イランのヴェラーヤティー最高指導者国際問題担当上級顧問は、ヒズブッラーのシリア撤退を否定(2017年1月3日)

イランのアリー・アクバル・ヴェラーヤティー最高指導者国際問題担当上級顧問は、イラクのヌーリー・マーリキー前首相とテヘランでの会談に際して、シリア政府を支援しているヒズブッラーなどの外国人武装勢力について「シリア政府の要請に基づき現地入りしている」と述べ、ロシア・トルコの仲介により成立したシリア政府と反体制派の停戦が、ヒズブッラーのシリアからの撤退をも規定しているとの一部情報を、「敵のプロパガンダで事実無根だ」と否定した。

ヴェラーヤティー氏はそのうえで、イランが「抵抗枢軸への支援」を継続すると改めて表明、「シリアは、イランに始まり、イラクを経由し、シリア、レバノン、そしてパレスチナへと至るこの枢軸における重要な柱をなしている」と述べた。

『ハヤート』(1月4日付)などが伝えた。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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ハサカ市に続き、ロジャヴァとシリア政府が分割統治するカーミシュリー市でもシリア軍治安当局が兵役忌避者を多数摘発(2017年1月3日)

ハサカ県では、ARA News(1月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局が治安厳戒地区以外の大部分を実効支配するハサカ市に続いて、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局が分割(共同)統治するカーミシュリー市内の検問所複数カ所で、シリア軍・治安部隊が兵役を忌避している18歳から24歳の男性多数を拘束した。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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有志連合のB-52戦略爆撃機がイドリブ県内のシャーム・ファトフ戦線拠点を爆撃し、戦闘員25人を殺害(2017年1月3日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(1月3日付)によると、有志連合と思われる戦闘機がサルマダー市一帯の丘陵地帯にあるシャーム・ファトフ戦線の主要拠点を空爆し、戦闘員25人と同戦線に拘束されていた人質4人が死亡、多数が負傷した。

ARA News(1月3日付)によると、空爆を実施したのはB-52戦略爆撃機で、サルマダー市とカフル・ドゥリヤーン村の間に点在するシャーム・ファトフ戦線の拠点複数カ所が5回にわたり爆撃を受けた。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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ハサカ県のイラク国境近くに位置するロジャヴァ支配下の2カ村を所属不明のヘリコプターが爆撃(2017年1月3日)

ハサカ県では、ARA News(1月3日付)によると、イラク国境に近い西クルディスタン移行期民政局支配下のジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村近郊のタッル・マシュハム村とアリー・アーガー村が所属不明のヘリコプターの空爆を受けた。

空爆を受けた同地では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と共闘するサナーディード軍が応戦した。

また、ARA News(1月3日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシャッダーディー市近郊の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を攻撃した。


AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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有志連合の航空支援を受けるYPG主体のシリア民主軍はダーイシュからラッカ市西方の4カ村を奪取(2017年1月3日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(1月3日付)によると、有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はラッカ市西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、アラブー村、ダフラーン村、アーリール村、ハンフード村を制圧した。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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トルコのユルドゥルム首相はトランプ米新政権にYPGへの支援を断念するよう暗に迫る(2017年1月3日)

トルコのビンアリ・ユルドゥルム首相は、与党公正発展党(AKP)の国会議員を前に演説を行い、「テロ組織が(トルコと米国の)戦略的パートナーシップを破壊することを米国は許してはならない」と述べ、1月20日に発足するドナルド・トランプ新政権に、民主統一党(PYD)、人民防衛隊への支援を断念するよう暗に迫った。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍がユーフラテス川右岸に位置する西クルディスタン移行期民政局人民防衛部隊主導のシリア民主軍支配下のアリーマ村(アレッポ県)を激しく砲撃(2017年1月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ユーフラテス川右岸のマンビジュ市西部に位置する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍支配下ののアリーマ村一帯を、ハワール・キリス作戦司令室を全面支援するトルコ軍が激しく砲撃し、人民防衛隊隊員ら少なくとも2人が死亡、12人が負傷した。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯でシリア軍がシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団への攻撃を続ける(2017年1月3日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機およびヘリコプターが、バラダー渓谷のバスィーマ町、アイン・ハドラー村などを空爆、またシリア軍地上部隊は同地一帯を地対地ミサイルと思われる砲弾などで、アイン・フィージャ町などを激しく砲撃した。

また、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力は、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団とバスィーマ町、アイン・フィージャ町一帯で交戦した。

一方、イスラーム軍の参謀長を名乗るアリー・アブドゥルバーキー少佐(離反士官)はツイッターで、東カラムーン地方に展開している部隊をバラダー渓谷に派遣すると表明した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍支配下のハーン・シャイフーン市を空爆し、妊婦1人が死亡、3人が負傷した。

また、ARA News(1月3日付)によると、シリア軍はジスル・シュグール市一帯を空爆した。

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ハマー県では、SANA(1月3日付)によると、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍がラビーア村を砲撃し、住民複数人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がハマッタ村、ジャワーリク村にあるシャーム・ファトフ戦線の拠点を攻撃し、戦闘員7人を殲滅した。

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ダルアー県では、ARA News(1月3日付)によると、ダルアー市東部郊外でウマリー旅団の戦闘員が何者かに暗殺された。

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ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは、過去24時間(1月2日)にシリア領内で27件の停戦違反が発生したと発表した。

停戦違反は、ハマー県で8件、アレッポ県で7件、ラタキア県で7件、ダマスカス郊外県で5件でいずれも反体制武装集団による違反だという。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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有志連合は2016年11月のシリア領内での爆撃による民間人犠牲者が3人だけだったと発表(2017年1月3日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2016年11月のシリアおよびイラク領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる16の新たな報告を受け、すでに報告されている7件の併せて23件を調査、うち13件が事実と異なり、民間人の犠牲者が確認できたのは5件のみで、のこる5件は調査続行中だと発表した。

民間人の犠牲者が確認できた5件のうち、シリアでの空爆は、2016年11月21日のサーリヒーヤ村近郊(民間人2人死亡)、11月26日のラッカ市近郊(民間人1人死亡)の2件。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は1月1~2日にかけてラッカ市近郊一帯のほか、シャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍支配下のイドリブ県への爆撃を実施(2017年1月3日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月1~2日の2日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

1月1日はシリア、イラク領内のダーイシュ(ダーイシュ)拠点などに対して26回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(12回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、イドリブ市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

なおイドリブ市近郊での2回の空爆はダーイシュ(イスラーム国)の戦術ユニット(車輌)を標的としていたというが、同地はダーイシュではなく、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍支配地域。

また、同地では1月2日未明、無人戦闘機がシャーム・ファトフ戦線の司令官らが乗った車2台を相次いで空爆し、同戦線司令官ら9人が死亡している。

1月2日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ブーカマール市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(4回)、ラッカ市近郊(5回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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