ヨルダンでシリア周辺諸国会合開催、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、アブー・カスラ暫定国防大臣、ハッターブ総合諜報機関長官が参加(2025年3月9日)

SANAによると、ヨルダンの首都アンマンで、シリア周辺諸国会合が開催され、テロとの戦いにおける協力、武器・麻薬密輸撲滅、共通の課題への対応について議論、ヨルダン、トルコ、イラク、レバノンの外務大臣らが出席、シリアからはアスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、ムルハフ・アブー・カスラ暫定国防大臣、アナス・ハッターブ総合諜報機関長官が参加した。

会談後の記者会見で、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、ヨルダンに謝意を示した。

閉幕声明では、シリアの安全と安定のためシリアを支援すること、制裁解除を要求することを確認した。

会合に合わせて、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣らはヨルダン国王のアブドゥッラー2世と会談、アブドゥッラー2世は、シリアの領土の一体性維持、市民の保護を支持するとの姿勢を改めて表明した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

内務省総合治安局が、政府関連施設や治安拠点への攻撃を計画していた「旧体制の残党」の司令官4人をダイル・ザウル県で逮捕(2025年3月9日)

ダイル・ザウル県では、SANAによると、内務省総合治安局が、政府関連施設や治安拠点への攻撃を計画していた「旧体制の残党」の複数の司令官を逮捕した。

ダイル・ザウル県のディヤー・ウマル内務治安局長によると、逮捕したのは4人。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団:3月6日以降(過去72時間)の沿岸地域での戦闘、「虐殺」で民間人と戦闘員1,311人が死亡(2025年3月9日)

シリア人権監視団は、3月6日以降(過去72時間)、沿岸地域での地元の武装グループ(「旧体制の残党」)の攻撃に対する内務省総合治安局と国防省部隊の軍事治安作戦によって死亡した民間人と戦闘員が1,311人に達していると発表した。

内訳は、内務省総合治安局隊員と国防省部隊兵士は231人、「旧体制の残党」のアラウィー派戦闘員が250人、内務省総合治安局と国防省部隊によって殺害された民間人は830人。

519人がラタキア県、220人がタルトゥース県、85人がハマー県、6人がヒムス県で殺害された。

3月6日はヒムス県で1人、7日にはタルトゥース県で62人、ラタキア県で98人、8日にはラタキア県で227人、タルトゥース県で55人、ハマー県で79人、ヒムス県で6人、9日にはタルトゥース県で103人、ラタキア県で194人、ハマー県で6人の死亡がそれぞれ確認されている。

シリア人権監視団はまた、過去72時間で約40件の「宗派主義的虐殺」が発生し、973人が殺害されたと発表した。

内訳は、ラタキア県545人、タルトゥース県262人、ハマー県156人、ヒムス県10人。

**

シリア人権監視団によると、国防省部隊は、ラタキア県とタルトゥース県の山岳森林地帯を無人航空機複数機や戦車複数輌で攻撃し、住民の間に恐怖が拡がった。

攻撃が行われたのは、タルトゥース県のバーニヤース市とカドムース市を結ぶ街道沿線、ハッターニーヤ村、タイニーター村、バールマーヤー村、ラタキア県のルワイミーヤ村、ムザイラア町、ルマイラ裏、マザール・カトリーヤ村、クワイカ村。

また、これと並行して、国防省部隊は、ラタキア県とタルトゥース県の農村地帯で掃討作戦を継続した。

シリア人権監視団によると、これに対して、シリア軍の元兵士らからなる武装グループが、ラタキア県ジャブラ市のコルニーシュ地区で内務省総合治安局の車に向けて発砲した。

シリア人権監視団によると、国防省部隊はタルトゥース県ハマーム村に進入し、激しい戦闘が発生した。

国防省部隊はまた、バイト・アティーク村を砲撃した。

**

シリア人権監視団によると、ラタキア県在住のハサカ県出身の学生ら数十人が、国防省部隊と内務省総合治安局による街道封鎖に抗議、ハサカ県への帰省を認めるよう求めた。

**

SANAは以下の通り伝えた。

内務省総合治安局の車列がイドリブ県から沿岸地域に向かい、各地に展開した。


内務省総合治安局は、ラタキア市のサドコップ燃料会社に対する「旧体制の残党」の攻撃を撃退した。

内務省総合治安局はカドムース郡に増援部隊を派遣した。

タルトゥース県のタアニーター村一帯で国防軍部隊と、旧体制の戦争犯罪者、残党らが激しく交戦した。

内務省総合治安局はラタキア市内各所に展開した。

国防省のハサン・アブドゥルガニー報道官は、沿岸地域の農村地帯および山岳地帯で治安と安定を回復したのを受けて、国防軍部隊と内務省総合治安局が、「旧体制の残党」の追跡を目的とした軍事作戦の第2段階を開始した。

カルダーハ市近くで内務省総合治安局の隊員や警官らの集団墓地が発見された。

タルトゥース県のアフマド・シャーミー県知事は、「旧体制の残党」の掃討が完了したのを受けて、公共生活が徐々に回復に向かっていると発表した。

内務省総合治安局と国防省部隊がラタキア市周辺に検問所を設置し、「旧体制の残党」の破壊工作を阻止した。

ラタキア市とタルトゥース市を結ぶ街道で、「旧体制の残党」が民間人の車を襲撃した。

国防省部隊の車列が、「旧体制の残党」の攻撃に対処するため、ラタキア市からバーニャース市に向かった。

ラタキア県のムスタファー・スフーフ警察部長は、内務省総合治安局と国防省部隊が「旧体制の残党」の数十人を無力化したと発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア暫定大統領はビデオ演説で沿岸地域での事件の真相究明のための独立調査国民委員会と沿岸地域の住民を支援するための社会平和維持高等委員会の設置を発表(2025年3月9日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、3月6日に沿岸地域で発生した事件について調査するための独立調査国民委員会を設置するとの大統領令を発出した。

委員会は、ジュムア・ダビース・アンズィー裁判官、ハーリド・アドワーン・フルウ裁判官、アリー・ナアサーン裁判官、アラーッディーン・ユースフ・ラティーフ裁判官、ハンナーディー・アブー・アラブ裁判官、アワド・アフマド・アリー准将、ヤースィル・ファルハーン弁護士から構成される。

委員会は、民間人に対する違反行為、公共機関、内務省総合治安局要員、国防省部隊兵士への攻撃について調査し、責任者を特定したうえで、犯罪行為に関与した者を司法に送致することを任務とする。

