シリア軍はヒムス県の要衝スフナ市600メートルの距離に接近(2017年7月29日)

ヒムス県では、SANA(7月29日付)によると、シリア軍が同盟部隊とともにハイル油田とスフナ市を結ぶ県東部の回廊地帯でダーイシュ(イスラーム国)の追撃を続行した。

これにより、シリア軍はスフナ市南西部のタッル・ウンム・ハスム村、カリーラート山を制圧した。

また、クッルナー・シュラカー(7月29日付)によると、シリア軍はダーイシュとの戦闘の末にスフナ市西部のスファイラ村、ワーディー・カスブを制圧、スフナ市から600メートルの距離にまで接近した。

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ハマー県では、SANA(7月29日付)によると、シリア軍がサラミーヤ市東部のウカイリバート町、スーハー村、ジュルーフ村、カスタル村、クライブ・サウル村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月29日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部パノラマ交差点一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯、第137連隊基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を空爆した。

AFP, July 29, 2017、AP, July 29, 2017、ARA News, July 29, 2017、Champress, July 29, 2017、al-Hayat, July 30, 2017、Kull-na Shuraka’, July 29, 2017、al-Mada Press, July 29, 2017、Naharnet, July 29, 2017、NNA, July 29, 2017、Reuters, July 29, 2017、SANA, July 29, 2017、UPI, July 29, 2017などをもとに作成。

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マンビジュ市一帯出身の78人が2016年政令第15号に基づき放免(2017年7月29日)

アレッポ県では、SANA(7月29日付)によると、西クルディスタン移行期民政局支配下のマンビジュ市およびその周辺出身の反体制活動家や徴兵忌避者78人が、地元和解プロセスの一環で2016年政令第15号に基づき恩赦の対象となり、放免となった。

バアス党アレッポ支部マンビジュ支局指導部のアブドゥッラー・フサイン書記長によると、手続きはバーブ市南部のターディフ市で行われた。

AFP, July 29, 2017、AP, July 29, 2017、ARA News, July 29, 2017、Champress, July 29, 2017、al-Hayat, July 30, 2017、Kull-na Shuraka’, July 29, 2017、al-Mada Press, July 29, 2017、Naharnet, July 29, 2017、NNA, July 29, 2017、Reuters, July 29, 2017、SANA, July 29, 2017、UPI, July 29, 2017などをもとに作成。

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北シリア民主連邦樹立評議会はマンビジュ市、ラッカ市一帯を除くロジャヴァ支配地域を三地域からなる連邦制に改編することを承認、9月から来年1月にかけて選挙を実施すると発表(2017年7月28日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)のもとで連邦制樹立に向けて準備を行ってきた「北シリア民主連邦(ロジャヴァ・北シリア民主連邦より改称)樹立評議会」は、西クルディスタン移行期民政局の実効支配下にある四つの地区(アラビア語で「مقاطعة」(ムカータア)、英語で「canton」)、すなわちアレッポ県北西部のアフリーン地区、アレッポ県北東部のコバニ地区、ハサカ県北東部のジャズィーラ地区、ラッカ県北部の「タッル・アブヤド地区」からなる現行の分割統治体制を廃止し、三つの地域(アラビア語で「إقليم」(イクリーム)から構成される連邦制に移行を承認した。

樹立評議会はまた、体制移行と合わせて、「北シリア民主連邦」における選挙法を承認、9月から来年1月にかけて選挙を実施することを承認した。

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樹立評議会共同議長のハディーヤ・ユースフ女史はスマート・ニュース(7月29日付)に対し、ハサカ県ルマイラーン市で開催されていた第3回評議会会合が28日、西クルディスタン移行期民政局支配地域を「ユーフラテス地域」、「ジャズィーラ地域」、「アフリーン地域」という3地域に再編することを承認して、閉幕したことを明らかにした。

ユースフ女史によると、「ユーフラテス地域」はラッカ県タッル・アブヤド市一帯、アレッポ県アイン・アラブ市一帯、「ジャズィーラ地域」はハサカ県のハサカ市一帯、カーミシュリー市一帯地域、そして「アフリーン連邦」はアレッポ県アフリーン市一帯を領土とするという。

なお、今回の体制改編には、トルコと米国の間で帰属が争われているアレッポ県マンビジュ市およびその周辺地域、有志連合の支援を受けるシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との攻防戦を続けているラッカ市およびその周辺地域は、新たな政体には含まれていない。

Kull-na Shuraka’, July 30, 2017

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また、西クルディスタン移行期民政局の立法評議会メンバーの一人がクッルナー・シュラカー(7月30日付)に明らかにしたところによると、北シリア民主連邦の行政区画は以下のように画定されたという。

ジャズィーラ地域(イクリーム):ハサカ地区(ムカータア)、カーミシュロー(カーミシュリー)地区
ユーフラテス地域:コバニ(アイン・アラブ)地区、ギレ・スピ(タッル・アブヤド)地区
アフリーン地域:アフリーン地区、シャフバー地区

