アサド大統領がダマスカス郊外県東グータ地方のマルジュ・スルターン航空基地一帯を視察訪問(2016年6月26日)

アサド大統領はダマスカス郊外県東グータ地方のマルジュ・スルターン航空基地および同地近郊のアグワーニー農場の前線を視察訪問し、シリア軍将兵や人民防衛諸集団の隊員と懇談、また基地内で兵士とイフタールをともにした。

視察訪問の写真、映像は大統領府が公表し、SANA(6月26日付)、Youtube(https://youtu.be/RCPZyiF03gY)を通じて配信された。

SANA, June 26,2016
SANA, June 26,2016
SANA, June 26,2016
SANA, June 26,2016
SANA, June 26,2016
SANA, June 26,2016
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AFP, June 26, 2016、AP, June 26, 2016、ARA News, June 26, 2016、Champress, June 26, 2016、al-Hayat, June 27, 2016、Iraqi News, June 26, 2016、Kull-na Shuraka’, June 26, 2016、al-Mada Press, June 26, 2016、Naharnet, June 26, 2016、NNA, June 26, 2016、Reuters, June 26, 2016、SANA, June 26, 2016、UPI, June 26, 2016などをもとに作成。

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イスラエル、トルコ両政府は外交関係正常化で合意(2016年6月26日)

『エルサレム・ポスト』(6月27日付)によると、トルコとイスラエルの両国政府は、外交関係の正常化に合意した。

両国は、ガザ地区に支援物資を運んでいたトルコの人権活動家らを乗せたマヴィ・マルマラ号を、イスラエル軍が襲撃、活動家ら9人が死亡した2010年5月の事件を受け、外交関係を事実上断絶していた。

合意には、イスラエル側による遺族への賠償、トルコによるガザ地区でのインフラ整備支援などが盛り込まれている。

AFP, June 26, 2016、AP, June 26, 2016、ARA News, June 26, 2016、Champress, June 26, 2016、al-Hayat, June 27, 2016、Iraqi News, June 26, 2016、Kull-na Shuraka’, June 26, 2016、al-Mada Press, June 26, 2016、Naharnet, June 26, 2016、NNA, June 26, 2016、Reuters, June 26, 2016、SANA, June 26, 2016、UPI, June 26, 2016、The Jersalem Post, June 26, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍が有志連合の爆撃支援を受けマンビジュ市内でダーイシュと交戦(2016年6月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)が籠城するマンビジュ市内南部および西部でダーイシュと交戦し、有志連合が空爆でこれを支援した。

また、ARA News(6月25日付)によると、シリア民主軍はまたマンビジュ市東部1キロの地点に位置するハッターフ村を制圧した。


AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍、ないしはシリア軍の戦闘機がダーイシュ支配下のダイル・ザウル県クーリーヤ村を爆撃し70人近くが死亡する一方、ダーイシュはヒムス県フワイスィース村一帯を制圧(2016年6月25日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(6月25日付)などによると、所属不明の戦闘機(シリア軍ないしはロシア軍)がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるフーリーヤ市を激しく空爆、70人近くが死亡、100人が負傷した。
した。

死亡した約70人はほとんどが民間人だという(シリア人権監視団によると、身元が判明した47人のうち31人が民間人。その後、死者数は民間人58人を含む82人に達した)。

空爆は市内の市場を標的としたものだったという。

一方、SANA(6月25日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

ARA News, June 25, 2016
ARA News, June 25, 2016

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ヒムス県では、ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門アアマーク通信によると、ダーイシュがフワイスィース村一帯でシリア軍と交戦、兵士20人を殲滅し、同市一帯の拠点および丘陵地帯(サワーン丘)を制圧した。

また、シリア人権監視団によると、タドムル市東方の穀物サイロ一帯で、シリア軍とダーイシュが戦闘を続ける一方、戦闘機(所属明示せず)がシャーイル油田一帯を空爆した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタブカ市南部郊外のダーイシュ(イスラーム国)支配地域を空爆した。

これに関して、SANA(6月25日付)は、シリア軍がタブカ市南方でダーイシュ(イスラーム国)の車列を空爆、また県西部でもダーイシュの拠点を空爆したと伝えた。

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ハマー県では、SANA(6月25日付)によると、シリア軍がサラミーヤ市郊外でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。


AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、June 27, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍がアレッポ市一帯を激しく爆撃し、反体制武装集団との戦闘を続ける一方、反体制武装集団がハマー県南部のルマイラ村を制圧(2016年6月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とロシア軍がアレッポ市東部地区および同市北部一帯を24日晩から25日にかけて断続的に空爆した。

このうちロシア軍は、アレッポ市北部のカースティールー街道一帯で集中的に空爆を行い、同地の掌握とアレッポ市東部地区の反体制武装集団支配地域の包囲をめざすシリア軍地上部隊を支援、シリア軍はアレッポ市東部地区を空爆したという。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(6月25日付)によると、シリア軍はまたフライターン市、アナダーン市、カフルハムラ村などに対して白リン弾、クラスター爆弾などで空爆を行ったという。

