トルコの支援を受ける国民解放戦線、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構と共闘するイッザ軍はシリア軍側が発表した停戦を拒否(2019年5月18日)

トルコの支援を受ける国民解放戦線のナージー・ムスタファー報道官は、ロシアとトルコが合意したとされる72時間の停戦に関して、ドゥラル・シャーミーヤ(5月18日付)に対して「停戦に関していかなる提案が行われても、国民解放戦線によって一切拒否される」と述べた。

その理由として、ムスタファー報道官は「シリア軍が最近になって占領した地域からの停戦、数十人が犠牲となり、数十万人に避難生活を余儀なくしている無垢の市民への野蛮な砲撃の停止をロシアの停戦が保障していないのが、拒否の理由だ」と強調した。

また、国民解放戦線に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動のジャービル・アリー・バーシャー総司令官も「宗派主義民兵(シリア軍のこと)が占領下村々から撤退しない限りは停戦を拒否する…。我々はアッラーの許しのもと戦いのさなかにある」と表明、戦闘員に戦闘継続を呼びかけた。

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シャーム解放機構と共闘し、ハマー県北部で戦闘を続けているイッザ軍の司令官の1人マフムード・マフムード大尉はツイッターのアカウント(https://twitter.com/alaza_aza)を通じて「現状において停戦に言及することは、あからさまな反逆行為だ…。それ(停戦)は敵が力を蓄え、隊列を再編するための時間稼ぎだ」と綴り、停戦を拒否する姿勢を示した。

AFP, May 18, 2019、ANHA, May 18, 2019、AP, May 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 18, 2019、al-Hayat, May 19, 2019、Reuters, May 18, 2019、SANA, May 18, 2019、SOHR, May 18, 2019、UPI, May 18, 2019などをもとに作成。

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