アレッポ市北部、南部でシリア軍とヌスラ戦線などからなる反体制派との戦闘が激化するなか、シリア軍はイドリブ県、ヒムス県で爆撃を実施(2016年4月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部郊外一帯(ハンダラート・キャンプ一帯)で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、シリア軍がヌスラ戦線側の拠点を空爆した。

この戦闘でシリア軍兵士14人と、ヌスラ戦線側戦闘員20人が死亡したという。

一方、アレッポ市南部郊外のアイス村一帯でも、シリア軍がヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

他方、ARA News(4月15日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、アレッポ市シャイフ・マクスード地区で、シャーム自由人イスラーム運動、第16師団、ファトフ旅団、「命じられるまま進め」連合、第13旅団、北部師団、ヌールッディーン・ザンキー運動と交戦し、戦闘員10人を殲滅した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラスタン市を空爆し、2人が死亡、またシリア軍は同地一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の支配下にあるタフタナーズ航空基地一帯を2度にわたり空爆した。

AFP, April 15, 2016、AP, April 15, 2016、ARA News, April 15, 2016、Champress, April 15, 2016、al-Hayat, April 16, 2016、Iraqi News, April 15, 2016、Kull-na Shuraka’, April 15, 2016、al-Mada Press, April 15, 2016、Naharnet, April 15, 2016、NNA, April 15, 2016、Reuters, April 15, 2016、SANA, April 15, 2016、UPI, April 15, 2016などをもとに作成。

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