反対武装集団支配地域で救護活動をする「ホワイト・ヘルメット」によるとアレッポ市マイサル地区の空爆では、女性1人と子供1人が死亡したという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤなどによると、空爆と並行して、シリア軍はハーリディーヤ地区、シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区、シーハーン交差点地区、ザフラー協会地区で進軍を試み、市西部のザフラー協会地区、ハーリディーヤ地区、バニー・ザイト地区、ライラムーン地区一帯で反体制武装集団と激しく交戦したが、反体制武装集団はこれを撃退、シリア軍兵士、国防隊隊員、イラン人・イラク人民兵、クドス旅団戦闘員48人を殺害した。

シリア軍はアレッポ市北部のハンダラート・キャンプ一帯、アルド・マッラーフ地区でも進軍を試みたが失敗に終わったという。

Kull-na Shuraka', June 25, 2016
Kull-na Shuraka’, June 25, 2016

このほか、ドゥラル・シャーミーヤによると、6月17日にアレッポ市シャッアール地区の自宅に仕掛けられた爆弾の爆発で負傷していた反体制メディア活動家のハーリド・イーサー氏が死亡した。

この爆発では、メディア活動家のハーディー・アブドゥッラー氏も負傷している。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月25日付)によると、反体制武装集団が県南部のルマイラ村を、シリア軍との戦闘の末に制圧した。

この戦闘でシリア軍兵士18人が死亡、またシリア軍による反撃(砲撃)で反体制武装集団戦闘員4人が死亡した。

ARA News(6月25日付)によると、ルマイラ村を制圧したのは、ヒムス軍団、アンサール・シャリーア、ジュンド・バドル、タウヒード軍で、制圧に際してシリア軍拠点などに対して自爆攻撃が行われたという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカッバーニー村一帯を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がドゥーマー市一帯を4回にわたり空爆する一方、ダーライヤー市南西部でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦、シリア軍が同地を「樽爆弾」、地対地ミサイルで攻撃した。

シリア軍はこのほかバハーリーヤ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、ARA News(6月25日付)によると、シリア軍がタッル・カラーティーン村を空爆し、9人が死亡、20人が負傷した。

一方、SANA(6月25日付)によると、反体制武装集団がフーア市を砲撃し、女児1人が死亡、4人が負傷した。


AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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イスラエル軍に続き、ヨルダン軍もダルアー県のダーイシュ系組織の拠点を越境攻撃(2016年6月25日)

『ハヤート』(6月26日付)は、複数の活動家の話として、ヨルダン軍がシリア領内の国境地帯にあるダーイシュ(イスラーム国)系組織の拠点複数カ所に対して越境砲撃を行ったと伝えた。

人権活動家のウマル・ハリーリー氏によると、ヨルダン軍が砲撃を行ったのは、ダルアー県西部のイスラエル国境に近いヤルムーク川流域のワーディー・クーヤーで、同地はダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍所属のヤルムーク殉教者旅団の支配地域だという。

ハリーリー氏によると、ヨルダン軍による同地への越境攻撃はこれが初めてではなく、ヨルダン軍国境警備隊はヤルムーク殉教者旅団とこれまでにもたびたび散発的な戦闘を行ってきたという。

この空爆でダーイシュ戦闘員7人が死亡、複数人が負傷したという。

ヒズブッラーの広報部門によると、ヨルダン軍の越境砲撃は、同地でハーリド・ブン・ワリード軍とシャームの民のヌスラ戦線の交戦中に行われたという。

なお、ヨルダン軍の越境攻撃に先立ち、19日にはイスラエル軍が同地に越境攻撃を行い、ワリード・ブン・ワリード軍が保有する旧ソ連製の自走式地対空ミサイル・システム「2K12」(SA-6)を破壊している。


AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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ファトフ軍のサウジ人統括者ムハイスィニー氏はツイッターでヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長のテレビ演説を酷評(2016年6月25日)

ファトフ軍の事実上の統括者のサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長の24日のテレビ演説に対し、自身のツイッター・アカウントで「恥ずかしげもなく嘘をつき始めた」と酷評した。

ムハイスィニー氏によると、ファトフ軍が殺害した戦闘員の数は1,000人を越えるという。

AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍はダーイシュの攻撃に呼応するかたちで国境地帯のYPG拠点を越境砲撃(2016年6月24日)

アレッポ県では、ARA News(6月25日付)によると、トルコ軍が24日晩、西クルディスタン移行期民政局の支配下にある国境の町アイン・アラブ(コバネ)市郊外のクール・アリー村にある人民防衛隊の拠点複数カ所を越境砲撃した。

またこの砲撃と時を同じくするかたちで、ダーイシュ(イスラーム国)もアイン・アラブ市郊外のシュフーフ村にある人民防衛隊の拠点複数カ所に対して攻撃を加えたという。

AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市北部一帯に6度目の突入作戦を敢行するも、反体制派はこれを撃退(2016年6月24日)