イナブ・バラディーによると、委員の略歴は以下の通り。

  • アブー・アラブ:1976年、ダマスカス県生まれ。国際刑事法の博士号取得。イスラエルの占領に反対する活動を続けてきた法律家。2003年から13年まで、首相府の政務顧問委員会の委員、簡易裁判官、主任簡易裁判官を務める。2012年から13年には、自由シリア軍諸派の一つダマスカス軍事評議会の法務局メンバーを務める。制憲委員会にシリア交渉委員会法務局メンバーとして参加。自由シリア法廷、SY24、シリア女性ネットワークなどで法律研修官の顧問を務める。
  • アンズィー:1970年、ラッカ市出身。アレッポ大学で法学の学位を取得。2012年8月に司法機構を離反し、サウジアラビアに滞在。ラッカ市政治機構の総合調整官となり、2012年10月に自由シリア法廷を創設。アムネスティ・インターナショナルのメンバー。シリア革命反体制勢力国民連立の法務顧問チームのメンバー。ジャズィーラ・ユーフラテスアラブ評議会大会に参加。
  • フルウ:ハサカ県出身。移行期正義調整グループ調整官、制憲委員会メンバー。シリア暫定内閣の法務大臣補を務める。国民対話大会に参加。
  • アリー:ダマスカスの刑事治安長を務めていたが、2012年9月に離反。トルコに滞在。2013年初めに自由シリア軍諸派の一つ旗の盾旅団を結成。2021年までシリア交渉委員会に参加。
  • ファルハーン:1971年、ハサカ県生まれ。アレッポ大学で法学の学位を、シリア仮想大学で経営学の学位を取得。シリア革命反体制勢力国民連立、シリア国民連合の元メンバー。逮捕者失踪者擁護国民委員会の代表。制憲委員会にシリア交渉委員会の法律顧問として参加。2013年から15年にかけてシリア自由弁護士連合の事務局メンバー。
  • ラティーフ、ナアサーン:経歴不明 

**

シャルア暫定大統領はまたこれに合わせて、シリア沿岸地域の情勢の進捗について、国民に向けてビデオ演説を行った。

演説の内容は以下の通り。

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
万世の主であるアッラーに称賛を捧げ、誠実なる使徒とその一族、そしてすべての教友たちに祝福と平安があらんことを。
親愛なる市民諸君
我が国は、過去数年間にわたり、苦難と困難な試練を乗り越えてきた。そしてついに自由を勝ち取り、国民の革命はその目標を達成した。しかし、最近になって、国の安定を揺るがし、混乱の渦へと引きずり込もうとする多くの試みがなされてきた。
今日、我々はこの決定的な瞬間に立っている、自らが新たな脅威に直面していることを見出している。それは、新たな内乱の火種を生み出し、我が国を内戦に誘導しようとする旧体制の残党とその背後にいる外部勢力の企てである。彼らの狙いは、国家を分裂させ、その統一と安定を破壊することにある。
我々は、この目の前にある危機が、単なる一過性の脅威ではなく、混乱を長引かせ、我が祖国の残されたものさえも破壊しようとする勢力による露骨な策略の結果であることを十分に理解している。おそらく、一部沿岸地域で現在起こっている出来事は、こうした試みの最も明白な例である。これが初めてではなく、約1ヵ月半前にも同様の事態が発生したが、我々はアッラーの加護のもとでそれを鎮圧した。
我々は、崩壊した旧体制が、その統治の下で深い傷を残したという現実を直視しなければならない。パレスチナ課、サイダナーヤー、治安機関、強姦、化学兵器、強制移住、そして住民の頭上で家を破壊する行為。これらすべてが、簡単には癒えない深い傷を残した。その結果として、昨日の出来事が引き起こされたのだ。国家は、勝利の最初の瞬間からこうした起きることを阻止してきたにもかかわらずである。
最初の瞬間から、我々は地域の治安維持部隊を強化し、社会平和を守り、報復行為の発生を防ぐために対応した。これらの部隊は攻撃を受け、多くの隊員が殺害され、焼かれ、さらに住民への暴力も行われた。この卑劣な犯罪を行った者たちは、過去14年間にわたりシリア国民に対して残虐な行為を繰り返してきた者たちと同じ勢力である。
彼らは、自らの行為によって社会平和を守る壁を壊してしまったことに気づいていない。これにより、「行き過ぎ」が発生し、我々全員が目の当たりにした混乱が広がることとなった。それゆえ、我々は冷静さを保ち、強い意志を持って、宗派間の亀裂や敵対を生み出そうする者たちに立ち向かわなければならない。
シリア国民、そして我が国の未来を案じるすべての人々に対して確認しておきたい。我々は、アサドの残党が我々の軍や国家機関に対して犯罪を行い、病院を襲撃し、罪のない民間人を殺害し、安全な地域に混乱をもたらしたことを決して容認しない。彼らに残された道はただ一つだ。直ちに法のもとに自らの身柄を差し出すことである。
我々は断固として、断固として、そしていかなる寛容も示すことなく、民間人の血を流した者、我々の国民を傷つけた者、国家の権限から逸脱した者、あるいは権力を私利私欲のために利用した者を追及することを確認する。法の上に立つ者は誰一人として存在しない。シリア国民の血で手を汚した者は、遅かれ早かれ必ず正義に直面することになる。
我々は、我が国の内政への干渉を促すいかなる呼びかけや、分裂や混乱を煽る扇動を厳しく非難する。そのような主張が我々の間に居場所を持つことは決して許されない。シリアは、そのあらゆる構成要素とともに、国民の強い意志と軍の力によって統一を維持し続ける。我々は、いかなる勢力であろうと、国家の一体性を損ない、社会平和を脅かすことを断じて許さない。
以上を踏まえ、我々は、沿岸地域での出来事を調査し、関与した者を裁判にかけ、シリア国民の前で真実を明らかにするために、真相究明委員会の設立を正式に発表した。これに、皆がこの混乱と陰謀の責任を負うべきかを知ることができる。
また、我々は社会平和維持高等委員会の設立を発表する。この委員会は、大統領府によって任命され、シリア沿岸地域の住民と直接対話を行い、彼らの声に耳を傾け、必要な支援を提供する任務を担う。これにより、この重要な時期において、彼らの安全と安定が保障され、国民統合が強化される。
最後に、我々は、地域および世界のすべての国々に対し、この歴史的な瞬間においてシリアとともに立ち、シリアの統一と主権を完全に尊重することを求める。
シリアはこれからも持ちこたえる。我々は、いかなる外国勢力や国内の派閥によっても、国家が混乱や内戦へと引きずり込まれることを決して許さない。我々は、誓いを守り続け、偉大な国民にふさわしい未来へと、揺るぎない決意をもって前進し続ける。
万世界の主であるアッラーに称賛を捧げる。そして皆に平安と慈悲、そしてアッラーの祝福があらんことを。

