シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから14日目(爆撃を激化させてから135日目)を迎えた9月14日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続き、シリア軍は約240回にわたり砲撃を行った。
シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より2人(民間人2人(うち女性0人、子供1人)、シリア軍兵士は0人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて4,140人となった。
内訳は、民間人1,055人(うち女性188人、子供264人)、シリア軍兵士1,406人、反体制武装集団戦闘員1,671人。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がシャイフ・ムスタファー村、カフルサジュナ村、マアッラト・ハルマ村、マアッラト・スィーン村、カルサア村、カフルナブル市、ウライニバ村一帯、ウンム・スィール村、カフルルーマー村、ハーッス村、マウカ村、アーミリーヤ村、ハザーリーン村一帯、トゥラムラー村、ダイル・シャルキー村、ダイル・ガルビー村を砲撃した。
一方、ドゥラル・シャーミーヤ(9月14日付)によると、トルコ軍部隊がカフルルースィーン村に設置された通行所を通じてシリア領内に入った。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハウワーシュ村、フワイジャ村、アムキーヤ町を砲撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県南部一帯を砲撃した。
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ダルアー県では、HFL(9月14日付)によると、ダーイル町で武装集団がバアス党のヤルムーク支局指導部メンバーのヌールッディーン・ジャームース氏を襲撃し、殺害した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を34件(アレッポ県6件、ラタキア県11件、イドリブ県13件、ハマー県4件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を31件(イドリブ県13件、ハマー県10件、アレッポ県2件、ラタキア県6件)確認した。
AFP, September 14, 2019、ANHA, September 14, 2019、AP, September 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 14, 2019、Reuters, September 14, 2019、SANA, September 14, 2019、SOHR, September 14, 2019、UPI, September 14, 2019などをもとに作成。
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