革命特殊任務軍はヨルダンのラクバーン難民キャンプから難民を退去させることに同意したとの情報を否定(2018年7月9日)

米主導の有志連合の「協力部隊」(partner forces)の一つで、米国などの占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯で活動を続けている革命特殊任務軍は、ヨルダン北東部にあるルクバーン難民キャンプの住民に向けて声明を出し、そのなかで「我々はこの地域に留まり、あなた方を守すると伝えたい。我々はキャンプに関するすべての噂がウソだと言いたい。キャンプを別の場所に移設するなどという決定は存在しない」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月9日付)によると、声明は、米国の支援を受ける革命特殊任務軍などが、有志連合、さらにはロシアとの調整の末、ルクバーン難民キャンプに身を寄せている600世帯の退去に同意したとの情報が流れたのを受けたもの。

AFP, July 9, 2018、ANHA, July 9, 2018、AP, July 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2018、al-Hayat, July 10, 2018、Reuters, July 9, 2018、SANA, July 9, 2018、UPI, July 9, 2018などをもとに作成。

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