**

シャルア暫定大統領は演説後、社会平和維持高等委員会を設置する大統領令を発出した。

委員会は、ハサン・スーファーン・シャーム、アナス・アイルート、ハーリド・アフマドの3人より構成され、沿岸地域の住民に意見聴取を行い、その安全と安定を維持するために必要な支援を行い、国民統合を強化することが任務。

イナブ・バラディーによると、各委員の略歴は以下の通り。

  • スーファーン:1977年、ラタキア市生まれ。別名アブー・バラー、シャーディー・マフディー。ティシュリーン大学(現在のラタキア大学)で経済学、サウジアラビアのアブドゥルアズィーズ国王大学でイスラーム法学を学ぶ。2004年にアル=カーイダと連絡をとっていたとしてサウジアラビアで1年投獄され、その後シリアに帰国。2008年に逮捕され、サイドナーヤー刑務所に収監される。2015年12月に捕虜交換の一貫として釈放され、シャーム自由イスラーム運動に参加。2017年8月に同運動の総司令官に就任。2017年2月に同運動とヌールッディーン・ザンキー運動が合併して結成されたシリア解放戦線の総司令官も務める。2018年2月まで両組織の総司令官を務める。シャーム解放機構との関係を深め、ジャービル・アリー・バーシャーの派閥との対立。
  • アイルート:1971年、バーニヤース市出身。ダマスカス大学シャリーア学部卒。レバノンでイスラーム経済の博士号を取得。バーニヤース市のモスクのイマームを務め、2011年から12年にかけて反体制運動を主導、治安当局に追われて国外に脱出。バーニヤース革命指導評議会議長を経て、シリア国民評議会に国民ブロック、革命運動ブロックの代表として参加。その後、シリア・イスラーム戦線に参加し、幹部となり、シリア革命反体制勢力国民連立にも参加。シリア救国内閣では法務省再審裁判所の裁判長を務める。2018年7月12日にダーイシュ(イスラーム国)による即席爆弾の攻撃で負傷。2024年12月8日にシリアに帰国し、バーニヤース市郊外に戻る。
  • アフマド:2012年から18年にかけてアサド前大統領の顧問を務めていたハーリド・アスアドと同一人物と目されるが、暫定内閣は事実確認については明らかにせず。大統領顧問だったアスアドは、当初は治安・政務担当、その後外務担当となり、米国や国連の高官らと「テロとの戦い」の連携などをめぐる秘密特使を務める。2021年夏にイドリブ県を訪れ、幼少期からの知り合いだったアブー・ムハンマド・ジャウラーニー(シャルア暫定大統領)と会談。また、トルコの仲介でジャウラーニーとの関係修復を求める。

**

ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、首都ダマスカスのマッザ区のモスクで夜明け前の礼拝を行い、住民らと言葉を交わした。

このなかで、シャルア暫定大統領は以下のように述べた。

現下のシリア情勢について、想定していた課題の範囲内だ。
革命は、道徳を教え育んできたこれらのモスクから生まれた。それゆえ、シリアへの恐怖はない。 我々は、国民統合と社会平和を守らなければならない。我々にはともに生きる力がある。 シリアについては安心して欲しい。この国は、生き残るための資源と力を備えている。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーは沿岸地域での「旧政権の残党」による治安紊乱への関与を否定(2025年3月8日)

マナール・チャンネルによると、ヒズブッラーは沿岸地域での「旧政権の残党」による治安紊乱に関与しているとの一部情報を「何らの根拠もない」と否定した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県で国防省部隊の兵士3人が殺害される(2025年3月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市入口のバルウーム検問所、タイバ村の拠点、バクラス村のシャバト検問所を正体不明の武装グループが襲撃し、国防省部隊の兵士3人を殺害した。

シリア人権監視団によると、ザバーリー村でも、正体不明の武装グループが住民1人を銃で撃ち殺害した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループがインヒル市内で発砲し、6人を銃で殺害、多数を負傷させた。

**

スワイダー県では、スワイダー24によると、スワイダー市でドゥルーズ派の宗教指導者の1人のスライマーン・アブドゥルバーキー師の自宅を何者かが迫撃砲と銃で攻撃、アブドゥルバーキー師の自宅と周辺の住宅の住民らが応戦s、撃ち合いとなった。

これにより、アブドゥルバーキー師の自宅の周辺の住民2人が負傷した。

また、首都ダマスカスとスワイダー市を結ぶ街道に沿岸地域から新政権の部隊が移動しているとの噂が拡散されていることを受けて、スワイダー県内各所の地元武装組織が緊急事態に備え、警戒態勢に入った。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県のティシュリーン・ダム一帯、スィッリーン町一帯を爆撃(2025年3月8日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午前8時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍の戦闘機が午後1時頃、ティシュリーン・ダム一帯を爆撃した。

ANHAによると、トルコ軍の戦闘機が午後2時頃、ティシュリーン・ダム一帯を再び爆撃した。

ANHAによると、トルコ軍戦闘機複数機が午後11時頃、スィッリーン町一帯をの村々を爆撃した。

ANHAによると、シリア民主軍広報センターは、カラ・クーザーク橋一帯などで、トルコ軍とシリア国民軍を攻撃し、戦闘員18人を殺害したと発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県、ダマスカス郊外県で国防省部隊と内務省総合治安局による「旧体制の残党」に対する軍事治安作戦を支持するデモ(2025年3月8日)

アレッポ県では、SANAによると、著名な作家や詩人が国防省部隊と内務省総合治安局による「旧体制の残党」に対する軍事治安作戦を支持するデモを行った。

**

ダマスカス郊外県では、SANAによると、カタナー市で、住民らが同様のデモを行った。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム協力機構(OIC)はシリアの加盟資格停止処分が解除(2025年3月8日)

サウジアラビアのジェッダでイスラーム協力機構(OIC)の緊急会合が開催され、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣が出席した。

会合では、シリアの加盟資格停止処分が解除された。

SANAによると、外務在外居住者省は、イスラーム協力機構(OIC)がシリアの加盟資格停止処分を解除したことに歓迎の意を表明した。

シャイバーニー外務在外居住者大臣は、インドネシアのスギオノ外務大臣と会談した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国防省部隊、内務省総合治安局は、沿岸地域での軍事治安掃討作戦における「違反行為」と「行き過ぎ」への対応を開始(2025年3月8日)

SANAによると、国防省部隊は、内務省総合治安局と連携して、親暫定政権側による「違反行為を抑え、行き過ぎを阻止し、治安を漸進的に回復させる」ことを目的として、沿岸地方に至る街道を閉鎖した。

