シリア軍はシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が進攻を続けるダルアー市を激しく爆撃(2017年2月23日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市マンシヤ地区で、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と激しく交戦、シリア軍が同地のほか、ダム街道地区などを空爆するとともに、地対地ミサイルと思われる砲弾で砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、外国人(アラブ人)戦闘員がマンシヤ地区内のシリア軍拠点に対して爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行った。

一連の戦闘では、シリア軍の攻撃により子供6人、女性4人を含む19人が死亡、反体制武装集団の攻撃により子供3人を含む5人が死亡した(クッルナー・シュラカー(2月23日付)によると、10人が死亡、63人が負傷)。

なお、シャーム解放機構などからなる堅固な建造物作戦司令室が「屈辱ではなく死を」作戦を開始して以降、シリア軍は士官5人を含む32人が戦死、反体制武装集団側も54人の戦闘員が死亡しているという。

一方、SANA(2月23日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区、ブスラー・シャーム市、ガラズ刑務所一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

また、シャーム解放機構がダルアー市空港地区を砲撃し、女性1人が死亡した。

Kull-na Shuraka', February 23, 2017

Kull-na Shuraka’, February 23, 2017

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、親政権武装勢力がアレッポ市西部郊外のスーク・ジャバス地区一帯、ラーシディーン郊外地区などで反体制武装集団との戦闘を続け、シリア軍戦闘機が同地を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム自由人イスラーム運動がヒルブナフサ村一帯で、シリア軍を狙撃する一方、シリア軍はカフルズィーター市、ザカート村、アルバイーン村を空爆、サラミーヤ市郊外のハルダーナー村、アブー・フバイラート村、ガーブ平原のカストゥーン村を砲撃した。

一方、SANA(2月23日付)によると、シリア軍がハワーシュ丘、タイバト・イマーム市でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジスリーン町一帯、ムハンマディーヤ町一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(2月23日付)によると、ハラスター市郊外に反体制武装集団が砲撃を加え、2人が死亡、10人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区を砲撃し、1人が死亡した。

一方、SANA(2月23日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハドル村南部のハムリーヤ丘をシリア軍が砲撃した。

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スワイダー県では、SANA(2月23日付)によると、反体制武装集団がバカー村を砲撃し、女児1人が死亡した。

AFP, February 23, 2017、AP, February 23, 2017、ARA News, February 23, 2017、Champress, February 23, 2017、al-Hayat, February 24, 2017、Iraqi News, February 23, 2017、Kull-na Shuraka’, February 23, 2017、al-Mada Press, February 23, 2017、Naharnet, February 23, 2017、NNA, February 23, 2017、Reuters, February 23, 2017、SANA, February 23, 2017、UPI, February 23, 2017などをもとに作成。

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