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樹立評議会はまた、9月22日に行政区画における最小単位の「コミューン」における議会選挙の実施を、また11月3日に連邦内の地方自治体(村、町、区、地区(ムカータア)選挙の実施を、そして2018年1月19日に各地域および「北シリア民主人民大会」(連邦全体の立法議会に相当)の総選挙の実施を承認した。

スマート・ニュース(7月29日付)、クッルナー・シュラカー(7月29日付)などが伝えた。

ARA News, July 29, 2017

AFP, July 29, 2017、AP, July 29, 2017、ARA News, July 29, 2017、Champress, July 29, 2017、al-Hayat, July 30, 2017、Kull-na Shuraka’, July 29, 2017、July 30, 2017、al-Mada Press, July 29, 2017、Naharnet, July 29, 2017、NNA, July 29, 2017、Reuters, July 29, 2017、SANA, July 29, 2017、SMART News, July 29, 2017、UPI, July 29, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合によるラッカ市爆撃で民間人22人死亡

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下のマヤーディーン市各所を空爆し、女性2人を含む3人が死亡した。

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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(7月29日付)によると、米主導の有志連合と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によるラッカ市への空爆・砲撃により、民間人22人が死亡した。

AFP, July 28, 2017、AP, July 28, 2017、ARA News, July 28, 2017、Champress, July 28, 2017、al-Hayat, July 29, 2017、Kull-na Shuraka’, July 28, 2017、July 29, 2017、al-Mada Press, July 28, 2017、Naharnet, July 28, 2017、NNA, July 28, 2017、Reuters, July 28, 2017、SANA, July 28, 2017、UPI, July 28, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県東グータ地方各所への爆撃・砲撃を続ける(2017年7月28日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル区、アイン・タルマー村一帯、ズライキーヤ村、ウーターヤー村、マルジュ・スルターン村一帯、アシュアリー農場一帯を空爆・砲撃し、5人が負傷した。

AFP, July 28, 2017、AP, July 28, 2017、ARA News, July 28, 2017、Champress, July 28, 2017、al-Hayat, July 29, 2017、Kull-na Shuraka’, July 28, 2017、al-Mada Press, July 28, 2017、Naharnet, July 28, 2017、NNA, July 28, 2017、Reuters, July 28, 2017、SANA, July 28, 2017、UPI, July 28, 2017などをもとに作成。

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ラッカ市内でYPG主体のシリア民主軍とダーイシュの戦闘続く(2017年7月28日)

ラッカ県では、ARA News(7月28日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市内のナズラト・シハーダ地区などでダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

AFP, July 28, 2017、AP, July 28, 2017、ARA News, July 28, 2017、Champress, July 28, 2017、al-Hayat, July 29, 2017、Kull-na Shuraka’, July 28, 2017、al-Mada Press, July 28, 2017、Naharnet, July 28, 2017、NNA, July 28, 2017、Reuters, July 28, 2017、SANA, July 28, 2017、UPI, July 28, 2017などをもとに作成。

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米国の支援を受け、タンフ国境通行所を拠点に活動してきた革命特殊任務軍の司令官らがシリア政府支配地域に逃走(2017年7月28日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月28日付)によると、米国の支援を受け、ヒムス県タンフ国境通行所一帯に拠点を置く革命特殊任務軍(「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室、自由シリア軍諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)の司令官アブー・ハウサ・フラーティー氏が複数のメンバーとともに逃亡し、シリア政府支配地域に姿を消した。

活動家のサイード・ダイリー氏がクッルナー・シュラカー(7月28日付)に明らかにしたところによると、フラーティー氏は、おじ、革命特殊任務軍のメンバー2人とともに四輪駆動車に乗って逃亡、またライフル20丁、機関銃8基を持ち去ったという。

ダイリー氏によると、戦闘員の逃亡はこれが初めてではなく、これまでに30人以上の戦闘員がシリア政府支配地域に脱走しているという。

こうした動きは、ダーイシュ(イスラーム国)の包囲下にあるダイル・ザウル市の解囲に向けたシリア軍の軍事作戦に備えて、シリア政府がダイル・ザウル県の名士たちに反体制武装集団戦闘員懐柔に向けた交渉の権限を付与し、戦闘員に免罪などの保障を与えることを認めたことを受けたものだという。

Kull-na Shuraka’, July 28, 2017

AFP, July 28, 2017、AP, July 28, 2017、ARA News, July 28, 2017、Champress, July 28, 2017、al-Hayat, July 29, 2017、Kull-na Shuraka’, July 28, 2017、al-Mada Press, July 28, 2017、Naharnet, July 28, 2017、NNA, July 28, 2017、Reuters, July 28, 2017、SANA, July 28, 2017、UPI, July 28, 2017などをもとに作成。

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東グータ地方(ダマスカス郊外県)で活動家がシャーム解放機構の退去を求めデモ(2017年7月28日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月28日付)によると、東グータ地方のカフルバトナー町で活動家がシャーム解放機構の退去を求めるデモを行った。

