首都ダマスカスで連続自爆テロが発生し、30人以上死亡、数十人負傷(2017年3月15日)

SANA(3月15日付)などが伝えたところによると、ダマスカス県中心街ナスル通り(ハミーディーヤ市場入口)の裁判所建物内と北西部の歓楽街ラブワ地区のレストランで午後1時半頃に自爆テロが発生し、多数の市民が死傷した。

ダマスカス県警察によると、ナスル通りでの自爆テロは、自爆ベルトを着用した男性による犯行で、この男性は軍服を着用し、軽火器、手榴弾を携帯、人混みに紛れた玄関から施設内に進入し、警察が静止しようとしたところ自爆したという。

また、ナジュムッディーン・アフマド法務大臣によると、裁判所での自爆テロでは、別の男性も自爆ベルトを着用し、2度目の自爆を試みようとしたが、現場を逃走、その後当局によって逮捕されたという。

SANAによると、この爆発で少なくとも25人が死亡、数十人が負傷した。

しかし、シリア人権監視団によると、死者は39人で、うち民間人は24人、警察、軍兵士、警備員は7人にのぼり、ディマシュク・ナウ(3月15日付)によると、死者は30人、負傷者は45人だという。

SANA, March 15, 2017

SANA, March 15, 2017

一方、ラブワ地区での自爆テロに関して、SANA特派員が複数の消息筋から得た情報によると、第2、第3の爆発が計画されていたが、当局が男性2人を逮捕し、未然に防いだという。

SANAによると、この爆発で多数の負傷が出たと報じられたが、具体的な人数については明らかにされなかった。

だが、クッルナー・シュラカー(3月15日付)によると、負傷者は24人にのぼるという。

Kull-na Shuraka’, March 15, 2017

SANA, March 15, 2017

AFP, March 15, 2017、AP, March 15, 2017、ARA News, March 15, 2017、Champress, March 15, 2017、Dimashq.Now, March 15, 2017、al-Hayat, March 16, 2017、Iraqi News, March 15, 2017、Kull-na Shuraka’, March 15, 2017、al-Mada Press, March 15, 2017、Naharnet, March 15, 2017、NNA, March 15, 2017、Reuters, March 15, 2017、SANA, March 15, 2017、UPI, March 15, 2017などをもとに作成。

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