シリア政府代表団を率いるバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は、サウジアラビア、トルコ、カタールの指示を受けるリヤド最高交渉委員会がジュネーブ3会議を失敗に追い込んだと非難、ジュネーブ3会議の中止の責任を追及した。
ジュネーブでの記者会見でジャアファリー国連シリア代表は、「我々シリア政府にとって重要なのは、我々が世界に対して、我々の規律、遵守の姿勢、真剣さ、そして責任感を示したことだ…。我々の前に統一された反体制派はおらず、互いに対立し合った複数の反体制諸派がいただけで、そのなかには外国勢力から命令を受けている者からなるグループさえいた」と述べた。
また「スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は言及を避けたが…、リヤド最高交渉委員会の代表団が今朝、ハウジャ(シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ議長)とリヤード・ヒジャーブ(リヤド最高交渉委員会委員長)の到着を受け、ジュネーブからの撤退を決定したのだ」と暴露した。
そのうえで「リヤド最高交渉委員会の振る舞いは…、責任感、真剣さ、義務感を欠いている…。同委員会を動かしているのは、サウジアラビア、トルコ、カタールで、これらの国が委員会にジュネーブ3会議を失敗させるよう当初から指示をしてきた」と断じた。
SANA(2月3日付)が伝えた。
AFP, February 3, 2016、AP, February 3, 2016、ARA News, February 3, 2016、Champress, February 3, 2016、al-Hayat, February 4, 2016、Iraqi News, February 3, 2016、Kull-na Shuraka’, February 3, 2016、al-Mada Press, February 3, 2016、Naharnet, February 3, 2016、NNA, February 3, 2016、Reuters, February 3, 2016、SANA, February 3, 2016、UPI, February 3, 2016などをもとに作成。
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