また、国防省は、違反監視緊急委員会を設置し、軍事・治安作戦において司令部の指示に従わなかった違反行為を軍事法廷に送検すると発表した。

一方、内務省総合治安局は、ジャブラ市で200台以上の車輌が「旧体制の残党」による治安紊乱に乗じて盗難に遭ったと発表、一部は同局や地元警察部隊によって奪還された。


また、ラタキア県内各所で治安紊乱の乗じた窃盗事件が相次ぎ、内務省総合治安局が盗品を押収した。

内務省総合治安局は、「行き過ぎ行為」や窃盗を阻止するためにラタキア市内各所、バーニヤース市に展開した。

内務省総合治安局のラタキア県の局長を務めるムスタファー・クナイファーティー中佐は、旧体制の残党であろうと、治安を乱す盗賊やならず者であろうと、攻撃に関与したことが証明された者はすべて厳しく追及し、法に則った措置を講じると発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団:ラタキア県、タルトゥース県、ハマー県、ヒムス県で3月6日以降、内務省総合治安局や国防省部隊による虐殺事件が29件発生し、市民568人が殺害(2025年3月8日)

シリア人権監視団は、ラタキア県、タルトゥース県、ハマー県、ヒムス県で3月6日以降、内務省総合治安局や国防省部隊による虐殺事件が29件発生し、市民568人が殺害されたことを確認したと発表した。

虐殺の詳細は以下の通り:

タルトゥース県:6件の虐殺が発生、123人が死亡したほか、個別の攻撃で5人が死亡
バーニヤース市:女性10人と子ども5人を含む60人(銃で殺害される)
バーニヤース市:6人
タルトゥース市:1人
ヤムフール村:6人
ヤムフール村:2人(村から逃走しようとして殺害される)
バーニヤース市クスール地区:24人
バーニヤース市ハリースーン橋地区:6人
バーニヤース市クスール地区:3人
ダイル・バシュル村:3人
アナーラト・ブハニーン村:5人

ラタキア県:18件の虐殺が発生し、378人が死亡したほか、個別の攻撃で少なくとも5人が死亡
ドゥワイル・バアブタ村、バイト・アーナー村:7人(銃で殺害される) シール村:24人(集団処刑) ムフターリーヤ村:38人(至近距離から銃で撃たれて、殺害される) ハッファ市:7人(頭や胸を撃たれて、殺害される) カルフィース村:22人(住宅で襲撃を受けて、殺害される)
バイト・ラーフー村:13人(銃で殺害)
ハマーム・ワースィル村:6人
バッルーザ村:4人
カアビーヤト・ファーリシュ村:1人
ハンナーディー村:6人死亡、1人負傷
ジャブラ市:4人
ジャブラ橋近く:3人(うち女性1人、女児1人)
スヌーバル村:50人
シャリーファー村:22人(うち女性3人)
ハッファ市:7人
その他各所:19人
ラタキア市:2人
スヌーバル村:30人
ブサイスィーン村:4人
バフルーリーヤ町:2人
ラタキア市農村地帯:10人
ラタキア市ダアトゥール地区:42人
バフルーリーヤ町:2人

ハマー県:5件の虐殺事件が発生し、62人が殺害されたほか、個別の攻撃で5人死亡
トゥワイム村:31人(うち女性4人、子ども9人)
サルハブ市:7人
トゥリームサ村:7人
アイン・クルーム村:2人
マシュラファ村(ミスヤーフ市近郊);1人
アラマイン村:20人(集団処刑)
ナフル・バーリド村:2人
ラサーファ村:15人
アラマイン村:1人
アスィーラ村:5人(虐殺)

ヒムス県:5人が処刑される
アシュラフィーヤ村:3人
ヒムス市:2人

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、国防省部隊がカルダーハ市に再突入した。

**

SANAの報道内容は以下の通り。

国防省部隊がラタキア市の海軍司令部に対する「旧体制の残党」の攻撃を防ぐことに成功した。

「旧政権の残党」がラタキア国立病院を攻撃、内務省総合治安局の部隊がこれを迎撃した。

内務省総合治安局の車列がハマー市から沿岸地方に向かった。

内務省総合治安局の部隊はラタキア市で「旧体制の残党」のアジト複数ヵ所で大量の武器と装備を押収した。

ハマー県ミスヤーフ市近郊のワーディー・ウユーン村の名士が県との間で、内務省総合治安局の隊員や国防省部隊の兵士らの殺害に関わった犯罪者の身柄を引き渡すことで合意した。

内務省総合治安局の部隊がタルトゥース県各所に展開した。

内務省総合治安局の部隊は、ラタキア市内各所に展開し、臨時の拠点を設置した。

内務省総合治安局の増援部隊がジャブラ市に到着した。

内務省総合治安局は、ラタキア県で活動していた「旧体制の残党」が放棄した車のなかで、武器や装備を発見し、これを押収した。

内務省総合治安局の部隊および警察は、スティームー村の住民に対して「旧体制の残党」の追跡と治安開封作戦において、住民の安全を確保した。

ハッファ市近郊で、内務省総合治安局の部隊が「旧体制の残党」の要撃を受けた。

国防省のハサン・アブドゥルガニー報道官が沿岸地方の住民を慰問した。

ジャブラ郡と内務省総合治安局の使節団がフマイミーム航空基地(ラタキア国際空港)を訪れ、住民に自宅に帰るよう説得した。

**

国防省は、ハサン・アブドゥルガニー報道官は、同省部隊が「旧体制の残党」の追跡を作戦計画に沿って続けているとの談話を発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍はアレッポ県北部、ラッカ県北部を攻撃(2025年3月7日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍が午前8時頃、ティシュリーン・ダム一帯を激しく砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後2時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍は午後2時頃、スィッリーン町および同地一帯を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後7時頃、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のビール・ハッスー村を砲撃した。

**

ラッカ県では、ANHAによると、トルコ軍が午後7時頃、アイン・イーサー市近郊のアブド・ジュムア村を砲撃した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア暫定政権支配下の各地で「アサドの民兵の残党」に対する治安作戦を支持するデモ(2025年3月7日)

SANAによると、アレッポ県のアレッポ市サアドゥッラー・ジャービリー広場、ハマー県ハマー市、シャイザル町、ダルアー県ジャバーブ村、ヒムス県ヒムス市、ダマスカス郊外県ヤルダー市、ハーマ町、ダイル・ザウル県ブーカマール市、イドリブ県イドリブ市、ハマー県サラミーヤ市、クナイトラ県ハーン・アルナバ市、アレッポ県マンビジュ市、ヌッブル市、ザフラー町で、「アサドの民兵の残党」に対する治安作戦を支持するデモが行われた。












(C)青山弘之 All rights reserved.

シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣はサウジアラビアのメッカで開催されている湾岸協力会議(GCC)の閣僚会議に出席(2025年3月7日)

SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、サウジアラビアのメッカで開催されている湾岸協力会議(GCC)の閣僚会議に出席した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団:沿岸地方で国防省部隊と内務省総合治安局の部隊による虐殺が5件発生し、民間人162人が殺害される(2025年3月7日)

シリア人権監視団は、3月7日に沿岸地方で国防省部隊と内務省総合治安局の部隊による虐殺が5件発生し、民間人162人が殺害されたと発表した。

内訳は以下の通り。

タルトゥース県

  • バーニヤース市:女性10人と子ども5人を含む民間人60人が銃撃を受け、殺害される。
  • ヤフムール村:若い男性2人が同地からの逃走を図り殺害さえれる。

ラタキア県

  • ドゥワイル・バアブタ村、バイト・アーナー村:民間人7人が銃撃を受け、殺害される。
  • シール村:民間人24人が集団処刑で殺害される。
  • ムフターリーヤ村:民間人38人が至近距離から撃たれて、殺害される。
  • ハッファ市:民間人7人が頭や胸を撃たれて、殺害される。
  • カルフィース村:民間人22人の住宅が襲撃を受けて、殺害される。

ハマー県

  • サルハブ市:アラウィー派シャイフのシャイフ・マンスール師と息子が自宅で拘束され、処刑される。

(C)青山弘之 All rights reserved.

地元武装グループは、スタームー空港、カルダーハ市などを制圧、山岳地帯やジャブラ市各所に布陣し、市街戦などを仕掛け、タルトゥース市とヒムス市を結ぶ街道、バーニヤース市とジャブラ市を結ぶ街道で国防省部隊を要撃(2025年3月7日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、3月6日に始まった戦闘で、地元の武装グループのメンバー37人、内務省総合治安局の隊員と国防省部隊の兵士34人、民間人7人の合計78人が死亡、数十人が負傷、また双方が多数を捕捉した。

シリア人権監視団によると、地元武装グループは、スタームー空港、カルダーハ市など複数の地域を制圧、山岳地帯やジャブラ市各所に布陣し、市街戦などを仕掛け、タルトゥース市とヒムス市を結ぶ街道、バーニヤース市とジャブラ市を結ぶ街道で国防省部隊を要撃した。

シリア人権監視団はまた、ラタキア市、ハッファ市、ムフターリーヤ市、シール村に拡大した戦闘で、内務省総合治安局の部隊がアラウィー派住民69人を処刑する瞬間を撮影したビデオを入手したと発表した。

内務省総合治安局の部隊や国防省部隊によってさらに多くの住民が処刑されたとの情報もあるという。

シリア人権監視団によると、国防省部隊と内務省総合治安局の軍用車輛からなる複数の車列がラタキア市とタルトゥース市に展開した。

シリア人権監視団によると、国防省部隊と内務省総合治安局の部隊は、バーニヤース市を制圧、同市一帯で掃討作戦を継続した。

また、ジャブラ市もほぼ全域が国防省部隊と内務省総合治安局の部隊によって制圧された。

シリア人権監視団によると、国防省部隊と内務省総合治安局の部隊が、ラタキア県とタルトゥース県の各所で検問を実施した。

**

シリア人権監視団によると、増援部隊の到着を受けて、国防省部隊と内務省総合治安局の部隊はカルダーハ市に突入した。

ラタキア県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、前政権を支持する武装勢力がスタームー空港を制圧した。

武装勢力はまた、ラタキア市の海軍士官学校を一時制圧したが、国防省部隊がこれを奪還した。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の中部地区の財務担当者のアラー・ニザール・ヒンディー氏(パレスチナ人)が乗った車が、ラタキア市とジャブラ市を結ぶ街道で襲撃を受け、同氏が死亡した。

**

ハマー県では。シリア人権監視団によると、内務省総合治安局の部隊がサルハブ市で、「旧体制」の兵士を追跡し、違法な武器を没収するとして、検問を強化、また家宅捜索などを実施した。

また、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、アラウィー派・イスラーム最高評議会は、サルハブ市郊外でアラウィー派のシャイフシャアバーン・マンスール師が何者かによって殺害され、遺体で発見されたと発表した。

**

一方、SANAは以下の通り伝えた。

内務省総合治安局は7日午前10時までラタキア県で外出禁止令を発出し、同局部隊がラタキア市内などに展開した。

国防省と内務省の前衛部隊がラタキア県に到着した。



内務省総合治安局はその後、8日午前9時まで外出禁止令を延長した。

内務省総合治安局のラタキア、タルトゥース両県の作戦司令室は、犯罪的な攻撃に対する国民の怒りを理解していると表明、両県住民に対して、すべての軍・治安部隊に近づかないよう呼びかけた。

また、自制、道徳的価値観と愛国的な信条に従う必要を確認、民間人と公共財産、私的財産を保護すると強調した。



内務省総合治安局の司令部は、ラタキア県とタルトゥース県の市町村、山岳地帯で、「アサドの民兵の残党」およびその支援者に対する大規模な掃討作戦を開始するため、外出禁止令を発出し、住民に対して自宅に待機し、疑わしい行動を行わないよう呼びかけた。

また、武器と身柄の引き渡しを希望する者には最寄りの治安拠点に出頭するよう合わせて呼びかけた。

国防省部隊は、内務省総合治安局の部隊を支援するため、ラタキア県のラタキア市、タルトゥース県のタルトゥース市、バーニヤース市に展開した。


国防省のハサン・アブドゥルガニー報道官は、ジャブラ市とその周辺で、内務省総合治安局とともに、治安回復と「アサドの民兵の残党」を摘発するための大規模な掃討作戦を開始したと発表した。

アブドゥルガニー報道官はまた、内務省総合治安局の隊員が襲撃を受けた複数の地区を制圧するとともに、旧体制の士官や残党の追いつけるための包囲作戦を実施、犯罪者の巣窟への対処を継続、すべての容疑者の身柄の関係治安当局を引き渡したと発表した。

また、武器の引き渡しを拒否した者に対して厳正に対象すると警告した。

内務省総合治安局は、「旧体制の残党」が多数の警察官や治安要員を殺害したことを受けて、組織されていない多数の民衆が沿岸部に向かい、「違反行為」(地元住民への暴行など)ば発生したとしたうえで、こうした行為はシリア国民を代表するものではなく、違反行為を阻止するために対応していると発表した。

