ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラーなどの親政権武装勢力が、バラダー渓谷の占拠を続けるシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の拠点などを空爆・砲撃、交戦した。
戦闘は、アイン・フィージャ町一帯、ダイル・ムクリン町、イフラ村一帯などで激しく行われた。
また東グータ地方では、イスラーム軍の拠点都市であるドゥーマー市をシリア軍が砲撃し、3人が死亡した。
ARA News(1月17日付)によると、これに対して、反体制武装集団はハラスター市郊外の車両管理局近くでトンネルを爆破し、シリア軍少将1人を含む9人が死亡した。
シリア人権監視団によると、トンネルを破壊したのはイスラーム旅団。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジャッブーリーン村一帯で、シリア軍、親政権武装勢力がジハード主義武装集団と交戦、またシリア軍はキースィーン村、タルビーサ市を空爆・砲撃し、女性2人を含む7人が死亡した。
一方、SANA(1月17日付)によると、シリア軍がダイル・フール村、ガントゥー市、タルビーサ市、ガルナータ村、ファルハーニーヤ村でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を空爆・砲撃した。
これに対して、反体制武装集団はジャッブーリーン村を砲撃した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ファトフ軍がフーア市を砲撃した。
また、ARA News(1月17日付)によると、シリア軍がジスル・シュグール市一帯を砲撃した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がダルアー市マンシヤ地区のシリア軍拠点一帯を砲撃、またシリア軍がヤードゥーダ村の反体制武装集団拠点を砲撃した。
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アレッポ県では、ARA News(1月17日付)によると、シリア軍がアレッポ市北部郊外のアルド・マッラーフ地区の農場地帯でファトフ軍と交戦した。
AFP, January 17, 2017、AP, January 17, 2017、ARA News, January 17, 2017、Champress, January 17, 2017、al-Hayat, January 18, 2017、January 19, 2017、Iraqi News, January 17, 2017、Kull-na Shuraka’, January 17, 2017、January 18, 2017、al-Mada Press, January 17, 2017、Naharnet, January 17, 2017、NNA, January 17, 2017、Reuters, January 17, 2017、SANA, January 17, 2017、UPI, January 17, 2017などをもとに作成。
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