イスラエル軍は再びダマスカス国際空港、アレッポ国際空港を爆撃し、両空港を利用不能に(2023年10月22日)

国防省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、10月22日の午前5時25分頃、イスラエル軍がラタキア県西の地中海上空方面と占領下ゴラン高原方面から多数のミサイルを発射し、ダマスカス国際空港とアレッポ国際空港を爆撃、これによりダマスカス国際空港で民間の職員1人が死亡、1人が負傷、両空港の滑走路が損害を受け、利用不能になったと発表した。

シリア人権監視団が複数筋から得た情報によると、イスラエル軍は両空港においていかなる武器も標的としていらず、また「イランの民兵」の武器を積んだ貨物機の到着は確認されなかったという。

シリア人権監視団によると、ダマスカス国際空港に対する爆撃で負傷していた1人も死亡、死者数は2人となった。

**

運輸省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/profile.php?id=100064584436235)などを通じて声明を出し、ダマスカス、アレッポ両国際空港がイスラエル軍のミサイルによる爆撃で航空機の運航が不可能になり、乗客の移動やニーズなどに混乱が生じたとしたうえで、両空港に旅客便を就航している各航空会社に対して、フライトのキャンセルの有無、旅程の変更などについての変更の進捗を随時公開するよう呼びかけた。

また、ダマスカス国際空港に対する爆撃で死亡した航空管制局職人のアンマール・アブー・イーサー氏を追走し、遺族に哀悼の意を示すとともに、負傷者が必要な治療を受け、一刻も早く回復することを願うと表明した。

**

外務在外居住者省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/Mofaexsy/)などを通じて声明を出し、パレスチナのハマースがイスラエルに対して「アクサーの大洪水」作戦を開始してから3度目となる国際空港へのミサイルでの爆撃に関して、イスラエルによる犯罪行為の継続は、その敗北とヒステリーの増大の新たな証拠だと非難、その感情は、シリアを弱体化させ、パレスチナ人民の解放闘争への支援を阻止しようとするあらゆる試みに、シリアが毅然と抵抗してきたことの結果だと表明した。

**

SANA(10月22日付)が伝えた。

**

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イスラエル空軍のF-15戦闘機3機とF-16戦闘機4機が午後5時22分から23分にかけて、地中海上空からアレッポ県のナイラブ航空基地とダマスカス国際空港のインフラを爆撃したと発表した。

この爆撃で、滑走路の一部が損傷し、利用不能となるなど、空港の機能は混乱した。

AFP, October 22, 2023、ANHA, October 22, 2023、‘Inab Baladi, October 22, 2023、Reuters, October 22, 2023、SANA, October 22, 2023、SOHR, October 22, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクのアンバール県にあるアイン・アサド米軍基地に対してカチューシャ・ロケット弾複数発が発射され、基地内で1回の爆発音が聞こえる(2023年10月22日)

ロイター通信(10月22日付)は、2人の軍事筋の話として、イラクのアンバール県にあるアイン・アサド米軍基地に対してカチューシャ・ロケット弾複数発が発射され、基地内で1回の爆発音が聞こえたと伝えた。

AFP, October 22, 2023、ANHA, October 22, 2023、‘Inab Baladi, October 22, 2023、Reuters, October 22, 2023、SANA, October 22, 2023、SOHR, October 22, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーによるイスラエル北部への攻撃、イスラエル軍によるレバノン南部への爆撃などが続く(2023年10月22日)

レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は、レバノン南部・イスラエル北部での戦況について以下の通り声明を出した。

午後、シャブアー農場(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)のルワイサート・アラム陣地、カフルシューバー村を砲撃し、直接の損害を与えた。

午後、アッバート陣地、ミスガブ・アム(キブツ)を砲撃し、確実な被害を与えた。

午後、バイヤード・ブライダー陣地、マーリキーヤ陣地を砲撃し、確実な被害を与えた。

レバノン・イスラーム抵抗は6人がジハードの義務を遂行中に戦士したと発表した。
クドス連帯は1人がジハードの義務を遂行中に戦士したと発表した。

**

マナール・チャンネル(10月22日付)によると、イスラエル軍はバイヤード・ブライダー陣地一帯、ラーミヤー陣地、アイター・シャアブ村(ナバティーヤ県ビント・ジュベイル郡)、ザヒーラ村(南部県スール郡)、ハウラー村(ナバティーヤ県マルジャアユーン郡)、シャブアー農場内のバストラ農場近くのルバーア・ティーン地区を砲撃した。