アレッポ県では、『ハヤート』(6月25日付)によると、シリア軍地上部隊が戦闘機(所属明示せず)の空爆による航空支援を受け、ハンダラート・キャンプ一帯、アルド・マッラーフ地区で進軍、反体制武装集団と激しく交戦した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(6月24日付)は、シリア軍の攻勢により、同地一帯は70回以上の空爆を受けたが、反体制武装集団がシリア軍によって奪われた拠点すべてをその後に奪還、また戦闘でシリア軍のアレッポ作戦司令室のヤースィル・アブドゥッラフイーム少将を殺害したと伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤによると、シリア軍がハンダラート・キャンプ一帯、アルド・マッラーフ地区などアレッポ市北部郊外一帯に突入するのはこれが6回目で、いずれも反体制武装集団の反撃により失敗に終わっているという。

ドゥラル・シャーミーヤによると、アレッポ市西部のザフラー協会地区一帯でも、シリア軍が進軍し、反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が西グータ地方のダーライヤー市一帯、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を空爆した。

シリア軍はまた、東グータ地方のバハーリーヤ村、マイダアー町一帯でジハード主義武装集団と交戦、ビラーリーヤ村、ナシャービーヤ町一帯を空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市難民キャンプ地区一帯で、シリア軍がジハード主義武装集団と交戦する一方、戦闘機(所属不明)はブスラー・シャーム市を空爆した。

これに対して、ジハード主義武装集団はダルアー市郊外のシリア軍拠点を砲撃した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、サマー村一帯で、反体制武装集団内で戦闘が発生した。

この戦闘は、ウマリー旅団の検問所で女性が殴打されたことを受けたものだという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、クルド山、トルクメン山一帯でシリア軍が反体制武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ファトフ軍がフーア市、カファルヤー町を砲撃した。

これに対して、戦闘機(所属明示せず)がタッル・マンス村、バービーラー村、ダーナー市一帯を空爆した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月23日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は714件。

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ダマスカス郊外県では、SANA(6月24日付)によると、バラカト・ダム村に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供4人が死亡、女性と老人7人が負傷した。
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アレッポ県では、SANA(6月24日付)によると、アレッポ市サビール地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、1人が死亡、14人が負傷した。
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ハサカ県では、SANA(6月24日付)によると、ジュワーディーヤ村で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

死傷者はなかった。


AFP, June 24, 2016、AP, June 24, 2016、ARA News, June 24, 2016、Champress, June 24, 2016、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2016、al-Hayat, June 25, 2016、Iraqi News, June 24, 2016、Kull-na Shuraka’, June 24, 2016、al-Mada Press, June 24, 2016、Naharnet, June 24, 2016、NNA, June 24, 2016、Reuters, June 24, 2016、SANA, June 24, 2016、UPI, June 24, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がマンビジュ市、ティシュリーン・ダム一帯で攻勢を続けるなか、ダーイシュはバーブ市一帯でクルド人700人を拘束(2016年6月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部のユーフラテス川西岸のティシュリーン・ダム一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、7ヵ村・農場を制圧した。

また、ARA News(6月24日付)によると、シリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会は、マンビジュ市南部の穀物サイロ一帯を制圧した。

このサイロは数日前に、米軍主導の有志連合が空爆によって破壊していた。

一方、クッルナー・シュラカー(6月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県内の拠点都市の一つバーブ市およびその一帯で暮らすクルド人700人以上を拘束した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、県東部のアーラーク油田に近いSyriatel塔近く、タドムル市東方の穀物サイロ一帯、マフル油田、ジャズル油田一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

この戦闘で、ダーイシュはSyriatel塔一帯を制圧したという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市一帯でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

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スワイダー県では、SANA(6月24日付)によると、シリア軍がシュアーブ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃、車輌12輌を破壊した。

AFP, June 24, 2016、AP, June 24, 2016、ARA News, June 24, 2016、Champress, June 24, 2016、al-Hayat, June 25, 2016、Iraqi News, June 24, 2016、Kull-na Shuraka’, June 24, 2016、al-Mada Press, June 24, 2016、Naharnet, June 24, 2016、NNA, June 24, 2016、Reuters, June 24, 2016、SANA, June 24, 2016、UPI, June 24, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはアレッポ県北部の要衝ラーイー村を奪還(2016年6月24日)

アレッポ県では、ARA News(6月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が前日にマーリア作戦司令室(シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団など)によって掌握されていた戦略拠点ラーイー村を奪還した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村に面するシリア国境地帯(無人地帯)で、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員3人が死亡した。

AFP, June 24, 2016、AP, June 24, 2016、ARA News, June 24, 2016、Champress, June 24, 2016、al-Hayat, June 25, 2016、Iraqi News, June 24, 2016、Kull-na Shuraka’, June 24, 2016、al-Mada Press, June 24, 2016、Naharnet, June 24, 2016、NNA, June 24, 2016、Reuters, June 24, 2016、SANA, June 24, 2016、UPI, June 24, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は21~23日の3日間でマンビジュ市一帯を30回弱にわたり爆撃(2016年6月24日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月21日~23日までの3日間のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

発表によると、6月21日はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して35回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は18回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(4回)、マンビジュ市近郊(12回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

6月22日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して34回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ラッカ市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(9回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

6月23日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して28回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(8回)、マーリア市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