『ハヤート』(7月29日付)によると、デモには数百人が参加したが、シャーム解放機構はデモ参加者に発砲するなどして、強制排除した。

AFP, July 28, 2017、AP, July 28, 2017、ARA News, July 28, 2017、Champress, July 28, 2017、al-Hayat, July 29, 2017、Kull-na Shuraka’, July 28, 2017、al-Mada Press, July 28, 2017、Naharnet, July 28, 2017、NNA, July 28, 2017、Reuters, July 28, 2017、SANA, July 28, 2017、UPI, July 28, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構は共闘関係にあるラフマーン軍団がメンバーを殺害したと非難(2017年7月28日)

シャーム解放機構は声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方で共闘しているラフマーン軍団が、ダマスカス郊外県ハムーリーヤ市でシャーム解放機構メンバーのアブー・アブドゥッラフマーン・ハラビー氏を襲撃・殺害したと非難した。

声明によると、ラフマーン軍団はこれに先立ってダマスカス郊外県タイバ村のシャーム解放機構の拠点にたびたび進攻しようとしていると指摘、殺害したメンバーの遺体を引き渡すよう要求した。

Kull-na Shuraka’, July 28, 2017

イナブ・バラディー(7月28日付)によると、ラフマーン軍団は、ハラビー氏殺害への関与を否定している。

AFP, July 28, 2017、AP, July 28, 2017、ARA News, July 28, 2017、Champress, July 28, 2017、al-Hayat, July 29, 2017、‘Inab Baladi, July 28, 2017、Kull-na Shuraka’, July 28, 2017、al-Mada Press, July 28, 2017、Naharnet, July 28, 2017、NNA, July 28, 2017、Reuters, July 28, 2017、SANA, July 28, 2017、UPI, July 28, 2017などをもとに作成。

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シリア南部で活動する5組織がシリア解放国民戦線に新たに合流(2017年7月28日)

シリア南部で活動する南部自由人旅団、第一特殊任務師団、アフバーブ・ウマル旅団、ラアド旅団、ムサイフラ殉教者旅団は共同声明を出し、シリア南部で22日に新たに結成されたシリア解放国民戦線に合流すると発表した。

Kull-na Shuraka’, July 28, 2017

また、殉教者イマード・ナスルッラー旅団も声明を出し、南部部族自由人軍に合流すると発表した。

Kull-na Shuraka’, July 28, 2017

AFP, July 28, 2017、AP, July 28, 2017、ARA News, July 28, 2017、Champress, July 28, 2017、al-Hayat, July 29, 2017、Kull-na Shuraka’, July 28, 2017、al-Mada Press, July 28, 2017、Naharnet, July 28, 2017、NNA, July 28, 2017、Reuters, July 28, 2017、SANA, July 28, 2017、UPI, July 28, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部の要衝スフナ市を射程圏に納め、ダーイシュは撤退を開始(2017年7月28日)

ヒムス県では、ARA News(7月28日付)によると、シリア軍が県東部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続、タドムル市・ダイル・ザウル市・ラッカ市を結ぶ要衝のスフナ市にさらに接近、同市を射程圏内に納めた。

これを受け、ダーイシュは車列をなして、スフナ市の東方への撤退を開始した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月28日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部パノラマ交差点一帯、墓地地区、第137連隊基地一帯、ラッカ橋一帯、CONOCO石油精製所一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, July 28, 2017、AP, July 28, 2017、ARA News, July 28, 2017、Champress, July 28, 2017、al-Hayat, July 29, 2017、Kull-na Shuraka’, July 28, 2017、al-Mada Press, July 28, 2017、Naharnet, July 28, 2017、NNA, July 28, 2017、Reuters, July 28, 2017、SANA, July 28, 2017、UPI, July 28, 2017などをもとに作成。

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米国の支援を受けていた反体制武装集団の一つが、タンフ国境通行所(ヒムス県)からの退去を求める米国の要請を拒否(2017年7月28日)

『ハヤート』(7月28日付)は、米国の複数の高官の話として、ドナルド・トランプ米大統領による
CIAの「穏健な反体制派」教練プログラム廃止決定を受けて、支援を打ち切られた反体制武装集団の一つが、米国からの継続して支援を受けるため、ヒムス県東部で米国や英国が拠点とするタンフ国境通行所から退去することを求める米政府の要請を拒否した、と伝えた。

米政府の条件を拒否した「反体制武装集団の一つ」がどの組織かは不明。

国防総省の複数の高官によると、トランプ政権は、「穏健な反体制派」への支援継続の条件として、シリア軍との戦闘を停止し、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いに注力することを求めたという。

これに関して、有志連合のライアン・ディロン報道官(大佐)は、CNN(7月27日付)に対し、米国の反体制派支援が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の枠内で、ダーイシュとの戦いに向けて取り組むことを受諾した組織に限定されるとしたうえで、「有志連合はダーイシュとの戦いに専念する部隊以外は支援しないだろう」と述べた。