イスラエル軍はまた、アイタルーン村(ナバティーヤ県ビント・ジュベイル郡)でシリア人労働者が乗った車を攻撃した。

**

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で以下の通り発表した。

午後6時頃

ヒズブッラーがマーリキーヤ村近郊でイスラエル軍に対戦車ミサイルを発車しようとしたのを受けて、イスラエル軍がヒズブッラーがインフラを攻撃した。

午後11時15分頃

イスラエル軍がレバノン領内からイスラエル領内にミサイル発射や砲撃を行おうとしたヒズブッラーの破壊分子のセル2グループに対して爆撃を行った。

AFP, October 22, 2023、ANHA, October 22, 2023、‘Inab Baladi, October 22, 2023、Qanat al-Manar, October 23, 2023、Reuters, October 22, 2023、SANA, October 22, 2023、SOHR, October 22, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュのスリーパセルがヒムス市タドムル市東のワーディー・アフマルでシリア軍を襲撃し、兵士2人殺害(2023年10月22日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパセルがタドムル市東のワーディー・アフマルでシリア軍を襲撃し、兵士2人が死亡、士官1人を含む3人が負傷した。

AFP, October 22, 2023、ANHA, October 22, 2023、‘Inab Baladi, October 22, 2023、Reuters, October 22, 2023、SANA, October 22, 2023、SOHR, October 22, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県カルクール村に対するシリア軍の砲撃で子供4人を含む6人死亡、ロシア軍も爆撃を続ける(2023年10月22日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア軍の支配下にあるジューリーン村一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるカルクール村を砲撃、砲弾が民家に着弾し、子供4人を含む6人が死亡した。

ホワイト・ヘルメットによると死亡したのはきょうだい5人(女の子3人、男の子1人)、そのいとこの女の子1人、親戚の子供1人の7人。

死亡した6人は家族。

この攻撃に対する報復として、「決戦」作戦司令室はジューリーン村一帯、ナーウール・ジューリーン村、ハークーラ村にあるシリア軍の拠点や陣地を砲撃した。

他方、ロシア軍はシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村一帯を爆撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるタディール村、カフルタアール村を砲撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアリーハー市を砲撃、砲弾10発が工業地区の民家などに着弾して、物的損害が出たほか、子供2人と女性2人を含む5人が負傷した。

ホワイト・ヘルメットによると、ロシア軍もシャイフ・スィンドヤーン村を爆撃し、住民1人が負傷した。

AFP, October 22, 2023、ANHA, October 22, 2023、‘Inab Baladi, October 22, 2023、Reuters, October 22, 2023、SANA, October 22, 2023、SOHR, October 22, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年10月22日)

スワイダー県では、スワイダー24(10月22日付)によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, October 22, 2023、ANHA, October 22, 2023、‘Inab Baladi, October 22, 2023、Reuters, October 22, 2023、SANA, October 22, 2023、SOHR, October 22, 2023、Suwayda 24, October 22, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県カーミシュリー市で爆弾が仕掛けられていた車が爆発し、女性1人が死亡、男性1人が負傷(2023年10月22日)

ハサカ県では、北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)が発表したところによると、シリア政府と同自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市で爆弾が仕掛けられていた車が爆発し、女性1人が死亡、男性1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、死亡したのは軍関係者。

ANHA(10月24日付)によると、殉教者遺族委員会は24日、この爆発で死亡した女性(ラムズィーヤ・アールトゥーク氏)の身元を発表した。

またアサーイシュによると、同自治局の支配下にあるフール町とタッル・ブラーク町を結ぶ街道で、アサーイシュの車輌が襲撃を受け、隊員1人が負傷した。

ANHA(10月22日付)が伝えた。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシリア国民軍とタッル・リフアト市近郊のカフル・カルビーン村一帯で交戦した。

AFP, October 22, 2023、ANHA, October 22, 2023、October 24, 2023、‘Inab Baladi, October 22, 2023、Reuters, October 22, 2023、SANA, October 22, 2023、SOHR, October 22, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

技師組合、農業技師組合、獣医師組合、バアス前衛機構は各地でパレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化に抗議し、パレスチナ人民とその抵抗運動の支持と連帯を訴えるデモ(2023年10月22日)

