アレッポ県では、SANA(3月7日付)によると、シリア軍がバーブ市南東部で南進を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあった15町・村を新たに制圧、治安と安定を回復した。
シリア軍が新たに奪還したのは、ハフサ町、ハフィーヤト・ハムル村、リーハーニーヤ村、ハルナト・シハーブ村、マアルバー村、ザヒーラ村、大カバブ村、小カバブ村、ウンム・ラスーム村、カッバーリーヤ村、ラスム・ブーハル村、タッバーラ村、バルーワ村、アズィーズィーヤ村、カバーン・シャイフ・アブヤド村。
シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、ヒズブッラーのエリート部隊、ロシア軍機甲大隊とともに、アレッポ市への水道供給が50日以上にわたって停止していたハフサ町郊外のバービリー揚水場を制圧、そしてアレッポ市とラッカ市を結ぶ街道沿いに位置する戦略的要衝のジャッラーフ航空基地を見下ろすことができる地域一帯に到達した。
ジャッラーフ航空基地は2013年2月に反体制武装集団によって制圧されたのち、2014年にダーイシュが戦闘の末に手中に収めた。
ダーイシュは同基地で捕獲した戦闘機を使用するためパイロット養成に向けた教練を試みたとされるが、シリア軍は同基地で捕獲された戦闘機3機のうちの2機を破壊、また残る1機も利用不能となったという。
AFP, March 7, 2017、AP, March 7, 2017、ARA News, March 7, 2017、Champress, March 7, 2017、al-Hayat, March 8, 2017、Iraqi News, March 7, 2017、Kull-na Shuraka’, March 7, 2017、al-Mada Press, March 7, 2017、Naharnet, March 7, 2017、NNA, March 7, 2017、Reuters, March 7, 2017、SANA, March 7, 2017、UPI, March 7, 2017などをもとに作成。
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