ダルアー県、ダマスカス郊外県でシリア軍とイスラーム軍、ヌスラ戦線などとの戦闘続く(2015年2月14日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月14日付)、シリア人権監視団によると、ダイル・アダス村、アンタル丘、カフル・ナースィジュ村、カフルシャムス町、カルファー村一帯で、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラン人戦闘員が、ジハード主義武装集団と交戦した。

またフルカーン大隊総司令部は声明を出し、大隊所属の治安情報機関が、地元の武装集団の協力のもと、戦闘員の暗殺を任務とした部隊を摘発した、と発表した。

この部隊には女性工作員も含まれているという。

Kull-na Shuraka', February 14, 2015

Kull-na Shuraka’, February 14, 2015

一方、SANA(2月14日付)によると、アクラバー村、アンタル丘、ダイル・アダス村、カフル・ナースィジュ村、カフルシャムス町一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市郊外(ワーヒディーン・キャンプ方面)で、シリア軍、国防隊がイスラーム軍などジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍兵士11人(イスラーム軍発表によると15人)が死亡した。

またシリア軍は、東グータ地方一帯を砲撃・空爆する一方、ダーヒヤト・アサド町では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾、爆発した。

一方、SANA(2月14日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線に所属するハック旅団やルフカーン旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ロシア文化センター近く(5月29日通り)に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、複数が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区で、シリア軍、国防隊が反体制武装集団と交戦、シリア軍が同地を砲撃した。

クッルナー・シュラカー(2月14日付)によると、ワアル地区での戦闘は、「ワアル地区の自由シリア軍部隊」とシリア軍との間で行われていた交渉が決裂した結果だという。

この交渉では、ワアル地区に籠城する戦闘員の武器引き渡しと地区外への退去が協議されていたという。

一方、SANA(2月14日付)によると、ハヌーラ村近郊、ウンク・ハワー村、マヌーフ村、タフファ村、ジュッブ・ジャッラーフ村一帯、ラスタン市郊外で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、アッザーン山一帯、アレッポ市サラーフッディーン地区で、シリア軍、国防隊が、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、サクービーン村、ジュッブ・ハサン村をジハード主義武装集団が砲撃した。

またイスラーム戦線(シャーム自由人イスラーム運動)が撃った迫撃砲弾2発がカルダーハ市郊外の灌木地帯に着弾したという。

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イドリブ県では、イッティハード・プレス(2月14日付)によると、ハマー郊外の盾旅団所属のナイーム自由人大隊のアブー・イマードを名のる司令官が、サルマダー市郊外で何者かの発砲を受けた。

一方、SANA(2月14日付)によると、タッル・サラムー村、マジャース村、ウンム・ジャリーン村、バイヤーアート村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(2月14日付)によると、ハルハラ航空基地東部のアシュヒーブ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 14, 2015、AP, February 14, 2015、ARA News, February 14, 2015、February 15, 2015、Champress, February 14, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2015、al-Hayat, February 15, 2015、Iraqi News, February 14, 2015、al-Ittihad Press, February 14, 2015、Kull-na Shuraka’, February 14, 2015、al-Mada Press, February 14, 2015、Naharnet, February 14, 2015、NNA, February 14, 2015、Reuters, February 14, 2015、SANA, February 14, 2015、UPI, February 14, 2015などをもとに作成。

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