技師組合は、首都ダマスカスの本部やスワイダー、ラタキア県、ダイル・ザウル県、ハサカ県、ハマー県、ヒムス県、タルトゥース県、アレッポ県の支部で、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化に抗議し、パレスチナ人民とその抵抗運動の支持と連帯を訴えるデモを行った。

**

農業技師組合と獣医師組合も、首都ダマスカス県にある本部、ダルアー県、スワイダー県、イドリブ県、アレッポ県、タルトゥース県の支部で、合同の抗議行動を行った。

**

バアス前衛機構もまた、首都ダマスカスにある国連本部前、ダマスカス県、クナイトラ県、スワイダー県、ラタキア県、タルトゥース県、ハマー県、ヒムス県、ダイル・ザウル県、イドリブ県の学校で同様の抗議デモを行い、児童らが参加した。

**

SANA(10月22日付)が伝えた。

AFP, October 22, 2023、ANHA, October 22, 2023、‘Inab Baladi, October 22, 2023、Reuters, October 22, 2023、SANA, October 22, 2023、SOHR, October 22, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局と同組織の傘下にあるダイル・ザウル民政評議会は、ダイル・ザウル県の地元評議会、立法・行政評議会、地方自治体の再編、内務治安部隊、ダイル・ザウル軍事評議会の再配置を6ヵ月以内に実施することを採択(2023年10月22日)

北・東シリア自治局と同組織の傘下にあるダイル・ザウル民政評議会は、ダイル・ザウル県でのコーポラティズムを発展・拡大に向けた治安安定会議を開催し、地元評議会、立法・行政評議会、地方自治体の再編、内務治安部隊、ダイル・ザウル軍事評議会の再配置を6ヵ月以内に実施することを採択した。

会合はダイル・ザウル市近郊の7キロ地区(工場地区)で開催され、ダイル・ザウル県の有識者、部族の名士、法律関係者、市民社会関係者ら出席し、42項目について採択した。

主な採択事項は以下の通り。

  • 北・東シリアにおいて政党認可法が公布されるまで、ダイル・ザウル執行評議会と連携して、ダイル・ザウル県において政党を許可する。
  • 地元評議会、立法評議会、執行評議会、自治体議会の再編。
  • 内務治安部隊と軍事組織の再編。
  • 司法評議会の役割を活性化、工場交差点に同評議会のためのセンターを開設し、その決定に完全な独立性を付与する。
  • 北・東シリアの法の枠内で外国人にかかる法律を改正する。
  • ダイル・ザウル県での最近の事件(蜂起)で被害を受けた世帯の補償。
  • ダイル・ザウル県の民政と治安部隊にかかる委員会の設置し、4ヶ所の人道・商用通行所を開設する。
  • 監視の役割を活性化し、北・東シリア自治局と連携して監視・検査機構を再構築する。
  • フール・キャンプに収容されているダイル・ザウル県出身の世帯の家族を組織的かつ定期的な帰還。
  • メディアの役割を活性化し、ダイル・ザウル県の執行評議会とすべての機関を再構築する。
  • ダイル・ザウル県の民政において知識人の役割に注目し、テクノクラートを採用する。
  • 協同組合の設立を通じた市民社会の役割の活性化。
  • 立法評議会、執行評議会、司法評議会の役割の活性化。
  • ダイル・ザウル県における調整局の役割の活性化。
  • 治安、軍、民間のいかなる機関も、ダイル・ザウル県の調整局との調整なしに各評議会の活動に干渉することはできない。

ANHA(10月22日付)が伝えた。

AFP, October 22, 2023、ANHA, October 22, 2023、‘Inab Baladi, October 22, 2023、Reuters, October 22, 2023、SANA, October 22, 2023、SOHR, October 22, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターはイドリブ県で武装勢力の拠点3ヵ所を爆撃し、弾薬庫、教練キャンプ、本部などを破壊したと発表(2023年10月22日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イドリブ県で武装勢力の拠点3ヵ所を爆撃し、弾薬庫、教練キャンプ、本部などを破壊したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月22日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 22, 2023をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を4件、55キロ地帯への侵犯を10件確認したと発表(2023年10月22日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に4件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機3機、F-16戦闘機1機、MQ-1C無人航空機2機による領空侵犯を10件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月22日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 22, 2023をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.