AFP, June 24, 2016、AP, June 24, 2016、ARA News, June 24, 2016、Champress, June 24, 2016、al-Hayat, June 25, 2016、Iraqi News, June 24, 2016、Kull-na Shuraka’, June 24, 2016、al-Mada Press, June 24, 2016、Naharnet, June 24, 2016、NNA, June 24, 2016、Reuters, June 24, 2016、SANA, June 24, 2016、UPI, June 24, 2016などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「我々はシリアにおける作戦の新段階を迎えようとしており、それはアレッポ一帯で行われる」(2016年6月24日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はマナール・チャンネル(6月24日付)を通じてテレビ演説を行い、シリア情勢について「アレッポでの戦いはシリア全土を防衛するための戦い」と強調し、アレッポ市一帯での攻勢を示唆した。

ヒズブッラーの幹部司令官ムスタファー・バドルッディーン氏がダマスカス郊外県で殺害されてから40日が経ったのに合わせてテレビ演説を行ったナスルッラー書記長は、「アレッポにおける我々のプレゼンスを増大させることが我々の義務だ…。なぜなら真の戦略的な戦いがアレッポとその一帯で行われているからだ」としたうえで、「我々はシリアにおける作戦の新たな時局、新たな段階を前にしている。それはシリア北部、とりわけアレッポ一帯において行われることになろう」と述べ、アレッポ市一帯での攻勢を示唆した。

ナスルッラー書記長はまた「彼ら(反体制武装集団)が、レバノン、ヨルダン、そして東部前線ダマスカスに至ることに失敗するや、サウジアラビアとトルコは数千の戦闘員を派遣し、北部戦線で攻勢に出ようとした…。米国・サウジアラビア・タクフィール主義者の計画はアレッポ戦線で戦果をあげようとしている」と批判した。

アレッポ市南部一帯での戦闘に関して、ナスルッラー書記長は、2016年6月に入って、シリア国内でヒズブッラーのメンバー・戦闘員26人が死亡、1人が捕捉され、1人が行方不明になっていると認める一方、反体制武装集団の戦闘員617人(うち前線司令官数十人)を殺害し、800人を負傷させ、戦車などの軍用車輌80輌を破壊したと述べ、戦果を強調した。

そのうえで、「アレッポを防衛するための戦いは、シリア全土、そしてダマスカスを防衛するための戦いだ。それはまたレバノン、イラク、そしてヨルダンを防衛するための戦いだ…。これが我々がアレッポにいなければならない理由だ。我々はアレッポにこれまでもいたし、今後もとどまる」と述べ、「7月戦争(2006年のレバノン紛争)において君たち(ヒズブッラー戦闘員)に期待したのと同じく、アレッポでの戦いにおいても君たちに期待している」と呼びかけた。

Naharnet, June 24, 2016
Naharnet, June 24, 2016

AFP, June 24, 2016、AP, June 24, 2016、ARA News, June 24, 2016、Champress, June 24, 2016、al-Hayat, June 25, 2016、Iraqi News, June 24, 2016、Kull-na Shuraka’, June 24, 2016、al-Mada Press, June 24, 2016、Naharnet, June 24, 2016、NNA, June 24, 2016、Qanat al-Manar, June 24, 2016、Reuters, June 24, 2016、SANA, June 24, 2016、UPI, June 24, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県東グータ地方で支援物資として提供されたイフタールで住民750人が食中毒(2016年6月23日)

シリア人権監視団によると、東グータ地方で、支援物資として提供された日没後のイフタールで食中毒が発生した。

食中毒の症状を訴えた住民は750人におよび、うち450人が子供、女性だという。

AFP, June 24, 2016、AP, June 24, 2016、ARA News, June 24, 2016、Champress, June 24, 2016、al-Hayat, June 25, 2016、Iraqi News, June 24, 2016、Kull-na Shuraka’, June 24, 2016、al-Mada Press, June 24, 2016、Naharnet, June 24, 2016、NNA, June 24, 2016、Reuters, June 24, 2016、SANA, June 24, 2016、UPI, June 24, 2016などをもとに作成。

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リヤド最高交渉委員会はロシア軍による白リン弾使用の実態調査を国連に要求(2016年6月23日)

リヤド最高交渉委員会は、国連の潘基文事務総長に書簡を送付、そのなかで、ロシア軍による白リン弾使用の実態について調査するよう求めた。

『ハヤート』(6月25日付)が伝えた。

AFP, June 24, 2016、AP, June 24, 2016、ARA News, June 24, 2016、Champress, June 24, 2016、al-Hayat, June 25, 2016、Iraqi News, June 24, 2016、Kull-na Shuraka’, June 24, 2016、al-Mada Press, June 24, 2016、Naharnet, June 24, 2016、NNA, June 24, 2016、Reuters, June 24, 2016、SANA, June 24, 2016、UPI, June 24, 2016などをもとに作成。

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マーリア作戦司令室がアレッポ県北部のトルコ国境に位置するラーイー村をダーイシュから奪還(2016年6月23日)

アレッポ県では、ARA News(6月23日付)によると、マーリア作戦司令室(シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団など)がダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、県北西部のトルコ国境に近いラーイー村を制圧した。

