リヤド最高交渉委員会はジュネーブ3会議への参加の是非を審議、国連事務総長にシリア国内での砲撃、包囲・飢餓作戦を「戦争犯罪」とみなすよう改めて要請(2016年1月26日)

最高交渉委員会はリヤドで4度目となる会合を開き、1月29日に開催が延期となったジュネーブ3会議への対応を協議した。

クッルナー・シュラカー(1月26日付)によると、委員会は声明で、2012年6月末のジュネーブ2会議、国連安保理決議第2118号(2013年)、そして第2254号に従い、ジュネーブ3会議に参加する用意があると表明するとともに、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が発送した会議への招聘状の内容に関していくつかの点を確認するための書簡を送ったことを明らかにした。

そのうえで、交渉開始に先立って現地での状況改善(包囲解除、支援物資搬入、逮捕者釈放、処刑停止など)を実現する必要、すなわち国連安保理決議第2254号における第12、13項の履行の必要をあらためて強調、国連の潘基文事務総長に対して、「シリア国民に対する砲撃、包囲・飢餓作戦」を「戦争犯罪」とみなすとの問いかけ(1月14日の声明での問いかけ)への回答を待っていると付言した。

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アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、リヤド最高交渉委員会に対する米国の「最後通告」をはじめとする諸外国、国際社会の圧力を批判、拒否すると発表した。

AFP, January 26, 2016、AP, January 26, 2016、ARA News, January 26, 2016、Champress, January 26, 2016、al-Hayat, January 27, 2016、Iraqi News, January 26, 2016、Kull-na Shuraka’, January 26, 2016、al-Mada Press, January 26, 2016、Naharnet, January 26, 2016、NNA, January 26, 2016、Reuters, January 26, 2016、SANA, January 26, 2016、UPI, January 26, 2016などをもとに作成。

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