トルコの支援を受ける国民解放戦線は「いかなるレッドラインも設けず、諸外国によるあらゆる合意を度外視して」支配地域の防衛にあたると表明(2019年5月6日)

トルコの支援を受ける国民解放戦線は声明を出し、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にある反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)に対するロシア・シリア両軍の攻撃が激化していることに関して、「いかなるレッドラインも設けず、諸外国によるあらゆる合意を度外視して」支配地域の防衛にあたると表明した。

シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団、アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動などからなる国民解放戦線は、シャーム解放機構との抗争に敗れ、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域の軍事・治安権限を奪われ、トルコの占領下にあるアレッポ県北部に活動拠点を移している。

AFP, May 6, 2019、ANHA, May 6, 2019、AP, May 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2019、al-Hayat, May 7, 2019、Reuters, May 6, 2019、SANA, May 6, 2019、UPI, May 6, 2019などをもとに作成。

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