ジャズィーラ・チャンネル:アサド前政権の上級士官らがシリアの不安定化とシリア沿岸部の掌握を計画(2025年1月1日)

ジャズィーラ・チャンネルは、同局が独占入手した記録や文書をもとに、アサド前政権の上級士官らがシリアの不安定化とシリア沿岸部の掌握を試みていると伝えた。
文書によれば、「旧体制の残党」に属する戦闘員の数は約16万8000人に達し、ヒムス県、ハマー県、ダマスカス県、沿岸部(ラタキア県、タルトゥース県)の各所に分散配置されている。

配備図や武装の詳細も含まれており、その装備は、対戦車ミサイル、大砲、中・軽火器など多岐にわたる。

また、流出した資料によると、アサド前大統領のいとこであるラーミー・マフルーフ氏と、旧シリア軍第25特殊任務師団司令官のスハイル・ハサン准将との間で、財政および組織運営をめぐる対立している。

これは、資金を得る目的で、ハサン准将が戦闘員数を水増ししているとの疑惑を背景としている。

さらに流出した資料は、さらに、「旧体制の残党」の指導構造を明らかにしており、頂点にはマフルーフ氏、その下にハサン准将、ギヤース・ダッラ准将が位置し、そのほか財政・軍事・各集団間の調整を担うセカンド・ランクの指導者らが存在していることが示されている。

流出した資料によると、彼らは、レバノン国内に作戦司令室を設置しようとしており、ハサン准将がアッカール県のヒーサ村に大規模な執務室を準備し、アフマド・シャルア移行期政権に対する軍事作戦の指揮拠点とすることを計画している。

また、将来的にシリア人以外の戦闘員を勧誘する計画もあり、例えば、レバノン国籍の武装組織の指導者で、シリアでの戦闘に参加した経験のあるマフムード・サルマーンの名が挙げられている。

このほか、レバノン国内のホテルに滞在している旧シリア軍のパイロットらに関する情報も含まれている。

なお、これらの情報は、1月16日にジャズィーラ・チャンネルの番組「ムタハッリー」で全編が放送される予定。

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