反体制派支配地域で活動する「国境なき医師団」はハマー県北部でシリア軍が「化学物質」を使用したと発表(2017年4月1日)

国境なき医師団は声明を出し、3月31日にシリア軍ヘリコプターがハマー県北部で実施した空爆で「化学物質」が使用され、2人が死亡したと発表した。

声明によると、「化学兵器」を争点した爆弾は、国境なき医師団が支援するラターミナ町の病院入口に着弾し、病院職員や患者が呼吸困難などの症状を訴え、うち2人が死亡、病院の施設は3日間にわたり利用不能となったという。

ハマー県北部では、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構が、米軍の支援を受けるイッザ軍、ナスル軍などとともに攻勢を強め、シリア軍と激しく交戦していた。

AFP, April 1, 2017、AP, April 1, 2017、ARA News, April 1, 2017、Champress, April 1, 2017、al-Hayat, April 2, 2017、Iraqi News, April 1, 2017、Kull-na Shuraka’, April 1, 2017、al-Mada Press, April 1, 2017、Naharnet, April 1, 2017、NNA, April 1, 2017、Reuters, April 1, 2017、SANA, April 1, 2017、UPI, April 1, 2017などをもとに作成。

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