また別の高官は、CNNに対して「我々は政権と戦争はしない…。我々が複数の目標を持つことはできない。我々には、ダーイシュとの戦いに集中する必要がある」と述べた。

AFP, July 27, 2017、AP, July 27, 2017、ARA News, July 27, 2017、Champress, July 27, 2017、CNN, July 27, 2017、al-Hayat, July 28, 2017、Kull-na Shuraka’, July 27, 2017、al-Mada Press, July 27, 2017、Naharnet, July 27, 2017、NNA, July 27, 2017、Reuters, July 27, 2017、SANA, July 27, 2017、UPI, July 27, 2017などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム解放機構はシリア北部での武装組織の新設を禁止(2017年7月27日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構は声明を出し、シリア北部(イドリブ県、アレッポ県西部)で活動する反体制武装集団の司令官らに対し、新組織を結成することを禁じる決定を下した、と発表した。

Kull-na Shuraka’, July 28, 2017

AFP, July 28, 2017、AP, July 28, 2017、ARA News, July 28, 2017、Champress, July 28, 2017、al-Hayat, July 29, 2017、Kull-na Shuraka’, July 28, 2017、al-Mada Press, July 28, 2017、Naharnet, July 28, 2017、NNA, July 28, 2017、Reuters, July 28, 2017、SANA, July 28, 2017、UPI, July 28, 2017などをもとに作成。

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ロシア・シリア両軍はシャーム解放機構に対し24時間以内に東グータ地方(ダマスカス郊外県)から退去するよう最期通告(2017年7月27日)

22日に、ロシア国防省がシリア政府と反体制派の合意に基づいて緊張緩和地帯への追加を発表したダマスカス郊外県東グータ地方の戦況、とりわけダマスカス郊外県アイン・タルマー村一帯およびダマスカス県ジャウバル地区でのシリア軍と、シャーム解放機構と共闘するラフマーン軍団との戦況に関して、ロシア軍消息筋は『ハヤート』(7月28日付)に対して「ヌスラ戦線(シャーム解放機構の旧称)には猶予期間が終わるまでに二つの選択肢が与えられている。イドリブ県に退去するか、ロシア軍航空部隊の支援を受けるシリア軍による大規模軍事行動に対峙するかだ」と述べた。

複数の反体制派筋によると、ロシア・シリア両軍は、シャーム解放機構に対して24時間以内に東グータ地方から退去するよう最期通告を行ったという。

AFP, July 27, 2017、AP, July 27, 2017、ARA News, July 27, 2017、Champress, July 27, 2017、al-Hayat, July 28, 2017、Kull-na Shuraka’, July 27, 2017、al-Mada Press, July 27, 2017、Naharnet, July 27, 2017、NNA, July 27, 2017、Reuters, July 27, 2017、SANA, July 27, 2017、UPI, July 27, 2017などをもとに作成。

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南部戦線はゴラン高原の処遇をめぐりイスラエル高官と会談したとの情報を否定(2017年7月27日)

南部戦線(自由シリア軍)の報道官を務めるイサーム・ライイス氏はユーチューブを通じてビデオ声明(https://youtu.be/V_Pagc2i7TY)を出し、南部戦線幹部がイスラエルを訪問し、イスラエル高官とゴラン高原の処遇について協議を行ったとの一部報道を否定し、「敵国イスラエルに対する自由シリア軍の姿勢は明白だ」としつつ、「イスラエルとの関係はバッシャール・アサドの政府ではなく、未来のシリアの政府が決する」と強調した。

AFP, July 27, 2017、AP, July 27, 2017、ARA News, July 27, 2017、Champress, July 27, 2017、al-Hayat, July 28, 2017、Kull-na Shuraka’, July 27, 2017、al-Mada Press, July 27, 2017、Naharnet, July 27, 2017、NNA, July 27, 2017、Reuters, July 27, 2017、SANA, July 27, 2017、UPI, July 27, 2017などをもとに作成。

ダーイシュ内の「過激派?!」がバグダーディー指導者らに背教宣告を行い、組織分裂の危機(2017年7月27日)

『クドス・アラビー』(7月27日付)は、ダイル・ザウル県内でダーイシュ(イスラーム国)のメンバーどうしの戦闘が相次ぎ、組織の統一を脅かしていると伝えた。

この戦闘は、ダーイシュ内の「過激派」は、死亡がとりざたされているアブー・バクル・バグダーディー指導者や組織の幹部に対して背教宣告を行っているという。

彼らのなかには「ハーズィミーヤ」もいるという。

「ハーズィミーヤ」とは、サウジアラビア人のシャリーア学徒ウマル・ハーズィミー氏(現在サウジアラビアで拘束中)の名前にちなんだもので、バグダーディー指導者のほか、ダーイシュの前身であるイラク・イスラーム国の指導者アブー・ムスアブ・ザルカーウィー氏、さらにはアル=カーイダ総司令部の前指導者ウサーマ・ビン・ラーディン氏に対しても背教宣告を行ってきたグループ。

こうした勢力が最近になって、シャリーアに基づく裁定を行っているとされる「最高委任委員会」を経由してダーイシュに根を下ろし、そのことがバグダーディー指導者ら幹部への背教宣告につながり、内部対立を激化させていると見られる。

