ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機(有志連合)が県北部のスワル町を空爆し、ガソリン・スタンド、複合商業施設、駐車場などが被弾し、子供複数を含む11人以上が死亡、35人が負傷した。
なお、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のダジュワール・ハッバート前線司令官がAFP(2月22日付)に明らかにしたところによると、シリア民主軍は米主導の有志連合の航空支援を受け、油田地帯を擁するダイル・ザウル県北部のダーイシュ支配地域に侵攻したという。
また、クッルナー・シュラカー(2月22日付)は、ダイル・ザウル軍事評議会のアフマド・アブー・ハウラ司令官が、「ユーフラテスの怒り」作戦司令室が開いた記者会見で、シリア民主軍がダイル・ザウル県内に進攻し、県内の複数カ村を制圧したと述べたと伝えた。
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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(2月22日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市北部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ジャルワーン村、クユータール村、アブー・ワーヒー村、ハミーディー村、カーリフ村を制圧した。
AFP, February 22, 2017、AP, February 22, 2017、ARA News, February 22, 2017、Champress, February 22, 2017、al-Hayat, February 23, 2017、Iraqi News, February 22, 2017、Kull-na Shuraka’, February 22, 2017、al-Mada Press, February 22, 2017、Naharnet, February 22, 2017、NNA, February 22, 2017、Reuters, February 22, 2017、SANA, February 22, 2017、UPI, February 22, 2017などをもとに作成。
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