トルコ軍がハサカ県アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊を砲撃(2020年7月23日)

ハサカ県では、SANA(7月23日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のバーブ・ハイル村などを砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、女性1人を含む4人が死亡、10人以上が負傷した。

また、ANHA(7月23日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市内(旧マハッタ(鉄道駅)地区)の民家で爆弾が爆発し、子供1人が負傷した。

これに関して、シリア人権監視団は、トルコ軍が民間の近くにある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の旧拠点を狙って砲撃し、砲弾が民間に着弾したと発表した。

このほか、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市西の国境地帯で合同パトロールを実施した。

AFP, July 23, 2020、ANHA, July 23, 2020、AP, July 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2020、Reuters, July 23, 2020、SANA, July 23, 2020、SOHR, July 23, 2020、UPI, July 23, 2020などをもとに作成。

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