ダーイシュ幹部に近い複数の消息筋によると、事態を受け、バグダーディー指導者は、「最高委任委員会」のメンバー2人(アブー・ザイド・イラーキー氏およびアルジェリア人)を罷免、またダーイシュの治安組織内部でも「ハーズィミーヤ」に共鳴する勢力(その多くがチュニジア人とウズベク人)を粛清したという。

AFP, July 27, 2017、AP, July 27, 2017、ARA News, July 27, 2017、Champress, July 27, 2017、al-Hayat, July 28, 2017、Kull-na Shuraka’, July 27, 2017、al-Mada Press, July 27, 2017、Naharnet, July 27, 2017、NNA, July 27, 2017、al-Quds al-‘Arabi, July 27, 2017、Reuters, July 27, 2017、SANA, July 27, 2017、UPI, July 27, 2017などをもとに作成。

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米国の支援を受ける殉教者アフマド・アブドゥー軍団などがダマスカス郊外県東部砂漠地帯にある親政権民兵の拠点をロケット弾で攻撃(2017年7月27日)

ダマスカス郊外県では、米国の支援を受ける殉教者アフマド・アブドゥー軍団などからなる反体制武装集団(「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室、自由シリア軍諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)が、県東部の砂漠地帯に位置するウンム・ルマム地区で、イランの支援を受ける民兵の拠点にロケット弾140発を発射し破壊、戦闘員多数を殺傷し、戦車、砲台などを破壊した。

殉教者アフマド・アブドゥー軍団広報局メンバーのサイード・サイフ氏がクッルナー・シュラカー(7月27日付)に対して明らかにした。

AFP, July 27, 2017、AP, July 27, 2017、ARA News, July 27, 2017、Champress, July 27, 2017、al-Hayat, July 28, 2017、Kull-na Shuraka’, July 27, 2017、al-Mada Press, July 27, 2017、Naharnet, July 27, 2017、NNA, July 27, 2017、Reuters, July 27, 2017、SANA, July 27, 2017、UPI, July 27, 2017などをもとに作成。

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アナトリア通信:アサド政権とPYDはハサカ県の油田の収益を分け合っている(2017年7月27日)

トルコ国営のアナトリア通信(7月27日付)は、シリア政府(アサド政権)と西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)が、ハサカ県の石油生産にかかる収益を分け合っていると伝えた。

同通信が複数の地元筋の話として伝えたところによると、シリア政府とPYDは、ハサカ県内の油田9カ所を共同で監督、うち現在稼動中の油田3カ所(ルマイラーン油田、スワイディーヤ油田、カッラ・ジューク油田)では、1日3万~3万5,000バレルの石油が採掘されているという。

また、シリア政府は最近になって、PYDにルマイラーン油田の石油生産局を移譲、その収益を分割する合意を交わしたという。

この合意では、収益の65%をシリア政府が、20%をPYDが、15%を油田の警護にあたるアラブ人部族部隊が取得することが定められているという。

シリア政府は取得した65%の収益から油田の労働者への給与を支払う一方、PYDは油田内に事務局を設け、油田労働者から生産にかかる報告書の作成などを支持するという。

採掘された石油は、ヒムス県内の精製所に運搬され、この業務にはアサド家に近いビジネスマンのフサーム・カーティルジー氏が担当するという。

このほか、シリア政府はヒムス県の石油精製所とカフターニーヤ油田、バドラーン油田、ザルバー油田、バーバースィー油田、ウルヤーン油田を結ぶパイプラインの補修作業を行う。

AFP, July 27, 2017、Anadolu Ajansı, July 27, 2017、AP, July 27, 2017、ARA News, July 27, 2017、Champress, July 27, 2017、al-Hayat, July 28, 2017、Kull-na Shuraka’, July 27, 2017、al-Mada Press, July 27, 2017、Naharnet, July 27, 2017、NNA, July 27, 2017、Reuters, July 27, 2017、SANA, July 27, 2017、UPI, July 27, 2017などをもとに作成。

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東グータ地方(ダマスカス郊外県)でシリア軍が、ラフマーン軍団、イスラーム軍とそれぞれ交戦(2017年7月27日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はジャウバル地区および東グータ地方アイン・タルマー村一帯でラフマーン軍団が交戦し、ジャウバル区一帯を地対地ミサイルと思われる砲弾で攻撃し、少なくとも1人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(7月27日付)によると、ジャウバル区に突入しようとしたシリア軍第4師団がラフマーン軍団と交戦、シリア軍兵士5人が死亡した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、シリア軍が東グータ地方のウーターヤー村、ズライキーヤ村などイスラーム軍の拠点に対して空爆・砲撃を行ったほか、ザマルカー町とアイン・タルマー村を結ぶ街道、ザマルカー町に対しても空爆を行い、7人が負傷した。

