ダーイシュは沿岸州の名でジャブラ市とタルトゥース市での連続自爆テロへの関与を認める声明を発表(2016年5月23日)

ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門アアマーク通信は、ジャブラ市とタルトゥース市で発生した連続爆破テロに関して速報で「イスラーム国の戦闘員がシリア海岸のジャブラ市とタルトゥース市でアラウィー派の拠点を攻撃」と伝えた。

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また「イスラーム通信」(5月23日付)は、ダーイシュが「イスラーム国沿岸州」の名で声明を出し、ジャブラ市、タルトゥース市での連続自爆テロへの関与を認めたと伝えた。

「速報:カリフ制の兵による特殊作戦により、多神教徒ヌサイリー派数百人をその本拠地タルトゥースとジャブラで殺傷」と題された声明において、沿岸州は以下の通り主張している。

「祝福されし作戦において、アッラーはイスラーム国の治安上の取り組みを成功に至らしめた。二つの部隊が背教者ヌサイリー派の館に進入し、ジャブラ市とタルトゥース市で不浄なる連中の拠点を標的に定め、爆破ベルトと爆弾を仕掛けた車の爆破に成功、多神教徒ヌサイリー派150人以上を殲滅、その倍の人数を負傷させた。イスラーム教徒の都市に対してロシア軍・ヌサイリー派の戦闘機が行う空爆によってイスラーム教徒が死を味わい続ける限り、彼らは死を味合うことになる。彼らが空爆し、殺戮するように、彼らは爆破され、焼かれる。アッラーのお許しのもと、次はより巧みで、より辛いものとなろう」。

AFP, May 23, 2016、AP, May 23, 2016、ARA News, May 23, 2016、Champress, May 23, 2016、Dawaalhaq.com, May 23, 2016、al-Hayat, May 24, 2016、Iraqi News, May 23, 2016、Kull-na Shuraka’, May 23, 2016、al-Mada Press, May 23, 2016、Naharnet, May 23, 2016、NNA, May 23, 2016、Reuters, May 23, 2016、SANA, May 23, 2016、UPI, May 23, 2016などをもとに作成。

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