ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(7月11日付)によると、シリア軍(第4師団)、ヒズブッラー戦闘員がザバダーニー市制圧に向け、四方から攻撃を続けた。
シリア軍はまた、市内で籠城を続ける反体制武装集団戦闘員に投降を呼びかけるビラを散布したという。
これに対して、レバノンの複数のインターネットサイトは、ザバダーニー市での戦闘でヒズブッラー戦闘員12人が死亡したと伝えた。
シリア人権監視団によると、シリア軍によるザバダーニー市およびその周辺への空爆は、11人だけで15回以上に及んだほか、「樽爆弾」16発、迫撃砲による攻撃が加えられたという。
ザバダーニー市一帯以外でもシリア軍は、カラムーン地方無人地帯、タイバ村、マガル・ミール村、バラダー渓谷一帯、ドゥーマー市に対しても空爆・砲撃を行い、ドゥーマー市では住民4人が死亡した。
一方、SANA(7月10日付)によると、ドゥーマー市、ミスラーバー市、ハラスター市、リーハーン農場で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまた、ザバダーニー市一帯の「テロ集団」拠点などを集中的に空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ジュナイナ村に迫撃砲複数発が着弾し、住民3人が死亡した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアウラム・ジャウズ村を空爆し、住民3人が死亡した。
シリア軍はまたザーウィヤ山のアブディーター村、イドリブ市内のサウラ学校一帯に対しても空爆を行った。
一方、SANA(7月10日付)によると、シリア軍がサルマーニーヤ村、ジャンアト・クラー村、タッル・サラムー村、タッル・ファッハール村、アブー・ズフール航空基地周辺、バラーギースィー村、ハシール村、カフルナブル市を空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまた、タマーニア町、カフル・ウワイド村、ハーン・シャイフーン市、アウラム・ジャウズ村で、反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月10日付)によると、アレッポ市西部のハラブ・ジャディーダ地区、科学研究センター一帯でシリア軍、国防隊が、反体制武装集団と交戦する一方、シリア軍はバニー・ザイド地区、サラーフッディーン地区などを地対地ミサイル、「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。
このほか、ハンダラート・キャンプ一帯、バーシュカウィー村一帯、クライア村で、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などと交戦し、反体制武装集団戦闘員3人が死亡した。
一方、SANA(7月10日付)によると、ハーン・アサル村、ワーディー・アスラーンで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサイダー町、ヌアイマ村、西ガーリヤ村、ムザイリーブ町を「樽爆弾」などで空爆した。
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クナイトラ県では、SANA(7月10日付)によると、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(7月10日付)によると、ザアフラーナ村、ラスタン市、タルビーサ市、イッズッディーン町、ダイル・フール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, July 10, 2015、AP, July 10, 2015、ARA News, July 10, 2015、Champress, July 10, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2015、al-Hayat, July 11, 2015、Iraqi News, July 10, 2015、Kull-na Shuraka’, July 10, 2015、al-Mada Press, July 10, 2015、Naharnet, July 10, 2015、NNA, July 10, 2015、Reuters, July 10, 2015、SANA, July 10, 2015、UPI, July 10, 2015などをもとに作成。
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