アレッポ県では、シャームの民のヌスラ戦線などのジハード主義武装集団を含む「反体制派」の拠点都市アアザーズ市一帯で活動するアアザーズ作戦司令室は声明(第1号)を出し、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などのジハード主義武装集団と共闘するスンナ軍に対して同地一帯からの完全退去を求めた。
退去要求は、アアザーズ作戦司令室参加組織が襲撃を受け、メンバーが逮捕されているため。
クッルナー・シュラカー(6月22日付)によると、アアザーズ作戦司令室は、北の兵、北部連隊、ハーティム大隊、殉教者ワリード・アリード大隊、殉教者マルアナーズ大隊、イスラームの兵、ムサンナー大隊、北の槍、シャーム軍団、ムジャーヒド青年大隊の10組織から構成されている。
これに対して、スンナ軍は声明を出し、いかなる民間人、戦闘員に対しても不正は働いていないと主張、今後スンナ軍の施設が攻撃を受けた場合、報復を行うと宣言した。
AFP, June 22, 2016、AP, June 22, 2016、ARA News, June 22, 2016、Champress, June 22, 2016、al-Hayat, June 23, 2016、Iraqi News, June 22, 2016、Kull-na Shuraka’, June 22, 2016、al-Mada Press, June 22, 2016、Naharnet, June 22, 2016、NNA, June 22, 2016、Reuters, June 22, 2016、SANA, June 22, 2016、UPI, June 22, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.