ロシア大統領府報道官は、アスタナ会議への米国の参加を拒否するイランを非難(2017年1月21日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、1月23日にカザフスタンの首都アスタナで開催予定のシリア政府と反体制武装集団の和平協議(アスタナ会議)への米国の参加を拒否しているイランの姿勢に関して「事態を複雑化する」と非難した。

BBC(1月21日付)のインタビューに対して、ペスコフ報道官は「テヘランはシリアの事態正常化における重要なプレーヤーだが、米国の参加を拒否する姿勢は事態をさらに複雑化させる」と述べた。

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国連安保理は報道声明を出し、1月23日にカザフスタンの首都アスタナで開催予定のシリア政府と反体制武装集団の和平協議(アスタナ会議)に関して「シリア人主導の政治プロセスの重要な一部」と位置づけ支持を表明した。

同時に声明は、ダーイシュ(イスラーム国)がヒムス県タドムル市のUNESCO世界文化遺産パルミラ遺跡群のローマ式円形劇場と四面門を破壊したことを非難した。


AFP, January 21, 2017、AP, January 21, 2017、ARA News, January 21, 2017、BBC, January 21, 2017、Champress, January 21, 2017、al-Hayat, January 22, 2017、Iraqi News, January 21, 2017、Kull-na Shuraka’, January 21, 2017、al-Mada Press, January 21, 2017、Naharnet, January 21, 2017、NNA, January 21, 2017、Reuters, January 21, 2017、SANA, January 21, 2017、UPI, January 21, 2017などをもとに作成。

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