アサド大統領はシリアを訪問中のイラクのイブラーヒーム・ジャアファリー外務大臣および同大臣を団長とする使節団と会談した。
SANA(10月15日付)によると、会談ではシリア・イラク両国の情勢の進捗、地域情勢、国際情勢について意見が交わされた。
アサド大統領は会談で、シリア・イラク両国での「テロとの戦い」での勝利を、両国の英雄たちの血が入り交じるかたちで実現された共通の勝利と位置づけ、これを讃えるとともに、両国の復興に向けて、さらなる関係強化が必要だと強調した。
これに対して、ジャアファリー外務大臣は、地域情勢および国際情勢がシリア、イラク両国にとって良い方向に変化しており、それが「テロとの戦い」のさらなる勝利と復興に視することになると述べた。
会談ではまた、両国間の国境通行所の再開に向けた活動を重点的に行うことで合意した。
会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣らが同席した。
ジャアファリー外務大臣ら一行はまた、ハンムーダ・サッバーグ人民議会議長、イマード・フマイス首相とも個別に会談した。
AFP, October 15, 2018、ANHA, October 15, 2018、AP, October 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 15, 2018、al-Hayat, October 16, 2018、Reuters, October 15, 2018、SANA, October 15, 2018、UPI, October 15, 2018などをもとに作成。
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