シリア政府代表団はジュネーブ3会議でのリヤド最高交渉委員会との直接会談の可能性について「テロリストと席を共にすることを快しとしない」と拒否(2016年3月16日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はスイスの首都ジュネーブで、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団と、ジュネーブ3会議の交渉再開以降2度目となる会談を行った。

ジャアファリー国連シリア代表は会談後の記者会見で「会合は建設的、有益で、外国の介入も、誰からの前提条件の提示もないシリア人どうしの対話成功への門戸を開くような実質的なステップを踏んだ」と述べた。

しかし、反体制派との直接交渉はあるかとの記者の問いに対しては「反体制派の一派がすべての反体制派を代表することはできない。我々は今、一つの反体制派ではなく、複数の反体制派に対処している」とした。

そのうえでリヤド最高交渉委員会との直接交渉の可否については「国連特別代表を通じて行われるのであって、メディアを通じて行われることはない。対話は…仲介者を通じて行われる…。我々シリア・アラブ共和国の代表団は直接交渉においてテロリストと席を共にすることを快しとしない。サウジ代表団(リヤド最高交渉委員会のこと)の交渉責任者は、(シリア国内の)各国大使館に砲撃を加え…、無実の人々を殺すテロ組織に所属するテロリストだ…。このテロリストが自らの発言を事態しない限りは直接交渉はないだろう」と述べた。

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一方、民主統一党が主導する西クルディスタン移行期民政局が「連邦制」樹立に向けた動きを本格化させようとしていることに関しては「シリア人どうしの間接交渉における主要な原則は、こうしたシナリオが生じることを回避している。我々がここで話し合っているのは、シリアの統合の維持、独立と平和の尊重、そして領土とシリア国民の統合の維持だ。だからここかしこでなされる一方的な発表にはコメントしない」と述べた。

SANA, March 16, 2016

SANA, March 16, 2016

 

AFP, March 16, 2016、AP, March 16, 2016、ARA News, March 16, 2016、Champress, March 16, 2016、al-Hayat, March 17, 2016、Iraqi News, March 16, 2016、Kull-na Shuraka’, March 16, 2016、al-Mada Press, March 16, 2016、Naharnet, March 16, 2016、NNA, March 16, 2016、Reuters, March 16, 2016、SANA, March 16, 2016、UPI, March 16, 2016などをもとに作成。

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