またトルコ軍消息筋によると、トルコ軍の越境砲撃と有志連合の空爆で、ダーイシュ戦闘員8人が死亡した。


AFP, June 23, 2016、AP, June 23, 2016、ARA News, June 23, 2016、Champress, June 23, 2016、al-Hayat, June 24, 2016、Iraqi News, June 23, 2016、Kull-na Shuraka’, June 23, 2016、al-Mada Press, June 23, 2016、Naharnet, June 23, 2016、NNA, June 23, 2016、Reuters, June 23, 2016、SANA, June 23, 2016、UPI, June 23, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がマンビジュ市市郊外の村を砲撃し、民間人11人が死亡、またダーイシュが敷設した地雷でマンビジュ市からの避難民6人が死亡(2016年6月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、有志連合の空爆による航空支援を受けて、ダーイシュ(イスラーム国)が籠城するマンビジュ市の南側から同市内に突入、市街地で交戦した。

マンビジュ市への突入は、シリア民主軍が市南西部のカナート・シャイフ・タッバーシュ村を制圧してから数時間後に開始されたという。

また市街戦の開始を受け、過去24時間に2,300人以上の住民が市外に避難、これまで市外に逃れた避難民の数は6,000人以上に達しているという。

しかし、ARA News(6月23日付)によると、マンビジュ市外に避難しようとした住民6人が、ダーイシュの敷設した地雷に触れ死亡、また25人が負傷した。

一方、ハラブ・ヤウム(6月23日付)によると、シリア民主軍がマンビジュ市南部のジュブ・ハムザ村を砲撃し、住民11人が死亡した。


AFP, June 23, 2016、AP, June 23, 2016、ARA News, June 23, 2016、Champress, June 23, 2016、Halab al-Yawm, June 23, 2016、al-Hayat, June 24, 2016、Iraqi News, June 23, 2016、Kull-na Shuraka’, June 23, 2016、al-Mada Press, June 23, 2016、Naharnet, June 23, 2016、NNA, June 23, 2016、Reuters, June 23, 2016、SANA, June 23, 2016、UPI, June 23, 2016などをもとに作成。

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ラッカ県でのダーイシュとの戦闘でロシア軍兵士3人が死亡か?(2016年6月23日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ハマー県・アレッポ県との県境に位置する「三角地帯」を通るイスリヤー村・ラサーファ村街道のアブー・アラージュ村東部で、ダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷が爆発し、ロシア軍兵士3人が負傷した。

これに関して、ダーイシュの広報部門アアマーク通信は、イスリヤー村・ラッカ市街道(アンバージュ村・アブー・アラージュ村間)での21日の戦闘でロシア軍兵士3人を殺害したと発表し、殺害した兵士が持っていたとする写真を公開した。

しかし、ロシア外務省はこれを否定した。

Kull-na Shuraka', June 23, 2016
Kull-na Shuraka’, June 23, 2016

シリア人権監視団によると、ラッカ県南西部でのダーイシュの砲撃により、シリア軍のハサン・サアドゥーン少将(第10師団参謀長)が戦死した。

一方、SANA(6月23日付)によると、シリア軍がタブカ市南部のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、マンビジュ市と並ぶ県内のダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市であるバーブ市各所を20回にわたり空爆した。

戦闘機はまた、ダーイシュの支配下にあるアレッポ市東方のマスカナ市、リッダ村、マフドゥーム村一帯を空爆、これにより女性1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市・スフナ市街道一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, June 23, 2016、AP, June 23, 2016、ARA News, June 23, 2016、Champress, June 23, 2016、al-Hayat, June 24, 2016、Iraqi News, June 23, 2016、Kull-na Shuraka’, June 23, 2016、June 23, 2016、al-Mada Press, June 23, 2016、Naharnet, June 23, 2016、NNA, June 23, 2016、Reuters, June 23, 2016、SANA, June 23, 2016、UPI, June 23, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍はアレッポ市および同市一帯での爆撃、ファトフ軍などの反体制派との戦闘を継続(2016年6月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区各所を空爆、また戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市カーティルジー地区、マサーキン・ハナーヌー地区を空爆し、住民4人が死亡した

これに関して、ARA News(6月23日付)は、シリア軍およびロシア軍がアレッポ市旧市街、シャッアール地区、ブスターン・カスル地区、カースティールー街道一帯を空爆し、10人以上が死傷したと伝えた。

SANA(6月23日付)によると、アレッポ市では、反体制武装集団がハーリディーヤ地区、ナイル通り地区を砲撃し、子供1人を含む4人が死亡、4人が負傷した。

一方、アレッポ市南部郊外一帯では、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラク人、イラン人などの戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍、第13師団(穏健な反体制派)の連合部隊と交戦した。

また、SANA(6月23日付)によると、アレッポ市南部ズィーターン村でのシリア軍との戦闘で、アジュナード・シャーム・イスラーム連合のアミール(司令官)アブー・ムハンマド・カファルーヤー氏が死亡した。

他方、ARA News(6月23日付)によると、国連の支援チームが、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区に、トレーラー13台分の人道支援物資を搬入した。