国防省部隊と内務省総合治安局の部隊は、掃討作戦によってバーニヤース国立病院を再制圧した。


前日に「旧体制の残党」によって包囲されていた警官10人を解放することに成功した。

地元武装勢力(「前政権の残党」)によって制圧されたとの情報が流れたラタキア市の海軍士官学校とジャブラ市の映像を公開した。

保健省の広報局は、ラタキア県とタルトゥース県の病院6ヵ所が「旧体制の残党」の襲撃を受け、多数が死傷し、インフラが損害を受けたと発表した。

国防省は、カルダーハ市一帯の部隊に対する「旧体制の残党」の包囲を解囲することに成功したと発表した。

「残党」はカルダーハ市内の建物や高台などをアジトとして使用し、国防省部隊への攻撃を行っているという。

「旧体制の残党」による破壊工作によって、高圧送電線網が破壊され、県内のほぼ全域で停電となった。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハッターブ総合諜報機関長官:「初期の調査によると、旧体制に属していたかつての軍事および治安当局の指導者たちが、これらの犯罪の計画と準備の背後にいることが判明した」(2025年3月7日)

アナス・ハッターブ総合諜報機関長官はXで、以下のように綴り、ラタキア県での治安紊乱に関して、前政権の軍・治安機関の高官らが背後にいると断じた。

初期の調査によると、旧体制に属していたかつての軍事および治安当局の指導者たちが、これらの犯罪の計画と準備の背後にいることが判明した。彼らは、国外に逃亡し、司法によって指名手配されている人物らの指示を受けていた。 初期の調査によると、旧体制に属していた軍・治安当局の元指導者たちが、これらの犯罪の計画と準備の背後にいることが判明した。彼らは、国外に逃亡し、司法が指名手配している人物らの指示を受けていた。

首都ダマスカス解放から90日が経過した今、一部の愚か者や軽率な者たちは、我々の偉大な国民が自らの運命と未来を決定するという意志を挫くことができると勘違いした。彼らは卑劣な作戦を実行し、我々の最も優れた軍人、治安部隊、警察官ら数十名がその犠牲となった。


そして今日、首都ダマスカス解放から90日が経過した今、一部の愚か者や軽率な者たちは、我々の偉大な国民が自らの運命と未来を決定するという意志を挫くことができると勘違いした。彼らは卑劣な作戦を実行し、我々の最も優れた軍人、治安部隊、警察官ら数十名がその犠牲となった。

**

アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣はXで以下の通り綴った。

我々は、最初の日から現在に至るまで、シリア国民の意志を挫き、安全、政治、統治の分野で打ち負かそうとする公然かつ隠れた戦いに直面してきた。一方では混乱を引き起こし、他方では国外での政治的封鎖を試みることで、その目的を達成しようとしている。

最後に、国民の皆さんには安心して欲しい、シリアは今日、再び試練を乗り越え、力強く揺るぎない歩みで未来へと進んでいる。この場を借りて、シリア政府を支持し、アサド残党との戦いにおいて支援の意を示してくれた友好国や兄弟国に感謝の意を表する。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア暫定大統領は沿岸地域での混乱を受けて演説:「武器を捨て、自らを差し出せ。それが最後の機会である」「行き過ぎた報復や過剰な対応を決して許してはならない。それを防ぐことこそが、我々の責務である」(2025年3月7日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、沿岸地域での地元武装グループ(「前政権の残党」)による治安紊乱と、内務省総合治安局部隊、国防省部隊による介入について国民に向けてテレビ演説を行った。

演説の内容は以下の通り。

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
万世の主であるアッラーに称賛を捧げ、誠実なる使徒とその一族、そしてすべての教友たちに祝福と平安があらんことを。
崩壊した体制の一部残党は、新たなシリアを試そうとしている。彼らは新たなシリアについてまったくの無知だが、今まさに改めて知ることとなった。シリアが、東から西、北から南にいたるまで一つに統合された国であることを目にしている。そのなかの一つの県がわずかに傷つけられただけでも、他のすべての県が立ち上がり、その誇りと栄光のために団結するのである。
今日のシリアに、権力と民衆の隔たりはない。シリアとはすべての人々のことであり、これを守り支援することは、すべての者の任務である。そのことが昨夜、まさに具現化された。このような国民と精神を持つ国に、恐れるべきことなど何もない。
旧体制の残党どもよ、解放の戦いにおいて、我々はお前たちと戦った。だがそれは、お前たちの命を惜しみながらの戦いであった。一方で、お前たちは我々の死を望み、執着した。我々は、お前たちが破壊したこの国の再建を願い、誰の血も無益に流すことを望んではいない。
我々は、戦いにおいて誇りを胸に抱き、正々堂々と戦う者たちである。しかし、お前たちは名誉なく戦う者たちに過ぎない。お前たちの所業は、今に始まったことではなく、幾十年もの間、シリアの血を容赦なく流し続けてきた。今もなお、その悪しき道を歩み続けている。我々は、赦しの精神をもって対処し、こうした悲劇的な状況に陥ることを避けようと努めてきた。だが、お前たちは、我々の言葉の意味すら理解していない。とはいえ、使徒の務めとは、ただ真実を伝えることにあるのみである。
お前たちは、シリアを守り、そのために尽力する者たちを殺害し、病院を襲撃し、平穏な市民を恐怖に陥れた。この忌まわしき行為は、すべてのシリア国民に対する攻撃に他ならず、許されざる大罪である。そして今、お前たちは、到底耐えられぬ報復を受けることとなった。もはや猶予はない。武器を捨て、自らを差し出せ。それが最後の機会である。
シリアの人々よ、世界は皆さんが祖国をどれほど愛し、どれほど深くその存在に根ざしているかを目の当たりにした。それこそが、あなた方の誇り高き血統にふさわしい姿である。この愛なくして国家は築かれない。私は、軍と治安部隊が、民間人の保護と安全の確保に尽力し、旧体制の残党を迅速に追撃したことを称えたい。しかし、彼らには警告したい。誰であれ、行き過ぎた報復や過剰な対応を決して許してはならない。それを防ぐことこそが、我々に課せられた責務である。なぜなら、我々が敵と一線を画すのは、まさにこの原則を守ることにあるからだ。我々が倫理を捨てた瞬間、敵と同じ存在に成り下がる。旧体制の残党は、挑発によって我々の理性を揺るがし、暴走させようと企んでいる。だが、我々はその罠に落ちることはない。
アッラーのお許しのもと、皆に思い出してもらいたい。アッラーは捕虜の地位を孤児や貧者と同等に定め、こう述べられている。
「またかれらは、かれを敬愛するために、貧者と孤児と捕虜に食物を与える」。捕虜は慈悲と憐れみを受けるべき存在であり、虐待や暴力にさらされることは許されない。それはアッラーの命令に反するだけでなく、この国の法にも背くものである。
最後に、我々は、いまだに過ちと圧制にしがみつく旧体制の残党を追い続ける。国民に対して罪を犯した者、治安と社会の平穏を脅かす者を、我々は公正な法廷に引き渡す。そして、武器の管理は、国家の手に統一される。無秩序な武装は、もはやシリアに存在し得ない。
武器を持たぬ民間人を攻撃し、一部の者の罪を理由に他の者を罰するような行為は、厳しく裁かれる。我々の同胞が住む沿岸地域の戦闘地帯も、我々の責任の一部であり、彼らを旧体制の残党の悪行から守ることは、我々の義務である。我々が受けた裏切りがどれほどのものであれ、国家は社会の平和の保証者であり、それを決して揺るがせはしない。
私は、戦闘地域に入ったすべての部隊に対し、軍および治安部門の指揮官に完全に従い、直ちに戦闘地域を整理し、発生した逸脱行為を抑制することを求める。これによって、軍と治安部隊がその任務を完全に遂行できるようになる。
シリアは前へと進み続け、決して後退することはない。どうか安心してほしい。我々の祖国は、アッラーの御加護のもとにある。
殉教者たちに哀悼の意を捧げるとともに、この聖なる月において、彼らがアッラーに受け入れられるよう願う。
万世界の主であるアッラーに称賛を捧げる。そして皆に平安と慈悲、そしてアッラーの祝福があらんことを。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県、ヒムス県、ハマー県、スワイダー県で住民を狙った犯罪相次ぐ(2025年3月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のサラーフッディーン地区で、オートバイに乗った武装グループが男性1人を勤め先の事務所で銃で撃ち殺害した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局の隊員を装ったと軍服姿の武装グループがアクラビーヤ市で住居に押し入り、男性1人を拉致、その後殺害した。

