イスラエルは、ロシアによるシリアへの軍事・技術協力増強容認の代償として、シリア、レバノンへの「必要に応じた領空侵犯」黙認をロシア側に求める(2015年9月26日)

『ハヤート』(9月26日付)は、イスラエルの軍部・政界の話として、ベンジャミン・ネタニヤフ首相およびイスラエル軍幹部のロシア訪問(21日)で、ロシアによるシリアへの軍事・技術協力増強に伴う緊張を軽減するため、イスラエル側が、ロシア軍が展開している地域から離れたシリアおよびレバノンの領空の「必要に応じた自由な航行」を保証するようロシア側に求めた、と伝えた。

イスラエル側はまた、同国に隣接するシリア南部地域一帯に「いかなる外国軍」の展開も行わないこともロシア側を求めたという。

イスラエル側は、ロシア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)掃討に活動を限定するだけでなく、イランとともに、シリア軍によるそれ以外の反体制武装集団の掃討に向けた作戦を航空支援などを通じて後押しすると見ている。

なお、専門家らによると、ロシア軍のシリア領内でのプレゼンス強化は、アレッポ県北部でトルコが米国とともに設置をめざしている「安全地帯」(飛行禁止空域)設定の動きを阻止する狙いもあるという。

al-Hayat, September 26, 2015をもとに作成。

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