シリア外務省は領内に侵攻するトルコ軍を撤退させるよう国連に要請(2017年3月10日)

シリアの外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長宛に書簡を送り、シリア領内に侵攻中のトルコ軍部隊を撤退させるための義務を果たすよう安保理および国際社会に求めた。

書簡で、外務在外居住者省は、シリア領内を侵犯中のトルコ軍が9日にアレッポ県マンビジュ市西部のブワイヒジュ村、ブーガーズ村、ウムヤーナ村、543高地を空爆し、市民多数を殺害する一方、同地に展開したシリア軍および予備部隊からなる「シリア国境警備隊」を砲撃したと報告、シリアが「テロとの戦い」の責任を果たすなかで、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン政権が、テロ組織に武器、資金などを支援しつつけていると名指しで非難した。

そのうえで、安保理と国際社会に対して、トルコ軍をシリア領内から撤退させ、地域および世界の治安と安定を維持するための義務を果たすよう要請した。

AFP, March 10, 2017、AP, March 10, 2017、ARA News, March 10, 2017、Champress, March 10, 2017、al-Hayat, March 11, 2017、Iraqi News, March 10, 2017、Kull-na Shuraka’, March 10, 2017、al-Mada Press, March 10, 2017、Naharnet, March 10, 2017、NNA, March 10, 2017、Reuters, March 10, 2017、SANA, March 10, 2017、UPI, March 10, 2017などをもとに作成。

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