シリア軍の匿名高官は、AFP(9月22日付)に対して、ロシア軍戦闘機5機などからなるロシアからの軍事支援物資が今月18日、ラタキア県の軍事基地に到着したと述べた。
同高官によると、シリア軍はまた、照準器、誘導式ミサイルなど「ダーイシュ(イスラーム国)と戦うための高性能の軍装備品も受け取り、これらの兵器は、すでにダイル・ザウル市、ラッカ市でのダーイシュ(イスラーム国)に対する作戦に配備されているという。
これに関して、シリア人権監視団は、AFP(9月22日付)に対し、ロシアから供与された軍装備品のなかには、無人偵察機が含まれており、これによりシリア軍の地上部隊、航空部隊はより正確な攻撃ができるようになるだろう、と述べた。
同監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、シリア軍がタドムル市一帯に行った空爆に関して、ダーイシュ戦闘員少なくとも38人が殲滅されたとしたうえで、「シリア軍へのモスクワからの武器供与で…、出撃回数は増加しており、空爆はより正確になっている」と指摘した。
AFP, September 22, 2015、AP, September 22, 2015、ARA News, September 22, 2015、Champress, September 22, 2015、al-Hayat, September 23, 2015、Iraqi News, September 22, 2015、Kull-na Shuraka’, September 22, 2015、al-Mada Press, September 22, 2015、Naharnet, September 22, 2015、NNA, September 22, 2015、Reuters, September 22, 2015、SANA, September 22, 2015、UPI, September 22, 2015などをもとに作成。
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