シリア人権監視団によると、内務省総合治安局は、「旧体制の残党」との容疑でヒムス中央刑務所に収監されていた28人を釈放した。

シリア人権監視団によると、内務省総合治安局は、ナキーラ村で治安作戦を実施し、2日間で武器弾薬貯蔵施設を強襲した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、スカイラビーヤ市の警察がヒヤーリーン町での殺害事件に関与していた容疑者1人を新たに逮捕した。

シリア人権監視団によると、ガーブ平原とラタキア県のスルンファ町を結ぶ街道で、正体不明の武装グループが75歳の男性を銃で撃ち殺害した。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市で正体不明の武装グループがスワイダー市で男性1人を銃で撃ち殺害した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯などを攻撃(2025年3月6日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午後4時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍が午後6時頃、戦闘機でティシュリーン・ダム一帯を爆撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後7時頃、スィッリーン町一帯を砲撃した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

英国はシリア中央銀行、シリア・アラブ航空、エネルギー関連の企業など24の団体に対する資産凍結措置を解除(2025年3月6日)

英国政府は公式ホームページなどを通じて、英国外務・英連邦・開発省の報道官が、アサド体制によってシリア国民の抑圧に利用されてきたシリア中央銀行、シリア・アラブ航空、エネルギー関連の企業など24の団体に対する資産凍結措置を解除したと発表した。

アサド体制のメンバーやカプタゴンの違法取引に関与した個人や団体への制裁は継続されるという。

イナブ・バラディーによると、制裁解除の対象となったのは、シリア中央銀行、シリア・アラブ航空のほか、農業協同組合銀行、ユーフラテス石油社、シリア商業銀行、ダイル・ザウル石油社、ティグリス石油社、エブラ石油社、シリア石油公社、石油製品公社、対外貿易石油会社、郵便貯蓄公庫総公社、バンゲッツ国際有限会社、郵便貯蓄基金、シリア石油貿易会社、シリア石油輸送会社、シリア石油会社、バーニヤース製油会社、ヒムス製油会社。

**

SANAによると、外務在外居住者省は、イギリス政府がシリアの24団体を制裁対象から除外したことに歓迎の意を示した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アブドゥルガニー国防省報道官は、ラタキア県での地元武装グループと内務省総合治安局、国防省部隊との戦闘激化を受けて事態を受けて、「武器を捨てるか、避けられぬ運命を迎えるか」を迫る(2025年3月6日)

SANAによると、国防省のハサン・アブドゥルガニー報道官(大佐)は、ラタキア県での地元武装グループと内務省総合治安局、国防省部隊との戦闘激化を受けて事態を受けて声明を出した。

内容は以下の通り。

戦争犯罪の大罪人どもへ、お前たちは我らが民の血を容赦なく流してきた。しかし、堅固な防備と武装にもかかわらず、敗北したのだ。今や、お前たちは山々を彷徨しているだけで、逃げ場はなく、裁判で正義に対峙するするしかない。
残された戦闘員たちよ、無意味な敗北の戦争の犠牲となるな。バッシャールは逃げ、お前たちを運命のままに見捨てた。同じ過ちを繰り返すな、それが最後の過ちとならぬように。
何千人もの者が武器を捨て、家族のもとへ戻る道を選んだ。だが、まだ逃亡し、殺人者や犯罪者を守るために死を選ぶ者がいる。選択は明白だ。武器を捨てるか、避けられぬ運命を迎えるかだ。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新政権支配下の主要都市でラタキア県での国防省部隊と内務省総合治安局の対応を支持するデモ(2025年3月6日)

SANAによると、イドリブ市、ハマー市、アアザース市(アレッポ県)、クナイトラ県、ヒムス市、ダイル・ザウル市、アレッポ市、マンビジュ市(アレッポ県)、ダマスカス県ウマウィーイーン広場で夜間、ジャブラ市および周辺地区での「アサドの民兵の残党グループ」の攻撃に対する国防省部隊と内務省総合治安局の対応を支持するデモが行われた。








(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス市でも地元武装グループが国防省部隊と激しく交戦、内務省総合治安局は同市に外出禁止令を発出(2025年3月6日)

ヒムス県では、『ワタン』によると、内務省総合治安局は、午後10時から翌午前8時までヒムス市で外出禁止令を発出した。

また、内務省総合治安局は、ヒムス市東部地区一帯に展開し、住民どうしの衝突を阻止した。

「シリア革命の咆哮者たち」によると、「旧体制の残党」(地元武装グループ)がヒムス市のハダーラ通りの建物に集結、国防省部隊と激しく交戦した。

**

アレッポ県では、SANAによると、県の総合情報局が治安の確保や犯罪者の追跡を任務とする無人航空機部隊のA1特殊部隊を発足させた。

**

SANAによると、内務省の麻薬撲滅局がヨルダンやアラブ湾岸諸国向けに密輸されようとしていた大量の麻薬を押収した。

シリア人権監視団によると、ヨルダンの国境警備隊と密輸グループが交戦し、密輸グループのメンバー4人が死亡した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

