イドリブ県内の一時停戦対象地域内のタフタナーズ市をシリア軍が空爆、反体制派もフーア市を砲撃、ヒムス市ワアル地区をシリア軍が攻撃し17人が死亡(2015年9月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が、一時停戦合意に違反して、フーア市を砲撃した。

この砲撃の直前まで、シリア軍がフーア市に近いタフタナーズ市を「樽爆弾」などで空爆していたという。

Elaph.com(9月21日付)によると、タフタナーズ市も一時停戦合意対象地域に含まれている(http://syriaarabspring.info/?p=22815)。

これに関して、スマート・ニュース(9月27日付)は、タフタナーズ市へのシリア軍の空爆で、女性1人とスマート・ニュース特派員1人(イバーダ・ガザール氏)を含む5人が死亡したと伝えた。

シャーム自由人イスラーム運動の幹部は、タフタナーズ市への空爆に関して、シリア軍による停戦合意違反だと非難した。

シリア軍はまた、ヒーシュ村、マアッラト・ハルマ村、シャイフ・ムスタファー村を空爆し、4人が死亡した。

一方、SANA(9月27日付)によると、シリア軍がヒーシュ村、マアッラト・ハルマ村、シャイフ・ムスタファー村、タルマラ村、アービディーン村にあるファトフ軍拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区の反体制武装集団拠点をシリア軍が地対地ミサイルで攻撃し、子供4人、女性4人を含む17人が死亡した。

スマート・ニュース(9月27日付)によると、シリア軍による攻撃は、ワアル地区内の遊園地に対しても行われ、犠牲者のほとんどが子供だという。

ヒムス市ワアル地区は、反体制武装集団が支配下に置く市内唯一の地区で、住民約15万人が現在も居住、シリア軍がこれを包囲しているという。

Kull-na Shuraka', September 27, 2015

Kull-na Shuraka’, September 27, 2015

シリア軍はまた、ダイル・フール村を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(9月27日付)によると、サアン・アスワド村、ザアフラーナ村、ガントゥー市、ウンム・シャルシューフ村、ダイル・フール村、タルビーサ市、カンヌ山一帯、トゥワイナーン村などにあるシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハウワーシュ村、ウムキーヤ村を空爆した。

一方、SANA(9月27日付)によると、ムーリク市北部、マンスーラ村にあるファトフ軍拠点をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、トルクメン山(ラビーア町一帯の山岳地帯)をシリア軍が空爆・砲撃する一方、ジハード主義武装集団もドゥーリーン山一帯を砲撃した。

一方、SANA(9月27日付)によると、ラウダ村、マリージュ村にあるシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点に対して特殊作戦を行い、戦闘員38人を殲滅した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、反体制武装集団の支配下にあるダーライヤー市を「樽爆弾」14発を投下するなどして、攻撃した。

シリア軍による砲撃は、ダーライヤー市・ムウダミーヤト・シャーム市間にも及んだという。

またイスラーム軍の進撃を受けたダーヒヤト・アサド町一帯でも、シリア軍とジハード主義武装集団の交戦が続いた。

このほか、バイト・ジン村各所、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、ザバダーニー市一帯およびフーア市一帯での一時停戦合意に従い、ザバダーニー市に籠城していたジハード主義武装集団戦闘員の重傷者2人を国連がレバノン領内に搬送した、と発表した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーッラ市東部平原、インヒル市、サムリーン村を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(9月27日付)によると、マール丘、ダルアー市電力会社一帯、スーラ町で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(9月27日付)によると、アレッポ市カラム・マイサル地区、シャイフ・ルトフィー地区、アーミリーヤ地区、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、サーフール地区、アンサーリー地区、ブスターン・カスル地区、サラーフッディーン地区、バーブ・ナスル地区、スッカリー地区、カーディー・アスカル地区、ハーン・アサル村で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、アレッポ市各所、ハーン・アサル村の反体制武装集団拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 27, 2015、AP, September 27, 2015、ARA News, September 27, 2015、Champress, September 27, 2015、Elaph.com, September 21, 2015、al-Hayat, September 28, 2015、Iraqi News, September 27, 2015、Kull-na Shuraka’, September 27, 2015、al-Mada Press, September 27, 2015、Naharnet, September 27, 2015、NNA, September 27, 2015、Reuters, September 27, 2015、SANA, September 27, 2015、SMART News, September 27, 2015、UPI, September 27, 2015などをもとに作成。

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