ県保健局、ラッカ県保健局、ハサカ県のカーミシュリー国立病院。

ダマスカス県

アレッポ県

クナイトラ県

ハマー県

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また教員組合も首都ダマスカスにある本部や、スワイダー県、ダルアー県、クナイトラ県、ヒムス県、バアス大学(ヒムス県)、タルトゥース県、ハマー県、ダイル・ザウル県、ハサカ県ラタキア県、アレッポ県、アレッポ大学(アレッポ県)の支部前で同様の抗議デモを行った。

ダマスカス県

アレッポ市

アレッポ大学

ヒムス市

バアス大学

ハサカ市

バアス市(クナイトラ県)

ダルアー市

タルトゥース市

ダイル・ザウル市

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さらにダマスカス県にある国連本部でも、シリア・アラブ人民委員会が同様のデモを行った。

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SANA(10月19日付)が伝えた。

AFP, October 19, 2023、ANHA, October 19, 2023、‘Inab Baladi, October 19, 2023、Reuters, October 19, 2023、SANA, October 19, 2023、SOHR, October 19, 2023などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣がアルジェリアのアッターフ外務大臣と電話会談、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃への対応について協議、人民議会はイスラエル軍の攻撃を非難(2023年10月19日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣がアルジェリアのアフマド・アッターフ外務大臣と電話会談を行い、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化への対応について協議、パレスチナ人の強制移住を阻止し、アラブ諸国による共同行動を強化する必要を確認した。

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人民議会は声明を出し、17日夜のガザ地区ガザ市にあるバプティスト病院(アフリー・アラブ病院)に対するイスラエル軍の爆撃によるとされる爆発について、イスラエルの爆撃だとしてこれを非難、加害者を国際司法裁判所で砂漠必要があると表明した。

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SANA(10月19日付)が伝えた。

AFP, October 19, 2023、ANHA, October 19, 2023、‘Inab Baladi, October 19, 2023、Reuters, October 19, 2023、SANA, October 19, 2023、SOHR, October 19, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市西で車1台を自爆型ドローンで攻撃(2023年10月19日)

アレッポ県では、ANHA(10月19日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市西で車1台を自爆型無人航空機(ドローン)で攻撃した。

また、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とシリア国民軍が県北部のハルバル村、マルアナーズ村、カールータ村一帯で砲撃戦を行った。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会がトルコの占領下にある「平和の泉」地域のラアス・アイン市東に位置するダーウーディーヤ村のトルコ軍基地を砲撃した。

これに対して、ANHA(10月19日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(10月19日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、ビールカヌー村、フッリーヤ村、カズアリー村、ビール・ザンナール村、スーサーン村、アリーダ村、ザヌービヤー村、アブー・サッラ村、ディブス村、フーシャーン村、ハーリディーヤ村、ダワーリブ村、アリーマート村、M4高速道路沿線、サクル休憩所を砲撃した。

AFP, October 19, 2023、ANHA, October 19, 2023、‘Inab Baladi, October 19, 2023、Reuters, October 19, 2023、SANA, October 19, 2023、SOHR, October 19, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはイドリブ県内の「緊張緩和地帯」で活動するテロ組織が保有する多連装ロケット・システムや弾薬が保管されていたイシュタブリク村近郊の施設を破壊したと発表(2023年10月19日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イドリブ県内の「緊張緩和地帯」で活動するテロ組織が保有する多連装ロケット・システムや弾薬が保管されていたイシュタブリク村近郊の施設を攻撃、これを破壊したと発表した。

クリット副センター長はまた、「緊張緩和地帯設置」で過去24時間に、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)トルキスタン・イスラーム党によるシリア軍陣地への砲撃を12回(うちイドリブ県8回、ラタキア県4回)確認、これによってシリア軍兵士3人が負傷したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月19日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 19, 2023をもとに作成。

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