シャーム解放機構とアクサー旅団(旧ジュンド・アクサー機構)は停戦で合意するも、ハマー県、イドリブ県で戦闘は続く(2017年2月16日)

クッルナー・シュラカー(2月16日付)、ARA News(2月16日付)によると、イドリブ県南部とハマー県北部で衝突を続けるシャーム解放機構とアクサー旅団(旧ジュンド・アクサー機構)が停戦に合意した。

停戦合意は、①戦闘停止、②アクサー旅団メンバーがダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市方面に退去する猶予を保障する、といった内容からなり、交渉はトゥルキスターン・イスラーム党が仲介するかたちで行われた。

しかし、この合意は、アクサー旅団の戦闘員の退去の経路など詳細については定められていないという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、県北部のサイヤード村一帯で、シャーム解放機構が旧ジュンド・アクサー機構(アクサー旅団)の拠点を攻撃し、両者は激しく交戦した。

これにより、旧ジュンド・アクサー機構は、ムーリク市、ハーン・シャイフーン市(イドリブ県)方面に撤退した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、旧ジュンド・アクサー機構(アクサー旅団)の支配下にあるハーン・シャイフーン市一帯で、同機構と村一帯で、シャーム解放機構が交戦した。

AFP, February 16, 2017、AP, February 16, 2017、ARA News, February 16, 2017、Champress, February 16, 2017、al-Hayat, February 17, 2017、Iraqi News, February 16, 2017、Kull-na Shuraka’, February 16, 2017、al-Mada Press, February 16, 2017、Naharnet, February 16, 2017、NNA, February 16, 2017、Reuters, February 16, 2017、SANA, February 16, 2017、UPI, February 16, 2017などをもとに作成。

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