一方、シリア政府支配下のダーヒヤト・アサド町、ハッザ町にも複数の迫撃砲弾が着弾した。

AFP, July 27, 2017、AP, July 27, 2017、ARA News, July 27, 2017、Champress, July 27, 2017、al-Hayat, July 28, 2017、Kull-na Shuraka’, July 27, 2017、al-Mada Press, July 27, 2017、Naharnet, July 27, 2017、NNA, July 27, 2017、Reuters, July 27, 2017、SANA, July 27, 2017、UPI, July 27, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部の要衝スフナ市数キロの地点に到達(2017年7月27日)

ヒムス県では、ARA News(7月27日付)などがシリア軍の複数の消息筋の話として伝えたところによると、シリア軍は県東部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、タドムル市とダイル・ザウル市およびラッカ市を結ぶ交通の要衝スフナ市数キロの地点まで到達した。

また、シリア人権監視団によると、ロシア軍航空部隊と親政権武装勢力の支援を受けたシリア軍がスフナ市から5キロの地点にまで到達したという。

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ハマー県では、SANA(7月27日付)によると、シリア軍がイスリヤー村とラッカ県ラサーファ市を結ぶ街道に位置するザキーヤ交差点近く(イスリヤー村東部)に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦、これを撃退した。

シリア軍はまた、サラミーヤ市東部のジュッブ・マザーリア村西部でダーイシュの車輌2台を攻撃、これを破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月27日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市パノラマ交差点一帯、ブガイリーヤ村一帯、第137連隊基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, July 27, 2017、AP, July 27, 2017、ARA News, July 27, 2017、Champress, July 27, 2017、al-Hayat, July 28, 2017、Kull-na Shuraka’, July 27, 2017、al-Mada Press, July 27, 2017、Naharnet, July 27, 2017、NNA, July 27, 2017、Reuters, July 27, 2017、SANA, July 27, 2017、UPI, July 27, 2017などをもとに作成。

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ヒズブッラーとシャーム解放機構は、戦闘停止とシャーム解放機構メンバーの退去を骨子とする停戦に合意(2017年7月27日)

『ハヤート』(7月28日付)によると、レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外無人地帯で戦闘を続けてきたヒズブッラーの武装部隊とアル=カーイダ系組織シャーム解放機構が、27日6時00分付で戦闘を停止することに合意した。

停戦合意はレバノンのアッバース・イブラーヒーム総合治安局の仲介によって交わされ、戦闘停止のほか、シャーム解放機構メンバーとその家族のイドリブ県への退去などが決定されたという。

AFP, July 27, 2017、AP, July 27, 2017、ARA News, July 27, 2017、Champress, July 27, 2017、al-Hayat, July 28, 2017、Kull-na Shuraka’, July 27, 2017、al-Mada Press, July 27, 2017、Naharnet, July 27, 2017、NNA, July 27, 2017、Reuters, July 27, 2017、SANA, July 27, 2017、UPI, July 27, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市内でダーイシュとの戦闘を続ける(2017年7月26日)

ラッカ県では、ARA News(7月26日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市内のナズラト・シハーダ地区、フラート地区などで、自爆攻撃を繰り返すダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

AFP, July 26, 2017、AP, July 26, 2017、ARA News, July 26, 2017、Champress, July 26, 2017、al-Hayat, July 27, 2017、Kull-na Shuraka’, July 26, 2017、al-Mada Press, July 26, 2017、Naharnet, July 26, 2017、NNA, July 26, 2017、Reuters, July 26, 2017、SANA, July 26, 2017、UPI, July 26, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受ける東部自由連合がアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動とともにロジャヴァ支配下のタッル・ジージャーン村(アレッポ県)を制圧(2017年7月26日)

アレッポ県では、東部自由人連合が声明を出し、シャーム自由人イスラーム運動とともにバーブ市西部のタッル・ジージャーン村で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦し、その戦闘員多数を殺傷し、同地を制圧したと発表した。

この作戦は、トルコ軍の支援を受け、アレッポ県で西クルディスタン移行期民政局に対する「テロとの戦い」を行う「家の者たち」作戦司令室(あるいはハワール・キリス作戦司令室)の作戦を支えることが目的だという。

ARA News, July 26, 2017

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ARA News(7月26日付)によると、シャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の戦闘を受け、トルコ当局が閉鎖していたジルヴェギョズ国境通行所(ハタイ県、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所に面するトルコ側の国境通行所)が再開された。

AFP, July 26, 2017、AP, July 26, 2017、ARA News, July 26, 2017、Champress, July 26, 2017、al-Hayat, July 27, 2017、Kull-na Shuraka’, July 26, 2017、al-Mada Press, July 26, 2017、Naharnet, July 26, 2017、NNA, July 26, 2017、Reuters, July 26, 2017、SANA, July 26, 2017、UPI, July 26, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動は緊張緩和に向けて新たな合意(2017年7月26日)

イドリブ県北西部で戦闘を続けるシャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動は、緊張緩和に向けて新たな合意を交わした。

合意文書は、シャーム解放機構のアブー・ウバイダ・シャーミーを名乗る幹部とシャーム自由人イスラーム運動のアブー・サアドを名乗る幹部が署名、これまでに双方が拘束した拘置者の解放、軍事動員の解除、最近の戦闘で新設された検問所の撤去、戦闘前の検問所の配置の回復、が定められているのみ。

