北・東シリア地域民主自治局の交渉団メンバーのバルスーム氏:移行期政権との機関統合は「ダマスカスの対応する機関と連携することを意味し、それ自体を解体することではない」(2025年8月22日)

北・東シリア地域民主自治局の交渉団のメンバーで、アフマド・シャルア移行期政権との交渉にあたっていたサンハリーブ・バルスーム氏は、ルダウのインタビューに応じ、「これまでの交渉ラウンドで明らかになったのは、ダマスカスがすべての民間・治安・軍事機関を解体したいという意向を持っていることだ」としたうえで、「われわれには別の解釈がある。この点こそが重要かつ根本的であり、依然として意見の相違がある」と述べた。

また、移行期政権との機関統合という3月10日の合意について、「ダマスカスの対応する機関と連携することを意味し、それ自体を解体することではない」と述べた。

また、「我々が求める分権と、ダマスカスが望む分権との間には隔たりがある。我々は中央集権制と、旧アサド体制下の法律第107号を通じて採用されていた行政的地方分権を拒否する。なぜならそれは権限が極めて限定的で、多くの中央からの干渉を受けていたからだ」と述べ、「われわれは、北東シリアと、権限を持ちたいと望む他の地域のすべての人々の願望を満たす、新しいモデルを作り出したいと考えている。地域が自らの事柄を管理し、代表を選び、ダマスカスからの干渉や任命の押し付けを受けない仕組みだ」と強調した。

一方、シャルア移行期政権との交渉の行方については、移行期政権側がパリでの交渉ラウンドを拒否したことで停止していることを明らかにした。

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