イドリブ県南部のハーン・シャイフーン市でサリン・ガスと思われる有毒ガスが使用され、女性・子供ら多数が死亡(2017年4月4日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(4月4日付)、ARA News(4月4日付)などによると、シャーム自由人イスラーム運動などの反体制組織の拠点都市ハーン・シャイフーン市が早朝、3度にわたり空爆を受け、その直後、住民が有毒ガスによると思われる呼吸困難、痙攣、意識薄弱などの症状を訴え、女性、子供を含む多くの住民らが死亡した。

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クッルナー・シュラカーによると、空爆当初の死者数は400人に及ぶと見込まれていた。

だが、トルコのイスタンブールに拠点を置くシリア革命反体制勢力国民連立は、70人が死亡、200人が中毒症状を訴えていると発表、英国で活動するシリア人権監視団は複数の医療筋の情報として、子供11人を含む11人が死亡、60人以上が中毒症状を訴えていると発表した。

さらに、ロイター通信(4月4日付)は、イドリブ県医療局の代表を務めるというムンズィル・ハリール氏の話として、50人以上が死亡、300人以上が中毒症状を打っていると伝え、カタールの衛星テレビ局ジャズィーラ・チャンネル(4月4日付)は、死者数が100人にのぼると報じた。

その後、シリア人権監視団は少なくとも72人が死亡したと修正、最終的には87人(子供31人、女性20人)が犠牲になったと発表した。

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クッルナー・シュラカーがホワイト・メルメットの隊員の一人アナス・ディヤーブ氏から得た情報によると、空爆は午前6時半頃に3度にわたり行われ、有毒ガスを装填した爆発物が使用されたという。

着弾した爆弾のうち1発は不発弾で、そのなかに有毒ガスが装填されていたのだという。

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SNN(4月4日付)は、使用された有毒ガスが「無色無臭の有毒ガスで人間や動物の生命に影響を及ぼす。4つの化学物質の化合物で、皮膚に触れたり、ないしは飛散したりすることで症状を発する」としたうえで、「皮膚への接触ないしは吸引によって体内に入ったサリン・ガスによる症状だろう」と伝えた。

AMN, April 4, 2017

SMART News Network, April 4, 2017

SMART News Network, April 4, 2017

AFP, April 4, 2017、Aljazeera.net, April 4, 2017、AP, April 4, 2017、ARA News, April 4, 2017、Champress, April 4, 2017、al-Hayat, April 5, 2017、Iraqi News, April 4, 2017、Kull-na Shuraka’, April 4, 2017、al-Mada Press, April 4, 2017、Naharnet, April 4, 2017、NNA, April 4, 2017、Reuters, April 4, 2017、SANA, April 4, 2017、SNN, April 4, 2017、UPI, April 4, 2017などをもとに作成。

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