ロシア国防省はアレッポ市東部への支援物資搬入・配給のための攻撃再開延期を求める国連の要請を拒否(2016年11月10日)

『ハヤート』(11月11日付)などによると、国連のヤン・エグランド人道問題緊急援助調整官、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室が籠城を続けるアレッポ市東部に対する「最後の食糧支援物資」配給を行ったと発表する一方、10月18日からからアレッポ市一帯での空爆を中止しているとされるロシア軍による攻撃再開延期をロシア国防省に要請した。

しかし、ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、エリアソン副事務総長からの要請に対して、「停戦延期は民間人への支援ではなく、テロリストが戦闘能力を回復するだけで…無益で非論理的」として拒否した。

なお、RT(11月10日付)は、米国防総省高官が、地中海東部に配備されたロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフに搭載されている戦闘機、ロシア海軍ミサイル巡洋艦ピョートル・ヴィェリーキイなどが参加するかたちで、ロシア軍によるアレッポ市東部への空爆が近く再開されると見ていると伝えた。

AFP, November 10, 2016、AP, November 10, 2016、ARA News, November 10, 2016、Champress, November 10, 2016、al-Hayat, November 11, 2016、Iraqi News, November 10, 2016、Kull-na Shuraka’, November 10, 2016、al-Mada Press, November 10, 2016、Naharnet, November 10, 2016、NNA, November 10, 2016、Reuters, November 10, 2016、RT, November 10, 2016、SANA, November 10, 2016、UPI, November 10, 2016などをもとに作成。

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