ヒムス県では、SANA(5月20日付)によると、ロシアの仲介によるシリア政府と反体制武装集団の停戦合意に従い、ヒムス市ワアル地区で籠城を続けてきた反体制武装集団戦闘員の退去が行われた。
シリア政府当局への投降を拒否する戦闘員の同地からの退去はこれが14度目で、今回が最後(18日に行われていた13度目の退去についてもSANAは「最後」と報じていた)。
戦闘員408人を含む約1,220人が、シリア政府の用意した旅客バス20台に分乗し、ワアル地区を退去し、イドリブ県イドリブ市、アレッポ県ジャラーブルス市に向かった。
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ダマスカス県では、SANA(5月20日付)によると、バルザ区、カーブーン区で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員1,076人を含む2,672人の退去がシリア政府と反体制武装集団の停戦合意に基づき行われた。
同地からの退去はこれが3度目で、戦闘員らはシリア政府が用意した旅客バスに分乗し、イドリブ県方面へと向かった。
AFP, May 20, 2017、AP, May 20, 2017、ARA News, May 20, 2017、Champress, May 20, 2017、al-Hayat, May 21, 2017、Kull-na Shuraka’, May 20, 2017、al-Mada Press, May 20, 2017、Naharnet, May 20, 2017、NNA, May 20, 2017、Reuters, May 20, 2017、SANA, May 20, 2017、UPI, May 20, 2017などをもとに作成。
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