トルコのフェダン外務大臣:「最優先事項はシリア政府と反体制派の新たな対立を回避することにある」(2024年1月3日)

トルコのハカン・フェダン外務大臣はトルコのNTV(1月3日付)に出演し、同国における最優先事項がシリア政府と反体制派の新たな対立を回避することにあると述べた。

フェダン外務大臣は、新たなシリア難民の流入などを回避するために新たな紛争の発生を阻止したいと述べる一方、紛争が発生しなければ、双方が憎しみを忘れ、和平や未来の建設に向けた政治的な姿勢も現れるだろうとの見方を示した。

フェダン外務大臣はまた、クルディスタン労働者党(PKK)については、トルコに対するPKKの戦争に資するような紛争を発生させないための集中的な外交活動していると強調した。

AFP, January 4, 2024、ANHA, January 4, 2024、‘Inab Baladi, January 4, 2024、NTV, January 3, 2024、Reuters, January 4, 2024、SANA, January 4, 2024、SOHR, January 4, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団は北・東シリア地域民主自治局支配地で2023年の1年間で戦闘、暴力、犯罪などによる死者が737人を記録したと発表(2024年1月3日)

シリア人権監視団は、トルコが「分離主義テロリスト」とみなすクルディスタン労働者党(PKK)の系譜を汲む一方、米国(有志連合)がダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」の「協力部隊」と位置づけ全面支援する民主統一党(PYD)主体の北・東シリア地域民主自治局の支配地機で、2023年の1年間で、戦闘、暴力、犯罪などによる死者が737人を記録したと発表した。

737人のうち334人が民間人(うち18歳未満の子供67人、18歳以上の女性37人)。

民間人334人のうち、犯罪に巻き込まれた殺害されたのは94人、部族間の抗争による死者は83人、爆発性戦争残存物(ERW)による死者は39人、トルコ軍によって殺害されたのは38人、ダーイシュ(イスラーム国)によって殺害されたは26人、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によって殺害されたのは23人。

一方、シリア民主軍および関連する武装組織の死者は279人で、このうちトルコ軍によって殺害されたのは109人、イスラーム国)によって殺害されたのは89人。

このほか、ダーイシュのメンバー19人、シリア軍兵士5人、地元の武装集団99人、身元不明者1人の死亡が確認されているという。

AFP, January 3, 2024、ANHA, January 3, 2024、‘Inab Baladi, January 3, 2024、Reuters, January 3, 2024、SANA, January 3, 2024、SOHR, January 3, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク・イスラーム抵抗は米軍が違法に駐留するハサカ県ウマル油田のグリーン・ヴィレッジ基地とヒムス県タンフ国境通行所の基地をドローンで攻撃(2024年1月3日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など40輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、ハッラーブ・ジール村の米軍基地に向かった。

一方、イラク・イスラーム抵抗は午後7時40分、テレグラムのアカウントを通じて声明を出し、ガザ地区に対するイスラエルの攻撃への報復として、ハサカ県のウマル油田に設置されているグリーン・ヴィレッジ基地を無人航空機(ドローン)で攻撃したと発表した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国(有志連合)の占領下にあるタンフ国境通行所の米軍基地を「イランの民兵」が自爆型の無人航空機(ドローン)で攻撃、爆発音が確認された。

これに関して、イラク・イスラーム抵抗は午後10時15分、テレグラムのアカウントを通じて声明を出し、ガザ地区に対するイスラエルの攻撃への報復として、ヒムス県のタンフ国境通行所の米軍基地を無人航空機(ドローン)で攻撃したと発表した。

AFP, January 3, 2024、ANHA, January 3, 2024、‘Inab Baladi, January 3, 2024、Reuters, January 3, 2024、SANA, January 3, 2024、SOHR, January 3, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部を11回攻撃する一方、戦闘員5人の戦死を発表(2024年1月3日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、1月3日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後3時50分、バイヤード・バリーダー陣地に集結するイスラエル軍部隊をブルカーン重ロケット砲1発で砲撃し、直接の損害を与える。

午後4時00分、占領下のシャブアー農場にあるザブディーン陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊をブルカーン重ロケット砲1発で砲撃し、直接の損害を与える。

午後4時00分、シャブアー農場にあるルワイサート・イルム陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時44分、ルワイサート・イルム陣地に集結するイスラエル軍部隊をブルカーン重ロケット砲4発で砲撃し、直接の損害を与える。

西部地区

午後1時15分、ザルイート入植地を攻撃し、直接の損害を与える。

午後1時15分、ジャル・アラーム陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時40分、マーリキーヤ陣地(マルキヤ入植地)一帯に集結するイスラエル軍部隊をブルカーン重ロケット砲1発で砲撃し、直接の損害を与える。

午後4時30分、ドビブ入植地一帯に集結するイスラエル軍部隊を大型ロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時25分、ジャル・アラーム陣地の後背地に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後6時00分、ビーラーニート兵舎の守備隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後8時55分、リーシャー池陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

**

レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員5人が戦死したと発表した。





**

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後4時15分、レバノン領内からイスラエルに過去数時間にわたって多数の砲撃があったことを確認、イスラエル軍が砲弾発射地を砲撃。また先ほど、イスラエル軍がレバノン領内のテロ細胞を攻撃するとともに、ジェット戦闘機複数機がヒズブッラーのテロ・インフラを爆撃。

