シャルア暫定政権がシリア軍の元将兵ら約2,000人の収容に活用しているアドラー中央刑務所で暴動、その後収監者の一部が釈放される(2025年3月29日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア暫定政権がシリア軍の元将兵ら約2,000人の収容に活用しているアドラー中央刑務所一帯で28日深夜から29日未明にかけて激しい銃声が確認された。

銃声は、刑務所内での暴動を弾圧するためのもので、治安部隊が刑務所を封鎖し、これを制圧した。

その後、暫定政権当局は、同刑務所に収容していた前政権の国境警備隊員や警察官ら多数を釈放した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サラーフッディーン地区で、正体不明の武装グループが若い男性1人を銃で撃ち殺害した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、ドゥライキーシュ市近郊のジュナイナト・ラスラーン村出身の若い男性が消息を絶ち、その後遺体で発見された。

バーニヤース市の発電所近くで、前日に内務省総合治安局によって逮捕されていた住民2人が殺害され、遺体で発見された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市で若い男性が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

同市では、また別の男性1人も何者かによって殺害され、遺体で発見された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で、トルコの支援を受けるシリア国民軍の戦闘員1人がオートバイに乗った武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

また、同市では、タクシー運転手をしている若い男性が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

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