シャーム解放機構、「穏健な反体制派」、外交人戦闘員がハマー県北部で攻勢を続け、シリア政府の拠点都市ムハルダ市への包囲を強める(2017年3月23日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、県北部のハッターブ村一帯、トゥライスィーヤ村、シュアサ村、カムハーナ町、スーラーン市、マアーン村一帯で、シャーム解放機構、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、「穏健な反体制派」と目されるイッザ軍、イドリブ自由軍、ウズベク人、トルキスタン人、コーカサス人などからなる外国人戦闘員が、シリア軍、親政権武装勢力と交戦した。

シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、数日前からの攻勢で、シャイザル町、シャルユート村、カウカブ村、バッザーム丘、イスカンダリーヤ村、アブー・ウバイダ村、カラーミタ村、シャルユート村一帯、シャイザル町、スーラーン市、マアルダス村、カフルアミーム村、バルフサイン村、マアッルザーフ町、マジュダル村、ヒルバト・ハジャーマ村などに支配地域を拡げ、シリア政府の拠点都市の一つムハルダ市への包囲を強めている。

これに対して、シリア軍はトゥルール・ハムル村一帯などへの空爆を行った。

一方、SANA(3月23日付)によると、シリア軍が県北部のマアルダス村、ハッターブ村、マアッルザーフ町、シール村に侵攻したシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動、ラフマーン軍団などからなる反体制武装集団が、ジャウバル区北の工業地区、バルザ区ハーフィズ通り一帯でシリア軍と交戦するとともに、オートストラード・ファイハー地区一帯で新たに戦端を開いた。

反体制武装集団はまた、中心街のラウダ地区、クスール地区、アッバースィーイーン地区を砲撃した。

一方、SANA(3月23日付)によると、シリア軍がジャウバル区北部(工場地区一帯)でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

これに対して、ジャウバル区、カーブーン区で活動する反体制武装集団は、中心街のラウダ地区、アッバースィーイーン地区を砲撃し、住民複数人が負傷、器物などが破損した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市南部郊外のウスマーニーヤ村、タラーフィフ村、ジャズラーヤー村、ウワイナート村などを砲撃・空爆した。

一方、SANA(3月23日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発がアレッポ市ハムダーニーヤ地区内(第3000計画地区)の学校に着弾し、子供5人が死亡、4人が負傷した。

**

ヒムス県では、SANA(3月23日付)によると、シリア軍が、ガントゥー市、ウンム・シャルシューフ村、ガジャル村、バーイカ村などでシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

**

ダルアー県で活動するバイト・マクディス・イスラーム団は声明を出し、シャーム解放機構に忠誠を表明、組織を解体し合流すると発表した。

AFP, March 23, 2017、AP, March 23, 2017、ARA News, March 23, 2017、Champress, March 23, 2017、al-Hayat, March 24, 2017、Iraqi News, March 23, 2017、Kull-na Shuraka’, March 23, 2017、al-Mada Press, March 23, 2017、Naharnet, March 23, 2017、NNA, March 23, 2017、Reuters, March 23, 2017、SANA, March 23, 2017、UPI, March 23, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.