このほかシャーム自由人イスラーム運動とシャーム軍は共同声明を出し、シャーム軍をシャーム自由人イスラーム運動に吸収統合すると発表した。

シャーム軍は2014年10月にアレッポ県の戦闘員が結成した組織で、1,000人以上の兵力を有するという。

Kull-na Shuraka', June 23, 2016
Kull-na Shuraka’, June 23, 2016

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがダーライヤー市各所を空爆するとともに、東グータ地方のクスール農場、ダイル・ハビーヤ村、ハズラマー村、バハーリーヤ村、マイダアー町を空爆した。

このほか、カラムーン地方のジャイルード市に、国連とシリア赤新月社の支援チームが人道支援物資を搬入した。

一方、クッルナー・シュラカー(6月24日付)によると、カフルバトナー町で、ラフマーン軍団幹部の一人で治安部門を統括するヒシャーム・ズィーヌー氏が何者かに撃たれ、死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がクルド山地方のアルド・ワター地区でシリア軍車輌を米国製TOW対戦車ミサイルで攻撃した。

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ヒムス県では、SANA(6月23日付)によると、アイン・ダナーニール村をシャームの民のヌスラ戦線が砲撃した。

AFP, June 23, 2016、AP, June 23, 2016、ARA News, June 23, 2016、Champress, June 23, 2016、al-Hayat, June 24, 2016、Iraqi News, June 23, 2016、Kull-na Shuraka’, June 23, 2016、June 24, 2016、al-Mada Press, June 23, 2016、Naharnet, June 23, 2016、NNA, June 23, 2016、Reuters, June 23, 2016、SANA, June 23, 2016、UPI, June 23, 2016などをもとに作成。

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フランス軍はダーイシュとの「テロとの戦い」からミラージュ2000戦闘機を撤収(2016年6月23日)

フランス軍参謀本部は、シリアとイラクでのダーイシュ(イスラーム国)に対する有志連合の空爆作戦に参加しているフランス空軍に関して、ミラージュ2000戦闘機の投入を停止、今後はラファール戦闘機のみを作戦に参加させることを決定したと発表した。

またUAEのみにラファール戦闘機6機を配備している現状を改め、UAEとヨルダンに合わせて12機を配備すると付言した。

『ハヤート』(6月24日付)が伝えた。

AFP, June 23, 2016、AP, June 23, 2016、ARA News, June 23, 2016、Champress, June 23, 2016、al-Hayat, June 24, 2016、Iraqi News, June 23, 2016、Kull-na Shuraka’, June 23, 2016、al-Mada Press, June 23, 2016、Naharnet, June 23, 2016、NNA, June 23, 2016、Reuters, June 23, 2016、SANA, June 23, 2016、UPI, June 23, 2016などをもとに作成。

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フランスのオランド大統領は、アサド大統領の退陣を求めつつも、これを和平協議の前提条件とはしないと述べる(2016年6月22日)

『ハヤート』(6月25日付)は、フランス消息筋の話として、22日にパリで行われたイランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣との会談で、フランソワ・オランド大統領が、アサド大統領の退陣を求めつつも、これを和平協議の前提条件とはしないと述べたと伝えた。

一方、ザリーフ外務大臣は、シリア国内での戦闘停止に関して、「反体制派」がこれに乗じて軍事作戦を行わないこと、シリア軍を含む全当事者が武器を増強しないことが条件となるべきだと述べたという。

AFP, June 24, 2016、AP, June 24, 2016、ARA News, June 24, 2016、Champress, June 24, 2016、al-Hayat, June 25, 2016、Iraqi News, June 24, 2016、Kull-na Shuraka’, June 24, 2016、al-Mada Press, June 24, 2016、Naharnet, June 24, 2016、NNA, June 24, 2016、Reuters, June 24, 2016、SANA, June 24, 2016、UPI, June 24, 2016などをもとに作成。

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ファトフ軍はイドリブ市内で、トルコ領からダーイシュ戦闘員を潜入させようとしていたグループを摘発したと発表(2016年6月22日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(6月23日付)によると、ファトフ軍の治安部隊が声明を出し、イドリブ市シュアイブ・モスク地区で、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員をトルコ領内から潜入させようとしていたグループを摘発したと発表した。

なお、2015年9月30日にロシアがシリア領内での空爆を開始し、ロシア、シリア両国がイドリブ県、ラタキア県でのダーイシュ拠点を空爆したと報じた際、米国など有志連合側は、同地にダーイシュの拠点はないと主張していた。

Kull-na Shuraka', June 23, 2016
Kull-na Shuraka’, June 23, 2016

 

AFP, June 23, 2016、AP, June 23, 2016、ARA News, June 23, 2016、Champress, June 23, 2016、al-Hayat, June 24, 2016、Iraqi News, June 23, 2016、Kull-na Shuraka’, June 23, 2016、al-Mada Press, June 23, 2016、Naharnet, June 23, 2016、NNA, June 23, 2016、Reuters, June 23, 2016、SANA, June 23, 2016、UPI, June 23, 2016などをもとに作成。

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日本人青年も戦闘員として参加していた外国人武装集団のムハンマド軍がアル=カーイダ系組織のヌスラ戦線に忠誠(2016年6月22日)