Kull-na Shuraka’, July 26, 2017

AFP, July 26, 2017、AP, July 26, 2017、ARA News, July 26, 2017、Champress, July 26, 2017、al-Hayat, July 27, 2017、Kull-na Shuraka’, July 26, 2017、al-Mada Press, July 26, 2017、Naharnet, July 26, 2017、NNA, July 26, 2017、Reuters, July 26, 2017、SANA, July 26, 2017、UPI, July 26, 2017などをもとに作成。

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シリア軍は緊張緩和地帯に設置された東グータ地方(ダマスカス郊外県)で爆撃を継続(2017年7月26日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月26日付)によると、シリア軍がアイン・タルマー村一帯、ザマルカー町、ウーターヤー町一帯を空爆した。

シリア軍はまた、アイン・タルマー村への突入を試み、ラフマーン軍団と交戦した。

シリア人権監視団によると、この空爆で民間人11人が死亡したという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町、ムーリク市一帯を砲撃した。

AFP, July 26, 2017、AP, July 26, 2017、ARA News, July 26, 2017、Champress, July 26, 2017、al-Hayat, July 27, 2017、Kull-na Shuraka’, July 26, 2017、al-Mada Press, July 26, 2017、Naharnet, July 26, 2017、NNA, July 26, 2017、Reuters, July 26, 2017、SANA, July 26, 2017、UPI, July 26, 2017などをもとに作成。

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シリア国民連合はPYDを国際テロ組織に指定するよう国連に求める(2017年7月26日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は、国連事務総長および安保理議長宛に書簡を送り、そのなかでクルド民族主義政党で西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)を、トルコのクルディスタン労働者党(PKK)の分派として国際テロ組織に追加指定するよう要請した。

ARA News(7月26日付)が伝えた。

AFP, July 26, 2017、AP, July 26, 2017、ARA News, July 26, 2017、Champress, July 26, 2017、al-Hayat, July 27, 2017、Kull-na Shuraka’, July 26, 2017、al-Mada Press, July 26, 2017、Naharnet, July 26, 2017、NNA, July 26, 2017、Reuters, July 26, 2017、SANA, July 26, 2017、UPI, July 26, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュ掃討作戦を続けるシリア軍はラッカ県・ダイル・ザウル県境に位置する交通の要衝マアダーン市とヒムス県の交通の要衝スフナ市に迫る(2017年7月26日)

ヒムス県では、SANA(7月26日付)によると、シリア軍が県東部の砂漠地帯で進軍を続け、ダイル・ザウル市とタドムル市、ダイル・ザウル市とラッカ市を結ぶ要衝のスフナ市の南西約8キロに位置する丘陵地帯、重要拠点からダーイシュ(イスラーム国)を掃討、同地を制圧した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、親政権武装勢力が県南部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を続行し、ダイル・ザウル県とのユーフラテス川河畔に位置する交通の要衝マアダーン町の西6キロの地点に到達した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月26日付)によると、シリア軍がブガイリーヤ村、ダイル・ザウル市南部の墓地地区、パノラマ交差点一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯、第137連隊基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆、また同地各所でダーイシュと交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(7月27日付)によると、マヤーディーン市で「カアカーア」を名乗るグループがダーイシュ(イスラーム国)の車に爆弾を仕掛けて爆破、乗っていた4人を殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県東部のダキーカ村、ハルダーナー村、ジャニー・アルバーウィー村、アブー・ハナーヤー村、アブー・フバイラート村、サルバー村、ジュッブ・マザーリア村などでダーイシュ(イスラーム国)に対して空爆を行った。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月26日付)によると、ダマスカス県南部のザイン地区などで活動を続けるダーイシュ(イスラーム国)がヤルダー市に潜入を試み、同地一帯でイスラーム軍と交戦、イスラーム軍はダーイシュが掘削した地下トンネルを破壊し、潜入を阻止した。

AFP, July 26, 2017、AP, July 26, 2017、ARA News, July 26, 2017、Champress, July 26, 2017、al-Hayat, July 27, 2017、Kull-na Shuraka’, July 26, 2017、July 27, 2017、al-Mada Press, July 26, 2017、Naharnet, July 26, 2017、NNA, July 26, 2017、Reuters, July 26, 2017、SANA, July 26, 2017、UPI, July 26, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構は爆弾を搭載したヒズブッラーの無人航空機を撃墜(2017年7月26日)

シャーム解放機構は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外砂漠地帯で爆弾を搭載したヒズブッラーの無人航空機を撃墜したと発表、同航空機が搭載していたカメラに録音されていた画像と墜落した航空機の残骸の画像をイバー通信(7月26日付)を通じて公開した。

イバー通信はまた、シャーム解放機構がヒズブッラーの武装部隊によって制圧されたすべての拠点を奪還したと主張しるとともに、ヒズブッラーの車列を攻撃し、戦車などを破壊、多数の戦闘員を殺害したと伝えた。