午後8時11分、レバノン領内からイスラエルに過去数時間にわたって多数の砲撃があったことを確認、イスラエル軍が砲弾発射地を砲撃。ジェット戦闘機複数機がレバノン領内のヒズブッラーのテロ標的を爆撃。戦車がレバノン領内のテロ部隊を攻撃。

AFP, January 3, 2024、ANHA, January 3, 2024、‘Inab Baladi, January 3, 2024、Qanat al-Manar, January 3, 2024、Reuters, January 3, 2024、SANA, January 3, 2024、SOHR, January 3, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)は紅海をイスラエルに向かって北上していたコンテナ船CMA CGM TAGEを攻撃したと発表(2024年1月3日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後3時2分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、紅海をイスラエルに向かって北上していたコンテナ船CMA CGM TAGEを攻撃したと発表した。

CMA CGM TAGEはマルタ船籍。

攻撃は同船がイエメン部隊の警告を無視して航行を続けたために実施されたという。

AFP, January 3, 2024、ANHA, January 3, 2024、‘Inab Baladi, January 3, 2024、Reuters, January 3, 2024、SANA, January 3, 2024、SOHR, January 3, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシリア軍とシャーム解放機構が交戦、双方に死傷者(2024年1月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村近郊で同機構のメンバー1人を狙撃し、殺害した。

シリア軍はまたファッティーラ村一帯を砲撃した。

これに関して、ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア北西部に設置されている緊張緩和地帯で、テロ組織によるシリア軍の陣地への攻撃が6件(イドリブ県3件、ラタキア県3件)確認されたと発表した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジーザ町で、麻薬密売グループのメンバーとされる男性が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, January 3, 2024、ANHA, January 3, 2024、‘Inab Baladi, January 3, 2024、Reuters, January 3, 2024、RIA Novosti, January 3, 2024、SANA, January 3, 2024、SOHR, January 3, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イランのケルマーン市にある殉教者墓地付近で爆発事件が発生し、少なくとも103人が死亡、188人が負傷(2024年1月3日)

イランのケルマーン県ケルマーン市にある殉教者墓地(2020年1月3日にイラクで米軍によって暗殺されたイラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団前司令官のガーセム・ソレイマーニー氏の墓地が所在)付近で爆発事件が発生し、少なくとも103人が死亡、188人が負傷した。

爆発事件に関して、イランの最高指導者のアリー・ハーメネイー師は「ソレイマーニー司令官の兵はこの犯罪に関与したいかなる者に対しても寛容ではないことをテロリストどもは知るがよい」と述べた。

イランのエブラーヒーム・ライースィー大統領も、報復について「必然的且つ断固たるもの」と述べた。

AFP, January 3, 2024、ANHA, January 3, 2024、‘Inab Baladi, January 3, 2024、Reuters, January 3, 2024、SANA, January 3, 2024、SOHR, January 3, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンのヒズブッラーのナスルッラー書記長はイスラエル軍によるパレスチナのハマースのアールーリー副政治局長らの暗殺を非難、「報復と処罰がなしで済まされることはない」と表明(2024年1月3日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団前司令官のガーセム・ソレイマーニー氏がイラクで米軍によって暗殺(2020年1月3日)されてから4年が経ったのに合わせてビデオ演説を公開し、2日にベイルート南部郊外(ダーヒヤ)で発生したイスラエル軍によるパレスチナのハマースのサーリフ・アールーリー副政治局長らの暗殺を非難、「報復と処罰がなしで済まされることはない」と述べた。


マナール・チャンネル(1月3日付)が伝えた。

AFP, January 3, 2024、ANHA, January 3, 2024、‘Inab Baladi, January 3, 2024、Qanat al-Manar, January 3, 2024、Reuters, January 3, 2024、SANA, January 3, 2024、SOHR, January 3, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア中央銀行は1米ドル=13,000シリア・ポンド、1ユーロ=14,249.99シリア・ポンドに引き下げたと発表(2024年1月3日)

シリア中央銀行は、3日付の送金為替速報で、1米ドル=13,000シリア・ポンド、1ユーロ=14,249.99シリア・ポンドに引き下げたと発表した。

SANA(1月3日付)が伝えた。

AFP, January 3, 2024、ANHA, January 3, 2024、‘Inab Baladi, January 3, 2024、Reuters, January 3, 2024、SANA, January 3, 2024、SOHR, January 3, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による55キロ地帯への侵犯を8件確認したと発表(2024年1月3日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機2機、A-10サンダーボルト攻撃機3機による領空侵犯を8件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(12月3日付)が伝えた。

RIA Novosti, January 3, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍憲兵隊はイスラエル占領下のゴラン高原と同地に隣接するシリア政府支配下の兵力引き離し地域での挑発行為が激化していることを受け、2つの駐屯地を追加設置(2024年1月3日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イスラエル占領下のゴラン高原と同地に隣接するシリア政府支配下の非武装地帯での挑発行為が激化していることを受け、ロシア軍憲兵隊が兵力引き離し地域に2つの駐屯地を追加設置したと発表した。

シリア人権監視団によると、設置された監視ポストは4つ。

イスラエル軍と、レバノンのヒズブッラーと活動をともにする武装グループ(シリア・ゴラン解放抵抗運動など)の交戦を回避するのが目的。

RIAノーヴォスチ通信(12月3日付)が伝えた。

RIA Novosti, January 3, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.