内務省総合治安局はラタキア市ダアトゥール地区の住民に対して不適切な言葉を使用した隊員に必要な措置を講じるため追跡委員会を設置し、送致(2025年3月6日)

ラタキア県では、SANAによると、内務省総合治安局は、ラタキア市ダアトゥール地区の住民に対して不適切な言葉を使用した隊員(A.S.)の映像が拡散されたことに関して、この隊員に必要な措置を講じるため追跡委員会を設置し、送致した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

内務省総合治安局はジャブラ市で前政権時代の総合情報部長だったイブラーヒーム・フワイジャ少将を逮捕(2025年3月6日)

ラタキア県では、SANAによると、内務省総合治安局が、ジャブラ市で前政権時代の総合情報部長だったイブラーヒーム・フワイジャ少将を、レバノンのカマール・ジュンブラート進歩社会主義党党首暗殺などハーフィズ・アサド政権時代の数百件にのぼる暗殺事件に関与したとして逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラタキア県での戦闘激化を受け、タルトゥース市とラタキア市でアラウィー派イスラーム最高評議会の呼びかけを受けて、治安作戦の停止を訴える抗議デモ:内務省総合治安局はタルトゥース市で外出禁止令を発出(2025年3月6日)

シリア人権監視団によると、タルトゥース市とラタキア市ダアトゥール地区では、アラウィー派イスラーム最高評議会の呼びかけを受けて、ジャブラ市および周辺農村地帯に対する治安作戦の停止を訴える抗議デモを行った。




タルトゥース県では、SANAによると、内務省総合治安局は、これを受けて、午後10時から翌午前10時までタルトゥース市で外出禁止令を発出した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スハイル・ハサン准将の出生地ラタキア県バイト・アーナー村などで地元武装グループが内務省総合治安局を狙って攻撃、国防省部隊はヘリコプターからの爆撃で対抗(2025年3月6日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、地元武装グループがバイト・アーナー村で内務省総合治安局のパトロール部隊を襲撃した。

これを受け、内務省総合治安局が約20輌の武装した車輛や装甲車を派遣し、襲撃犯を拘束しようとしたが、住民は正式な文書が示されないかたちでの身柄拘束を拒否し、撃ち合いに発展した。

バイト・アーナー村はスハイル・ハサン准将の出生地。

シリア人権監視団によると、国防省のヘリコプターがバイト・アーナー村を爆撃、またバイト・アーナー村とダーリヤー村一帯で内務省総合治安局が大規模な治安作戦を実施、地元武装グループと銃撃戦を行うとともに、迫撃砲による攻撃を行い、砲弾はドゥワイル・バアブダ村にまで及んだ。

ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、国防省のヘリコプター1機がバイト・アーナー村上空に飛来し、「残党」の拠点複数ヵ所を攻撃した。

アラビーヤ・チャンネルによると、ラタキア県上空では、国防省のヘリコプターや戦闘機が旋回を繰り返すのが確認された。

シリア人権監視団によると、地元武装グループはまた県内各所で内務省総合治安局の隊員や国防省部隊の兵士を要撃し、16人を殺傷した。

これに対して、ラタキア市の海軍士官学校に配置されている国防省部隊は、ハルフ・ヤーリー村、バアブダ村、ドゥワイル・バアブダ村、ダーリヤー村、ワーディー・カルア村、バイト・アーナー村に対して砲撃を行った。

シリア人権監視団によると、死亡した内務省総合治安局隊員と国防省部隊の兵士のほとんどはイドリブ県出身者。

シリア人権監視団によると、ラタキア市の刑事公安支局では、RPG弾ないしは手りゅう弾による攻撃と見られる爆発が発生した。

**

一方、SANAは、「アサドの民兵の残党グループ」がバイト・アーナー村に近くで国防省部隊の兵士や車輌を攻撃し、複数の兵士が死傷、また、負傷者を救出するために駆け付けた救急車輛複数輌に対しても攻撃を加えたと伝えた。

事態を受けて、内務省総合治安局の増援部隊が同地に派遣されると、このグループはバイト・アーナー村に集結し、増援部隊に対して攻撃を加えた。

また、ジャブラ市近郊でも、「アサドの民兵の残党グループ」が内務省総合治安局の検問所を襲撃、民間車輛を攻撃、内務省総合治安局部隊はバイト・アーナー村とダーリヤー村で「残党グループ」を包囲した。

ラタキア県のムスタファー・クナイファーティー内務治安局長によると、内務省総合治安局部隊と交戦しているのは、スハイル・ハサン准将の配下にいた武装グループ。

ジャブラ市近郊の様子を取材していたジャズィーラ・チャンネルのカメラマンのリヤード・フサイン氏が「アサドの民兵の残党」に狙われて負傷した。

事態の悪化を受けて、国防省の増援部隊がジャブラ市および農村地帯に派遣された。

クナイファーティー内務治安局長はまた、複数の「アサドの民兵の残党グループ」が、内務省総合治安局の複数の拠点や検問所、ジャブラ市および周辺農村地帯で複数のパトロール部隊を攻撃し、多数の隊員が死傷したと発表した。

攻撃は事前に準備された周到なもので、ジャブラ市と周辺地域では、複数の政府施設や公共財産が攻撃によって損害を受けたが、内務省総合治安局はこれらを堅守した。

内務省総合治安局は「残党グループ」の攻撃を抑えることに成功したが、ジャブラ市内での戦闘は続いており、また、各県の内務省総合治安局の応援部隊が派遣されるとともに、国防省部隊も増援部隊を派遣し、事態の収拾に務めた。

トルコ占領下のアレッポ県アアザーズ市から内務省総合治安局の増援部隊がジャブラ市および周辺地域に派遣された。

ラタキア県治安筋によると、内務省総合治安局は、ラタキア市の刑事公安支部に対する「アサドの民兵のセル」の攻撃を未然に防ぎ、1人を無力化、3人を逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャイバーニー外務在外居住者大臣はオランダのハーグでカーンICC検察官、アリアスOPCW事務局長、キャサリン・ボンバーガーICMPらと相次いでと会談(2025年3月6日)

SANAによると、化学兵器禁止機関(OPCW)の執行理事会に出席するためにオランダのハーグを訪問中のアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン検察官、フェルナンド・アリアスOPCW事務局長、国際行方不明者委員会(ICMP)のキャサリン・ボンバーガー委員長を代表とする使節団と相次いでと会談した。


さらに、訪問の締めくくりとして、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、駐ハーグ・カタール大使の招待を受け、ヨルダン、サウジアラビア、イエメン、パレスチナ、オマーン、アルジェリア、モロッコの大使らと懇談した。

(C)青山弘之 All rights reserved.