Youtube, July 26, 2017
Youtube, July 26, 2017
Youtube, July 26, 2017

一方、NNA(7月26日付)によると、ヒズブッラーの武装部隊がベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外砂漠地帯でシャーム解放機構に対する掃討作戦を続行、司令官の一人アンマール・ワルディー氏を殺害した。

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クッルナー・シュラカー(7月26日付)によると、シャーム解放機構と共闘してきたシャームの民中隊がヒズブッラーとの停戦合意に正式に署名した。
同合意では、シャームの民中隊メンバーが、ワーディー・フマイドにあるシリア人避難民キャンプに身を寄せる3,000~5,000人を伴い、同地を退去し、シリア領内(ダマスカス郊外県)のルハイバ市、ジャイルード市方面に移動することが定められているという。
なお、シャームの民中隊メンバーは400人、これに対してヒズブッラーとの戦闘を続けるシャーム解放機構メンバーは500人、ワーディー・ハミーディーで暮らすシリア人避難民は1万から2万と推計される。

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一方、『ハヤート』(7月27日付)によると、レバノン軍はアルサール村北部一帯に潜伏するダーイシュ(イスラーム国)の掃討作戦に向け、カーア村無人地帯、ラアス・バアルベック村無人地帯などに増援部隊を派遣した。

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ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は2006年のレバノン紛争の「戦勝」を記念してテレビ演説を行い、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外無人地帯でのシャーム解放機構に対する掃討作戦について、「疑う余地のない明確な権利」を行使していると主張した。

演説のなかで、ナスルッラー書記長は、アルサール村郊外無人地帯での掃討作戦について、2015年に立案されていたとしたうえで、今月下旬に入って実行に移された背景として、同地が自爆戦闘員の隠れ家となっていることが確認されたためだと述べた。

そのうえで、「この決定は自発的なもので、いかなる(中東)地域内勢力もかかわっていない…。イランの決定でもなければ、シリアの決定でもない…。我々はシリアの指導部に連絡し、彼らと協議、彼らに作戦に対する支援を要請した」と強調した。

ナスルッラー書記長はまた「我々は現地での軍事的大勝利の目前にいる。これほどまでの速度、正確さで達成されたこの勝利に皆が驚嘆している」と鼓舞した。

一方、レバノン軍の役割については「アルサール村一帯でのレバノン軍の活動はこの勝利を作り出す基礎をなした」と称賛した。

SANA, July 26, 2017

AFP, July 26, 2017、AP, July 26, 2017、ARA News, July 26, 2017、Champress, July 26, 2017、al-Hayat, July 27, 2017、Kull-na Shuraka’, July 26, 2017、al-Mada Press, July 26, 2017、Naharnet, July 26, 2017、NNA, July 26, 2017、Qanat al-Manar, July 26, 2017、Reuters, July 26, 2017、SANA, July 26, 2017、UPI, July 26, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, July 26, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構はアルサール村近郊無人地帯(ベカーア県)での戦闘をめぐりヒズブッラーと間接停戦協議(2017年7月25日)

レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村近郊の無人地帯でヒズブッラーの武装部隊と戦闘を続けるシャーム解放機構の広報局長を名乗るイマードッディーン・ムジャーヒド氏は、オリエント・ニュース(7月25日付)に対して、ヒズブッラーと間接停戦交渉を継続していることを明らかにした。

AFP, July 25, 2017、AP, July 25, 2017、ARA News, July 25, 2017、Champress, July 25, 2017、al-Hayat, July 26, 2017、Kull-na Shuraka’, July 25, 2017、al-Mada Press, July 25, 2017、Naharnet, July 25, 2017、NNA, July 25, 2017、Orient News Net, July 25, 2017、Reuters, July 25, 2017、SANA, July 25, 2017、UPI, July 25, 2017などをもとに作成。

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同性愛者がTQILA-IRPGFを結成し、ラッカ市でのダーイシュとの戦いに参加(2017年7月25日)

「クイア(queer、アラビア語ではシャワーッズ)インティファーダ解放軍」(TQILA)を名乗るグループがツイッターのアカウントを通じて声明を出し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によるラッカ市解放作戦に参加すると表明した。

英語とフランス語などで発表された声明によると、TQILAは、国際革命人民ゲリラ軍(IRPGF)の下位組織として結成され、ダーイシュ(イスラーム国)による同性愛者への差別や攻撃に対抗するため、女性の役割を増進した西クルディスタン移行期民政局の「革命」に与すべく、シリア民主軍の戦列に加わったという。

Twitter, July 25, 2017
Twitter, July 25, 2017

AFP, July 25, 2017、AP, July 25, 2017、ARA News, July 25, 2017、Champress, July 25, 2017、al-Hayat, July 26, 2017、Kull-na Shuraka’, July 25, 2017、al-Mada Press, July 25, 2017、Naharnet, July 25, 2017、NNA, July 25, 2017、Reuters, July 25, 2017、SANA, July 25, 2017、UPI, July 25, 2017などをもとに作成。

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