アレッポ県で活動する外国人戦闘員の武装集団「ムハンマド軍」は声明を出し、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線に忠誠を誓うと宣言した。

クッルナー・シュラカー(6月22日付)によると、ムハンマド軍は2013年半ばに、エジプト人のアブー・ウバイダ・ムハージル氏らの主導のもとシリア国内で活動していた外国人戦闘員が結成され、アアザーズ市近郊の対トルコ国境地帯を中心に活動してきた。

2014年6月、ダーイシュ(イスラーム国)がカリフ制樹立を宣言すると、その多くの戦闘員がダーイシュに合流していた。

Kull-na Shuraka', June 22, 2016
Kull-na Shuraka’, June 22, 2016

ムハンマド軍は2013年4月にトルコ経由でシリアに不法入国した日本人青年がイスラーム教に改宗後に参加した組織。

AFP, June 22, 2016、AP, June 22, 2016、ARA News, June 22, 2016、Champress, June 22, 2016、al-Hayat, June 23, 2016、Iraqi News, June 22, 2016、Kull-na Shuraka’, June 22, 2016、al-Mada Press, June 22, 2016、Naharnet, June 22, 2016、NNA, June 22, 2016、Reuters, June 22, 2016、SANA, June 22, 2016、UPI, June 22, 2016などをもとに作成。

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ノルウェー政府はシリアへの軍特殊部隊派遣に向けて、ヨルダンに兵士60人を派遣することを決定(2016年6月22日)

ノルウェー政府は、シリアへの軍特殊部隊派遣に向けて、ヨルダンに兵士60人を派遣することを決定、近く議会で法案の審議を求めると発表した。

『ハヤート』(6月23日付)が伝えた。

AFP, June 22, 2016、AP, June 22, 2016、ARA News, June 22, 2016、Champress, June 22, 2016、al-Hayat, June 23, 2016、Iraqi News, June 22, 2016、Kull-na Shuraka’, June 22, 2016、al-Mada Press, June 22, 2016、Naharnet, June 22, 2016、NNA, June 22, 2016、Reuters, June 22, 2016、SANA, June 22, 2016、UPI, June 22, 2016などをもとに作成。

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イドリブ県のトルコ国境地帯で住民と避難民が衝突し、2人が死亡(2016年6月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境に近いザーウィヤ山地方のバーラ村で、地元住民と避難民が衝突、2人が死亡した。

地元消息筋によると、衝突は、アイスパックの販売をめぐって発生したという。

AFP, June 22, 2016、AP, June 22, 2016、ARA News, June 22, 2016、Champress, June 22, 2016、al-Hayat, June 23, 2016、Iraqi News, June 22, 2016、Kull-na Shuraka’, June 22, 2016、al-Mada Press, June 22, 2016、Naharnet, June 22, 2016、NNA, June 22, 2016、Reuters, June 22, 2016、SANA, June 22, 2016、UPI, June 22, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはマンビジュ市を包囲するYPG主体のシリア民主軍に3度の自爆攻撃を実施(2016年6月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の隊員2人がマンビジュ市一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)によって敷設された地雷の爆発によって死亡、また隊員と思われる1人が狙撃を受け負傷した。

一方、ダーイシュは過去24時間で、爆弾を積んだ車による自爆攻撃を3回行った。

このうちの2県はタジク人戦闘員によるもので、マンビジュ市西部郊外のシリア民主軍の拠点を狙ったものだったという。


AFP, June 22, 2016、AP, June 22, 2016、ARA News, June 22, 2016、Champress, June 22, 2016、al-Hayat, June 23, 2016、Iraqi News, June 22, 2016、Kull-na Shuraka’, June 22, 2016、al-Mada Press, June 22, 2016、Naharnet, June 22, 2016、NNA, June 22, 2016、Reuters, June 22, 2016、SANA, June 22, 2016、UPI, June 22, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはアレッポ県北西部のマーリア市を砲撃(2016年6月22日)

アレッポ県では、ARA News(6月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が反体制武装集団との戦闘の末、ドゥーディヤーン村、バーン・ヤバーン村、ガザル村を奪還した。

ダーイシュはまた、シャームの民のヌスラ戦線を除くジハード主義武装集団などからなる反体制派の拠点都市マーリア市を砲撃した。

AFP, June 22, 2016、AP, June 22, 2016、ARA News, June 22, 2016、Champress, June 22, 2016、al-Hayat, June 23, 2016、Iraqi News, June 22, 2016、Kull-na Shuraka’, June 22, 2016、al-Mada Press, June 22, 2016、Naharnet, June 22, 2016、NNA, June 22, 2016、Reuters, June 22, 2016、SANA, June 22, 2016、UPI, June 22, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県のダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市間の回廊を再び遮断(2016年6月22日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、西グータ地方のダーライヤー市一帯では、シリア軍がイスラーム殉教者旅団などからなるジハード主義武装集団に対して激しい砲撃を加えるなどして反転攻勢に展示、20日にジハード主義武装集団が封鎖解除に成功していたムウダミーヤト・シャーム市とダーライヤー市を結ぶ街道を再び掌握、両市の包囲を再開した。

