ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市および同市近郊のダイル・ザウル航空基地一帯で攻勢を激化させ、シリア軍と激しく交戦した。
攻撃は、ダイル・ザウル市ジュバイリーヤ地区、ラシュディーヤ地区、工業地区、ムワッザフィーン地区、労働者住宅地区、ラサーファ地区、そしてブガイリーヤ村、ダイル・ザウル航空基地一帯、第137旅団基地一帯に対して行われ、シリア軍兵士12人がダーイシュの自爆攻撃などで死亡、またダーイシュ戦闘員20人も死亡した。
また、SANA(1月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル航空基地南部および北西部一帯、サルダ山一帯、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、工業地区、ブガイリーヤ村およびその西部一帯のシリア軍拠点に対して激しい攻撃を加え、シリア軍と交戦した。
シリア人権監視団によると、シリア軍は120回以上の空爆を実施、また地上部隊が迎撃したが、ダーイシュの進軍を阻止することはできなかった。
クッルナー・シュラカー(1月14日付)によると、この戦闘で、ダーイシュは、ダイル・ザウル航空基地に隣接する補給大隊基地を制圧、ダイル・ザウル市とダイル・ザウル航空基地を結ぶ街道を遮断したという。
また、ARA News(1月15日付)によると、ダイル・ザウル市とダマスカス県を結ぶ街道に面したジャーヒズィーヤ住宅(士官住宅)、アサド病院一帯のシリア軍拠点を制圧した。
シリア軍消息筋はAFP(1月15日付)に対して、ダーイシュの攻撃は、ダイル・ザウル航空基地とダイル・ザウル市の兵站路を遮断することで、ダイル・ザウル市への包囲網を強めることが狙いだという。
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一方、有志連合に参加する西欧諸国所属と思われる戦闘機4機が、マヤーディーン市内の加工食品工場を空爆した。
工場は過去の空爆で放棄され、無人化していたが、戦闘機は11回にわたって同地のダーイシュの装備などを攻撃したという。
AFP, January 14, 2017、AP, January 14, 2017、January 15, 2017、ARA News, January 14, 2017、Champress, January 14, 2017、al-Hayat, January 15, 2017、January 16, 2017、Iraqi News, January 14, 2017、Kull-na Shuraka’, January 14, 2017、al-Mada Press, January 14, 2017、Naharnet, January 14, 2017、NNA, January 14, 2017、Reuters, January 14, 2017、SANA, January 14, 2017、UPI, January 14, 2017などをもとに作成。
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