ロシア・トルコ空軍がアレッポ県北部のダーイシュの拠点都市バーブ市に対して初の合同軍事作戦を実施、米主導の有志連合もトルコ軍との協力のもとバーブ市を初めて爆撃、シリア軍もバーブ市南方で爆撃を激化(2017年1月18日)

ロシア軍参謀本部機動総局のセルゲイ・ルドスコイ局長は記者団に対して、ロシア・トルコ両軍が18日にアレッポ県北部のバーブ市のダーイシュ(イスラーム国)に対して初の合同空爆作戦を実施したと発表した。

ルドスコイ局長によると、作戦にはロシア軍戦闘機9機とトルコ軍戦闘機8機が参加し、シリア政府の許可を得て空爆を実施したという。

『ハヤート』(1月19日付)が伝えた。

一方、有志連合のジョン・ドリアン報道官は、米軍主導の有志連合が、「トルコ軍との協力のもと」にバーブ市一帯のダーイシュ拠点に対して初の空爆を実施したことを明らかにした。

また、米中央軍(CENTCOM)は、1月17日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ブーカマール市近郊(2回)、バーブ市近郊(1回)、ラッカ市近郊(10回)、アイン・イーサー市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

**

このほか、ARA News(1月18日付)によると、シリア軍もバーブ市南東部郊外にあるダーイシュの拠点複数カ所に対して、砲撃を行った。

AFP, January 18, 2017、AP, January 18, 2017、ARA News, January 18, 2017、Champress, January 18, 2017、al-Hayat, January 19, 2017、Iraqi News, January 18, 2017、Kull-na Shuraka’, January 18, 2017、al-Mada Press, January 18, 2017、Naharnet, January 18, 2017、NNA, January 18, 2017、Reuters, January 18, 2017、SANA, January 18, 2017、UPI, January 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.