ロシア軍はロジャヴァの拠点都市アフリーン市の防衛・警護を担うことでYPGと合意するなか、トルコ軍は同地一帯への越境砲撃・爆撃を続ける(2017年3月23日)

ドゥラル・シャーミーヤ(3月23日付)は、シリア駐留ロシア軍が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊との間で、アレッポ県北西部のロジャヴァの拠点都市アフリーン市の防衛・警護にあたることを合意したと伝えた。

この合意に基づき、ロシア軍はジンディールス町郊外に派遣した部隊に加えて、警察犬数百匹を人民防衛隊に供与する予定だという。

なお、ロシア軍のアフリーン市一帯への展開に関して、トルコ外務省は駐アンカラ・ロシア大使館を呼び出し、遺憾の意を伝えたという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市近郊のタワーマ村一帯が戦闘機(所属明示せず)の空爆を受けた。

また、トルコ軍所属の車輌多数が、国境を越えて、同地一帯に進入し、オリーブの樹木などを伐採し、監視ポストの建設、堀の掘削を行った。

AFP, March 23, 2017、AP, March 23, 2017、ARA News, March 23, 2017、Champress, March 23, 2017、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2017、al-Hayat, March 24, 2017、Iraqi News, March 23, 2017、Kull-na Shuraka’, March 23, 2017、al-Mada Press, March 23, 2017、Naharnet, March 23, 2017、NNA, March 23, 2017、Reuters, March 23, 2017、SANA, March 23, 2017、UPI, March 23, 2017などをもとに作成。

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