クッルナー・シュラカー(6月22日付)などによると、両市を結ぶ回廊が開放されたのは「数時間だけ」だったという。

シリア軍はまた、制圧したバハーリーヤ村一帯で、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

戦闘はまた、ジスリーン町、ムハンマディーヤ町一帯でも行われたという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がマアッラト・ヌウマーン市一帯、フバイト村を空爆、またシリア軍ヘリコプターがバーラ村を空爆し、子供1人を含む5人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(6月22日付)によると、バーラ村を空爆したのはシリア軍ヘリコプターで、住民5人が死亡、10人以上が負傷したという。

一方、ARA News(6月23日付)によると、ファトフ軍がフーア市を砲撃した。

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アレッポ県では、ARA News(6月22日付)によると、ARA News(6月22日付)によると、ロシア軍と思われる戦闘機が未明、アレッポ市の北部郊外で行われた会合参加後に車で移動中のシャームの民のヌスラ戦線の車輌を空爆し、乗っていた幹部1人を殺害した。

アレッポ市南部郊外一帯では、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラク人、イラン人などの戦闘員がファトフ軍との戦闘を続けた。

アレッポ市北部、東部では、シリア軍がカースティールー街道一帯、バーブ街道地区、カーディー・アスカル地区、サーリヒーン地区を空爆し、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室と交戦した。

このほか、アレッポ市シャイフ・マクスード地区を反体制武装集団が砲撃した。

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ヒムス県では、ARA News(6月22日付)によると、シリア軍がガントゥー市などを砲撃した。

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ダルアー県では、SANA(6月22日付)によると、シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃した。

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アッシリア人権監視団は、2013年1月19日にハサカ県のカーミシュリー市でシリア当局によって逮捕されたキリスト教徒(アッシリア正教)の活動家カルバイール・ムーシー・クーリーヤ氏が釈放されたと発表した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月21日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反はダマスカス県郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。
米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は706件。

AFP, June 22, 2016、AP, June 22, 2016、ARA News, June 22, 2016、Champress, June 22, 2016、al-Hayat, June 23, 2016、Iraqi News, June 22, 2016、Kull-na Shuraka’, June 22, 2016、al-Mada Press, June 22, 2016、Naharnet, June 22, 2016、NNA, June 22, 2016、Reuters, June 22, 2016、SANA, June 22, 2016、UPI, June 22, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュによるラッカ県南西部での反転攻勢によりシリア軍は「規律を失い撤退」(2016年6月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、県南西部のイスリヤー村・ラッカ市街道で、シリア軍、砂漠の鷹旅団とダーイシュ(イスラーム国)が激しく交戦、ダーイシュはハマー県との県境に位置する「三角地帯」で進軍を続け、ダーイシュの広報部門のアアマーク通信によると、イスリヤー村・ラサーファ村街道のSyriatel丘を制圧した。

この反転攻勢は、ダーイシュが約300人の戦闘員を増員して行われており、AFP(6月22日付け)は、シリア政府に近いメディア筋の話として、シリア軍の後退は「悲惨で…規律を失ったかたちでの撤退」だったと伝えた。

一方、SANA(6月22日付)によると、シリア軍がタブカ市・アンバージュ村街道、アンバージュ村・アブー・アラージュ村街道、ザキーヤ村南西部一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して空爆を実施した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市東部郊外の穀物サイロ一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

AFP, June 22, 2016、AP, June 22, 2016、ARA News, June 22, 2016、Champress, June 22, 2016、al-Hayat, June 23, 2016、Iraqi News, June 22, 2016、Kull-na Shuraka’, June 22, 2016、al-Mada Press, June 22, 2016、Naharnet, June 22, 2016、NNA, June 22, 2016、Reuters, June 22, 2016、SANA, June 22, 2016、UPI, June 22, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領はイマード・ムハンマド・ディーブ・ハミース電力大臣を新首相に任命(2016年6月22日)

アサド大統領は2016年政令第187号により、イマード・ムハンマド・ディーブ・ハミース氏を首相に任命した。

ハミース氏の首相任命は、2016年4月13日に投票が実施された第2期人民議会選挙を受けたもの。

ハミース新首相は、1981年、ダマスカス郊外県生まれ。ダマスカス大学で電気工学の学士号、修士号を取得。ダマスカス電力公社、電力省などの勤務を経て、ダマスカス郊外県電力公社事務局長(2005~2008年)、電力供給投資機構事務局長(2008~2011年)を務めた。

2011年以降は、電力大臣を務めてきた。

所属政党はバアス党(1977年入党)で、2013年以降、シリア地域指導部メンバーを務めるほか、技師組合メンバーでもある。

SANA(6月22日付)が伝えた。

SANA, June 22, 2016
SANA, June 22, 2016

AFP, June 22, 2016、AP, June 22, 2016、ARA News, June 22, 2016、Champress, June 22, 2016、al-Hayat, June 23, 2016、Iraqi News, June 22, 2016、Kull-na Shuraka’, June 22, 2016、al-Mada Press, June 22, 2016、Naharnet, June 22, 2016、NNA, June 22, 2016、Reuters, June 22, 2016、SANA, June 22, 2016、UPI, June 22, 2016などをもとに作成。

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